2021年大喜利ふりかえり

振り返り4年目、すごい振り返ることがあるとかじゃなくても恒例行事として行っていることに意味がでてくるフェーズまで来ていると思うので、今年も一応やります。あと3時間半で新年を迎えるぐらいのタイミングで書き始めているので、ちょっと雑になっちゃうかもしれません

去年の記事は↓です


生大喜利・スプレッドシート大喜利

 今年はたぶん生大喜利もスプレッドシート大喜利もやっていません。環境の変化などあって時間が取りづらいということもあり、決められた日時ある一点に必ずいないといけないタイプの催しに参加しづらかったという背景があります。
 強いて生大喜利・スプレッドシート大喜利っぽいことをしたエピソードをあげるとするなら、一迅オーディションに参加しました。

別に反省とかするような企画ではないのでがっつりとした振り返りはしませんが、企画が案として提示されるところから実際に行われることが決定するまでのとんとん拍子感、実際の企画の内容や参加者数の盛り上がり、などなどかなり良いエンタメに巡り合えたなあと思っています。こういうおもしろ力が必要とされる場に参加するのがかなり久しぶりだったのですが、自分としてもけっこう満足のいく立ち回りができたので良かったです。虎猫さん、ジャスミン、シャープくん、ありがとナ。。。

 生大喜利・スプレッドシート大喜利に全然参加しなかったとはいえ、興味がなくなったという感じは自分を観察してみるとあまりないので、状況がいい感じに戻ったら再会したいと思っています。
 とはいっても、生大喜利をかなりの頻度でやっていたころの、すぐにいくつも回答を出す感覚・お題に対する脈絡の適切な程度の感覚・ネットならベタとされる回答でも生大喜利だとウケるものとベタでウケないものがあるその2つを区別する感覚・元々の引き出しとその場で考えたことを混ぜるときの感覚、などなど、生大喜利をやっていた2年で積み重ねていった技能のうちの一部は時間経過とともに失われていってるかもな、と思っています。まあもし再開したときにできなくなっていたとしても、またできるようになるようにするだけ。


ネット大喜利

大会とそれ以外で分けて振り返ろうと思います。まず大会。

参加したネット大喜利の大会は、主戦場対抗大喜利フェス2021、ボケクエスト5、TGR王者決定戦といったところです。

主戦場対抗大喜利フェス2021

 今年のかなり早いうちにありました。主戦場としてネタチルを選択し、7位/10人という結果で予選で敗退しました。ネタチルは2020年の振り返りでも触れたように結構お気に入りのサイトで、そこに参加している人たちと、やりたいことの方向性の違いはあれどそれぞれがなんか主張したいことがあってやっている感じを、主戦場対抗大喜利フェスという参加者が多く層も広い大会で発表できたのは、なかなかいい時間だったと思っています。自分のボケとしては予選1回戦の

お題 弟「だからお兄ちゃん○○○って言ったじゃん!」

弟「だからお兄ちゃんは確かにオナホに顔を描いてから毎日充実してるけど、それは想像が膨らんでるんじゃなくて女性を削ぎ落としてるだけだって言ったじゃん!」

っていうのが結構気に入ってます。穴埋めお題ってお題に対する必然性のない面白概念をうまいこと外から持ち込むのが醍醐味だと思っているんですが、この回答はそれができていて、あまり見たことない内容だけど筋が通っていて、意味の密度も高いので、気に入ってます。


ボケクエスト5

 ボケクエスト5にはダンジョンえびというチームで参加しました。振り返り記事は別で書いてあります。

 だいたい全部ここに書いてあって今更追加で言うことがあるわけじゃないんですけど、時間がたって振り返ってみても楽しかったなあという感想です。

ツールの話

 大会の本筋と関係ないところで言うと、特定の投票者だけが投票したときに結果がどうなるかのスプレッドシートを作成して公開しました。これによってさんざん議論されてた「入れ合い」とか「内輪ノリ」とか「初心者狩り」だとかそういう印象の議論に客観的データが提供されて、議論が堂々巡りから次のステージに進むだろう、ということを期待していたのですが、実際は全然そんなことはなく、匿名性のある5ch上でも、ごく限定されたデータだけから印象的な部分だけを抜き出して今までと大して変わらない言い合いが発生していただけで、割と労力割いたしあんなに説明書いたのにぜんぜん意図通りにいかないもんだなあ、とちょいショゲでした。

 意図通りにいかなかった原因はいくつか思い当っているんですがその中で大きな2つを挙げるとすると、ツールのとっつきにくさと興味のズレです。
 ツールのとっつきにくさに関して、(スプレッドシート自体がかなり重くてコピーしたり操作したりに時間がかかるという問題はありますが、)ツールの説明自体は十分丁寧すぎるほどに書いているつもりでしたし、なんなら説明を見なくてもツール上に書いてある項目名を見ればある程度直感的に操作できるように作ったつもりでした。でもそもそも説明を読むということ自体にコストがかかること、説明を読んだところで操作方法を知ったり覚えたりすることにコストがかかること、あとGoogleDrive自体がそこまでメジャーじゃないだろうということ、などなど、自分が高コストだと思っていない部分が障壁になっていた側面があるだろうと予想しています。後述するモチベの問題も絡んでいると思います。そもそもスプレッドシートを利用してわかることが「特定の投票者だけが投票したときに結果がどうなるか」という、おそらく人によっては何を言っているのかいまいちピンとこない内容のものであり、それを調べるためのツールを見せられたところで何をしたらどうなるのかわからない、と思った人もいるんだろうな、と推測しています。
 思い通りにいかなかったもう1つの原因である「興味のズレ」ですが、どちらかと言えばこっちの方がクリティカルだったと考えています。僕は大喜利プラスから大喜利を始めて長考大喜利に参加したり生大喜利を経たりする中で、「各人の面白いと思う基準の違い」や「大喜利の経験による面白さの基準の変化」という事象がかなり重要なことだと考えるようになり、よく議論されている問題やそうでない問題もこれらの事象に帰着すると感じていて、よく話す人たちも具体的に思うことは違えどこれらの事象にある程度固執している(固執していた時期がある)と感じていて、ネット大喜利をする人の中である程度の割合の人たちが興味を持つ部分だと思っていたのですが、多分実際にはそもそも「誰がどのボケに投票したのか」とか「自分がどういうものを面白いと思うのか」とか「おもしろい/つまらないの判定が全然違う人がいること」に対してぜーんぜん興味ない人の割合がかなり多いんじゃないかな、と勝手に思っています。興味ない事について詳しく知れる操作方法のよくわからないツールが作られたとして、それを触ろうとする人はかなり少ないだろうし、そりゃ好奇心などのモチベがなければこういった感じになるだろうな、という感じです。
 今回のツールもそうだし、名人維新のたびにやっている投稿投票まとめもそうだし、覆面タッグのときに公開した覆面はがしブックマークレットもそうですが、やっていることは技術的に本当に大したことがないというかぶっちゃけまとめ系に関してはかなり稚拙で、パソコンに慣れている人とか職業としてwebっぽいこととか開発っぽい事いじっている人からしたら鼻で笑われる程度のことしかできていないと思います。技術的にもっとましにできる人がある程度の人数いるだろうに、そういう人たちが別にツールを作ったりするわけではないことを考えると、多くの人の大喜利に対するモチベ(特に大喜利の回答自体や順位に直接影響するものではないその外側にあるものに対するモチベ)が、自分の従来の想定よりも全体的に低いんだろうな、と思っています。まあ別にだからといってなんだって話じゃないんですが。でもやりたいけどできなかったことができるようになったら界隈全体としてよい事だと思うし、例えば60分大喜利とか辻喜利とか人気だけど管理者の労力が大きい企画は労力を減らせたらもっといい感じになるわけだし、なんかこう自分の利益にもなる行為で助け合えるんだからもっとそういう雰囲気になってもいいんじゃないの、と思っています。もともと技術がなくても別に新しく習得してもいいわけだし。ここら辺の話は説明のnoteの終わりの方にも断片的に書いてあります。あと新たな技術習得の話は自分にも刺さってて、それ用のサイトを作るなど普通にもっと見やすい形で公開できるようになったほうが良い。

5chの話

 またちょっと別の話題になるのですが、「本戦出場者(もしくは大会参加歴が多い人)から票を集める傾向にある人」「予選敗退者(もしくは大会参加歴が少ない人)から票を集める傾向にある人」に対する5ch内の呼称が、それぞれ「内輪」と「雑魚専」に速やかに固定されて定着していたのが結構興味深い現象でした。自分の説明note内では「内輪の笑い」と「初心者狩り」というワードが一応1回だけ登場してはいるのですが、「初心者狩り」→「雑魚専」への用語の変化や、それらを区別するための基準に「投票者の大会参加歴」が結構重めに扱われていたことが、自分がその一端を担っているとはいえ、自分の作り出したものが自分の手を離れたところで自立して息づいている感じがして、エモかったかもしれません。

 5chつながりでいうと、5chでダンジョンえびがめちゃくちゃ叩かれている時期がありました。基本的にはまあ坂本がいるチームなので叩かれても全く不思議ではないんですが、坂本が叩かれるんじゃなくて自分と38.8℃が叩かれていて、これは意外で結構興味深かったです。叩かれ方がぬるかったせいかもしれませんが叩かれたところであまりマイナスの感情は発生せず、むしろ自分が叩かれているという現象の面白さや話題になっている高揚感の方が強いという、むしろ精神的にプラスのイベントになっていました。

TGR王者決定戦

 今年も辻喜利トーナメントが開催され、自分はそれに参加できなかったのですが、2020年に辻喜利トーナメントで優勝したという実績が功を奏し、今年の辻喜利トーナメントで優勝したペニ森さんと辻喜利の採点方式で5戦する機会をいただけました。TGR王者決定戦ということらしいです。ジェネラルさん粋な計らいありがとうございます。(自分が益する行為を粋呼ばわりするの無粋かも)
 ペニ森さんはもともと相当なビッグネームだし、辻喜利トーナメントもバキバキに勝ち上がってきていたので、全然自信なかったし緊張もしていたのですが、結構頑張って考えてふたを開けてみたら4-1で勝つことができました。やったー!初代TGR王者となりました。
 5つお題が出されてそれに全部答えるという形式では自分でお題を選べる普段の辻喜利とは違ってある程度どんなお題でもちゃんと勝てるような回答を出す必要があって、そこは結構懸念点でしたが、結果としては割とどれも不自由さを感じることなくできたので大丈夫でした。普段は全然辻喜利で画像お題を選ばないんですけど、今回強制的にやることになったのに自分で納得いく面白さと性質をもった回答を出せたしちゃんと勝てたのでかなり満足しています。
 勝ったお題はいつも辻喜利で勝つときと同じ感覚で出せたのでとくに補足で言うことはないですが、負けたお題については反省点みたいなものがあって、ペニ森さんの回答を見た時に「そうだよこういう回答が強いんだよな~」と負けを悟りました。ここからは結構妄言かもしれませんが、常設の辻喜利弐が開催されていた時よりもこういう「大喜利プラスっぽい」回答は少なくなっていると思うし、プラスっぽい回答に相性のいいタイプの回答もあるけれど基本的にはプラスっぽい回答は無難にいつでも強いと思うので、こういう回答を出していくのが今の環境における結構わかりやすい辻喜利の勝ち方だろうなあ、と考えています。
 今もそうですが結果出た直後は勝てて良かった~ということばかり考えていたのですが、後から考えると4-1でTGR王者決定戦的には勝っているものの負けた1試合は辻喜利形式で久しぶりに負けた1試合なので、ここも勝てるなら勝っておきたかったし、勝っておいたらもっと嬉しかったし箔もついたのになあ、とも思います。
 とはいってもちゃんとTGR王者決定戦に勝てたこと、相手がペニ森さんだったこと、次の辻喜利トーナメントがあるときもTGR王者決定戦にさんかできることなど、いいことづくめで、辻喜利これからもがんばりたいね~~と思っています。

大会じゃない大喜利

大会じゃない大喜利の話をします。

 昨年ハマっていたネタチルは、一時期離れていたものの最近またやり始めました。変わらず楽しい。
 ほかの常設サイトはあんまりやっていないです。大喜利たろうは稀にやることがありますが、なんか今自分の中であんまり常設サイトで大喜利をやる感じのテンションではないかもしれません。単純に忙しさとか他にやることがあるせいで脳に常設企画が置いてあるとキャパ埋まっちゃうってだけかも。

 個人企画楽しいです。メカと渓谷さんが毎月更新してくれている大女優なんでもというコーナーには1年を通して投稿していたし、悠祐ゆっけさんが「マリオシリーズで初の恋愛ゲーム、どんな内容?」というお題で好きな回答を選ぶ企画ではたくさん採用されたし1位だったし、たんじぇんとさんの企画も1位だったし、純情米さん何度か募集してくれてたくさん投稿したし、と、気軽に投稿できるし1人の価値観や感性が採点や採用やコメントでしっかり反映される個人企画がかなり楽しかったです。企画してくれた方々、ありがとうございました。
 自分としても忙喜利というのを4月10月に企画して、たくさんの投稿を読んだりコメント書いたり公表したりといったことが全部楽しかったので、そっち側の立場でも個人企画楽しいです。投稿してくれた方々、ありがとうございました。
 これも個人企画に入ると思うんですけど、大喜利Youtuberの夜枕ギリーさんの隔週大喜利企画だったぶいばな99が終了しました。3年にわたる長期企画で結構感慨深かったです。途中からほとんど投稿しなくなっちゃってましたが、通算成績としてもわりといい感じで良かったです

画像1

大会は大会で楽しいですが、個人企画の楽しさが今自分の中でかなり来ているので、みんなもっとやってくれ~~~と思っています。


あんま大喜利じゃない話

最近ニセモノの錬金術師というweb漫画を読みました。

かなりおもしろいと思いました。背景設定もキャラクターもストーリーも全部魅力的だと感じました。

 今までこうネット大喜利をする上で、自分はいろいろな種類の回答をしようとしてきて、長文回答もするし、人の真似もするし、その結果として局所的な文章表現とか小さな展開とかについてはある程度選択肢の幅があってある程度自分の思うように操れる感覚がある(実際上手いかどうかは別として、「どうしたらいいかわかんないよ~」みたいなことは思わない)んですけど、ニセモノの錬金術師のストーリーみたいに、簡単に圧縮できない長さのストーリーとか、長期的にどう展開させたら盛り上がるかとか、そういうのは全然手札になくて、手動かしてみたら何とかなる可能性は0じゃないけど全然技術論や技術の感覚が見えてこない、という状況にあります。
 思えば小さい頃から何らかの妄想をするとき、キャラクターや新種の生物の名前や状態の設定については結構いろいろ考えていたけれど、どういう過去があったかとか、その先の長期的なストーリーとか、そういうのは全然考えてなかったです。まあ当時の妄想の目的に物語を俯瞰してみた時の面白さを追求するということが含まれていなかったからかもしれませんが(←平凡な子供すぎる)、長期的な展開や面白さを考えるという技能が自分に全然備わっていないことについ最近気づいて、えー俺もできるようになりたいよー(できるように、なりたいんだにょー)と思うようになりました。
 まあでもそういうのは大喜利の場ではほとんどお呼びじゃないと思うので、なんかの機会にいい感じにできたり普段いい感じに考えられるようになったらいいなあ、と思っています。


ほぼ全く大喜利じゃない話

 ネット大喜利でも生大喜利でもそうじゃない場でも面白い出来事やその中でも特に面白いと感じる部分があって、それについて考えたりアクションを起こしたりしていると自分にとって何が得意かとか何が本当に好きかとかそういうのがわかってきて、実際わかり度はどんどん上昇しているんですけど、(ここからより抽象的な話題になります!)その点在している興味の対象はそもそもジャンルが違うので連続はしていないけれど、自分が興味を持つという共通点があるだけあってある程度似通った性質を持つ群が存在しており、点在するそれらをうまい事統合して楽しめるようにしたり、統合したものを皆で共有できたりすれば、もっと楽しさMAXになるのになーと思うことが最近増えているのですが、実際問題人生色んな所に手を出した時それをひとまとめにできるという保証があるわけでもなく・また生活のいろいろな部分をすべて公表した上でやるわけにもいかず・部分的にしか関わらないからこそうまくいっている物事もあるだろうしで、いろんなところにいる人たちそれぞれと自分の興味の一部分を共有し、誰かと共有できている部分を全部合わせたらまあ自分の興味はカバーできてるよね、という現状がかなり現実的にはいい線行ってて恵まれてるんだろうなあ、と思ってまあ満足しています。でもいい感じに統合できるなら統合していきたい。


来年へ向けて

頻度が落ちることはあっても大喜利は楽しいので続けると思います。
みんなともさ、ずっと仲良くしたいぜ。

よいお年をお迎えください。


ウンコタイガー

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