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ハシリドコロの自己紹介・好きなもの・思い出のもの

簡単自己紹介

 ハシリドコロです。ネット大喜利を5年ちょっとやっていて今26歳です。東京の生大喜利に2018年4月から2020年3月までかなり積極的に参加していました。

 自分の属する大喜利のコミュニティに知らない人が増えてきていて、自然なコミュニケーションでお互いを把握するには時間が足りない状態なので、自己紹介記事を書くことで相互理解の下駄を履こうと思い立ちました。皆さんの自己紹介記事も読んでいます。noteで「大喜利」で検索することがあります。まだ自己紹介記事を書いてない人は書いてほしいです

 自分の大喜利関連のことはすでにnoteにいろいろ書いてあるので、この記事では大喜利以外のことについて書きます。パラドクスさんのこの記事にかなり影響を受けています

 大喜利以外のことについても書いているブログがnoteと別にあるのですが、こっちは可読性が低くて古くて更新頻度が低いので興味があればという感じです


 多分野に渡って自分の好きなものを開示する行為って「誰にも教えるべきでない自分の性格や思考の鍵となる秘密を人に教えてしまうことにもしかしたらつながるのではないか」という少しの恐怖心を伴うのですが、「俺の神秘性は列挙可能なわかりやすい情報で冒涜できるほどヤワなもんじゃないわい💪」という強い気持ちを持ち、開陳することにします。

 それでは好きなもの・思い出のものの羅列 行きます。説明の文章量にはかなりムラがあります。興味ある項目をゆっくり見てね~



小説

ハリーポッターと合理主義の方法(Harry Potter and the Method of Rationarity)(HPMOR)

 ハリーポッターの二次創作です。いきなり二次創作かよって話なんですが、大人になってから一番熱中して読んだのがHPMORです。

 マグルとしても天才科学少年だったハリーポッターが魔法と出会い、ホグワーツに行き、魔法界に科学知識と科学の考え方を持ち込んでなんやかんや・・・という話です。二次創作ならではの原作設定に対する気持ちの良いマジレスがふんだんに交えられているのがまず本当に良くて、主な語り手であるハリーの理屈っぽさを極めたような思考や行動選択が気持ちいいし、異世界転生無双みたいな部分もそうはいかない部分もあり、その上で友情の話とか倫理の話とか正義の話とかも深堀りされ、ストーリーとしてはちょっとシリアスなファンタジーアドベンチャーになっていると思います。理屈っぽいことが好きでそれを道徳まで延長させるのも好きな人でSF的なサイエンスも好きな人はドっハマりすると思います。二次創作ではありますが、ハリーポッター本編のことはあまり知らなくても問題なく読めるようになってると思います。

 原作はEliezer Yudkowskyというアメリカのたぶんちょっと変なコンピューター科学者によるもので、それを翻訳するポットさんという人が和訳したものをハーメルンで読むことができます。話に原作者の思想がかなり強く表れていて、相当理屈っぽくて癖があり、そのせいで話の展開は遅いのですが、僕が読んだときは、特に序盤でのハリーの思考に対して「それそれ!それな!」と思うことがかなり多くて熱中しながら読めました。

 人に勧める上での懸念点としては、文章の(内容の)癖が強いという問題と、あとクソ長いという問題があります。HPMORはたしかハリーポッターの本で言うところの「賢者の石+秘密の部屋+アズガバンの囚人+炎のゴブレット上巻」ぐらいの文字数がある上に、さらさら読めるようなストーリーでもないので、こまめに読む場合は読破するのに相当時間がかかってしまうという問題点があります。僕の場合は休日にHPMORを見つけ、一日中ベッドの中にいて(当時公開されていた最新話まで)ほぼ一気読みしました。小説にそれだけ熱中できる集中力がまだ自分に残っていたと判明したという点でも思い出深い作品です。

 昔おこめ大統領さんにHPMORの話をしたことがあるんですが、なんでもハリーポッターの翻訳二次創作にはかなりいいものが揃っているらしいので、他のも読んでみてもいいかも!と思っています。


サジュエと魔法の本

 こっちは「思い出の本」枠で、児童向けの魔法旅ファンタジーです。小学生のころ何度も読みました。小さいころ何度も読んだ本はほかにもいくつもあるんですが、他の人が読んでるのを見たことがないという理由でこの本を代表して挙げます。

 HPMORと違って「この本にしかないいいところがある」みたいなのを挙げられる感じではないんですが、知らない世界で落ちこぼれとされていた少年が魔法の本を見つけて味方ができて敵ができて旅をしてトラブルに巻き込まれながら悪と戦う、っていう感じのたぶん王道です。今手元にないので大人になって読み返してどうかは自信ないですが、昔はラノベみたいなのも周りに全然なくて魔法ファンタジーという世界観の良さはこの本がほぼ最初みたいなもんだったし、かなり好きでした。調べたらkindle版も出てるっぽい!



漫画

ニセモノの錬金術師

 web漫画です。相当面白いです。ワンパンマンとか王様ランキングとかを初めて知ったときも相当面白くて一気読みしたんですけど、僕はその2つよりもニセモノの錬金術師のほうが好きなぐらい相当面白いし良くできたいい話だと思います。

 話のスタートは異世界転生モノで、最初の話も「異世界転生して稼いだお金で女奴隷を購入したら~」というありがちなところから進んでいくんですけど、そこからの話がよくある異世界なろうとは違っていて、キャラクターが信念をもって頑張って生きて行動しているのが強く伝わってくるし、世界設定もしっかり作りこまれていて、世界とその中にいるキャラクターによって駆動されていくストーリーもちゃんとハラハラドキドキさせられるし、全体はうまくまとめあげられているし、あったかいしで、「面白い話を作る」という技能について考えさせられて2021年の振り返りnoteで言及するぐらい面白かったです。

 人に勧めるときの懸念点としては、「異世界転生なろう」が下敷きにある話なのでその文脈を完全に知らない人だとニセモノの錬金術師の「異世界転生なろう」に由来する部分にひっかかってしまう可能性があること、全編がラフ画みたいなものなので全然描き込んでない部分は本当に全然書き込んでなくて絵の綺麗さとかわかりやすさが必須の人にとっては読めたもんじゃないだろうこと、があります。でも勧めて読んで感想を言ってくれた人は今のところだいたい超高評価しています。ニコニコ漫画かkindleで無料で読めます。

第二部以降も大変良いです。


ハイパーインフレーション

 ジャンプ+のアプリで読めます。相当面白いです。ハイパーインフレーションもキャラクターの信条が強調された漫画なんですけど、ニセモノの錬金術師と比べると各キャラクターはわかりやすい存在で、現世に既存の様々な価値観や立場をそのまま擬人化したような人たちがたくさん出てきます。キャラクターの立場の違いは明確にしながらも、価値観に決定的な優劣がつけられることはなく、場面場面でキャラクターがうまくストーリーに絡んで話が進んでいって、ストーリーは面白いわ、ポップで読みやすいわ、話のテンポはいいわ、展開は予想できないわで、おもしろいし超~~~よくできてると思います。

 相当引き込まれてるしボリューミーに感じるのに、まだ50話しかいってないらしい!すごすぎる!ハイパーインフレーションが更新されるから金曜日が楽しみになるぐらい好きだし、みんなも読んで!


もやしもん

 思い出枠での紹介です。微生物が肉眼で見えて微生物と話せる大学1年生が農業大学でわちゃわちゃする話です。もやしもんみたいな大学生活、したかったよな~。菌が見えるっていう設定にも憧れたし、発酵食品の図鑑うんちく的な部分も好きでした。自分がもやしもんのだいたいの登場人物より年上になった気づいたとき、自分がもう後戻りできないぐらい大人になってしまったとかなり強く感じました。



映画

COWBOY BEBOP 天国の扉

 好きな映画って言われても漫画とか小説みたいにパッと上げられないんですけど、まあこれが好きだというのは間違いないかな~というのがCOWBOY BEBOP 天国の扉です。カウボーイビバップのアニメ自体を「オシャレでカッコいい」という思う立場に立ってもらうことを前提とした上での話になっちゃうけど、映画もちゃんとオシャレでかっこいいです。絵も動きもいいし。OPもカッコいい。あんま自分の言葉を尽くして紹介する感じのものじゃないと思うので紹介も難しいけど、一応あらすじを説明すると、近未来の太陽系を行ったり来たりする訳アリ賞金稼ぎとその同乗者たちが悪党とわちゃわちゃする話の、火星編の映画です。カウボーイビバップのアニメ本編が好きな人なら好きだと思うし、映画見てからアニメ見ても楽しいと思う。僕は他のアニメで言ったらBACCANO!も好きで、要するにそういうカッコいい感じのやつを素直に「カッコいー!」と楽しむことができます。

 映画もアニメも各種動画配信サービスで見れるっぽいです。



ドラマ

Fleabag


 アマプラで配信されているイギリスのドラマです。1話30分×1シーズン6話×2シーズンなのでサクッと見れます。美奈代とごくむすに勧められて通話しながら見ました。
 フィービー・ウォーラー=ブリッジという主演女優がやっていた一人舞台を映像化したドラマで、セックス依存症で下品な主人公が仕事も家族関係も恋愛もうまくいかない状況でコメディドラマらしくブラックユーモアを交えて明るく行動しているところから、徐々に深い部分の情報も明らかになっていく、という流れの話です。心の声をこっち向いて話す演出がカッコいいです。どうしようもない部分がある主人公を一人の人間として共感・同情・応援できるように描いていて、どんより暗い部分にも引き込まれるし、いい話だな~と思います。話のテンポもいいです。
 開幕から下品なので若干人に勧めにくいですが(カップルに勧めたら気まずすぎて1話で途中切りされたことある)、性行為の存在に抵抗がない人なら見て後悔ないと思います。



ゲーム

 高校生ぐらいから全然ゲームをやらなくなったので昔の思い出話になります。

46億年物語 -はるかなるエデンへ-

 スーパーファミコンのソフトです。おじいちゃんおばあちゃんの家にスーファミが置いてあって、いとことかといっしょにやってました。
 生物の進化をテーマにした横スクロールアクションRPGで、魚類時代~人間時代の全5章に分かれています。プレイヤーは魚のキャラクターを操作し、敵を倒すと肉が手に入り、肉を食べると進化ポイントが溜まり、たまったポイントを利用してツノ・アゴ・ヒレ(アシ)・胴体 などの体のパーツを進化させていく、というゲームシステムです。
 キメラ的な見た目の生き物を自分でカスタマイズして操作できるのがうれしかった記憶があるし、今考えてみても魅力的なゲームシステムに感じます。難易度とかゲーム性については小さいころしか遊んでいないのでどのくらいのもんなのかよくわからないです。

youtubeで検索したらレトルトとか加藤純一が実況してました。


ポケモン赤緑

 初代ポケモンです。自分が生まれたのは初代ポケモンの発売より後なのですが、親が買っていて家にあったポケモン赤緑を小さいころからなんだかんだ遊んでいました。
 セレクトバグが豊富で、「道具の7番目にカーソルを合わせてセレクトBBを押してから草むらで戦闘して技でセレクトを押してから敵を倒すと一気に100レベルになる」みたいなやつのことなんですけど、他にもバリエーションがたくさんあります。
 ネット検索が自由にできるような環境を手に入れた瞬間の普通の子供ムーブとしてバグとか裏技について調べるようになって、ニコニコとかで動画を見て「バグってすげー」と思ったりしていたところ、詩衣雫月というニコニコ実況者のホームページで赤緑のバグについてかなり詳細にまとめられていることを発見し、サイトを見て自分で試したり、サイトに載っていないことを試したりしていました。メモリの概念とかゲーム内でどういう処理が行われがちかとかの基本的なことは赤緑のバグを通じて知ったと記憶しています。マルマインにからてチョップを覚えさせたり、壁抜けアイテム使って壁に埋まったり、経験値を256で割ったあまりを調整したり、異常にHPがあるバグポケモンが毒状態になって毒ダメージの処理が永久に終わらなかったりなど、「はいどうぞ」と与えられたものよりも深いところで遊べている感覚があって楽しかったのを覚えています。「はいどうぞと与えられたものよりも深いところで遊べたら楽しい」という価値観はいまだにずっと続いてます。


君の気持ち、僕のこころ

 これはジャスミンが実況配信していたのを見ただけなんですけど、たぶん昔のギャルゲーによくあるのであろう主人公の自己中心さとか、狙っているのかどうかわからないシュールな雰囲気とか、憑依能力によるハチャメチャな展開とか、友達と騒ぎながらやったらかなり面白そうでした。いつかジャスミンちに行って一緒にやりたい。




ポケモン

ナックラー


見た目・フライゴン系統に進化していくところ・攻撃種族値が高いところ

ヌケニン


見た目・とくせい・進化の方式・タイプ・ぬけがらであるところ

 幼少期にごっこ遊びしていたとき、既存のキャラクターを自分が演じたらそのキャラクターの人格が損なわれるのが気になってしまっていてキャラクター系のごっこ遊びが結構苦手だったのですが、ポケモンは個体じゃなくて種族であって演じたとしても唯一無二の人格に侵入する感覚がないので、ポケモンごっこは大丈夫でした。
 ポケモンごっこをするときに技は4つまでの縛りを設けてました。



MCバトル

 MCバトルは2015-2020ぐらいまでしっかり追ってたとおもいます。いろいろ好みの変遷はあったけれど結局「無敵感」みたいなのが出てる瞬間が一番好きかも。「その時思いついてやったことがその場に完璧にハマってる瞬間があり、それに観客が気づいたあともそういう瞬間が更新され続けて持続すること」のすごさって即興でしか出ないし、MCバトルではそういう場面が何度も作り出されるから面白い。

フリースタイルダンジョンBattle of 維新軍 ニガリvsFORK

 ニガリがビートに乗りまくってて余裕ぶっこいてる時の無敵感好きです。

戦極MC Battle24章 晋平太 vs Authority

 晋平太っていろいろごちゃごちゃあるしダサいとき見てられないぐらいダサいしHIPHOP的にどうかは難しいとこだとも思うけど、調子いいときのバイブス含めたMCバトルのスキルの高さは他とレベル違うな~と感じます。ベベベイベーって韻踏まずに外すところ無敵すぎて審査員が笑っちゃうのわかる。

UMB2017 ふぁんくvsドタマ

 ふぁんくがスキルフルなラップしてるの自体も単純に好きなんですけど、このバトルはかなり攻撃的になってて特に延長前の3バース目の無敵感がすごいです。


アニソンダンスバトル

 別にアニソンに詳しいわけでもないんですが、「ダンスのスキルを競う」という面だけでなく「曲自体で盛り上がる」という要素があるアニソンダンスバトルは、知らないおしゃれミュージックが流れているダンスバトルよりも音楽とかダンスの楽しい部分がわかりやすいから盛り上がりやすいし、もっと広まってもいいエンタメコンテンツだと思っています。即興バトル特有の盛り上がりがあるのはMCバトルと(生大喜利と)同じで、僕はそういうコンテンツがだいたい好きかもしれません。ワイヤレスイヤホンで視聴すると映像と音がズレて9割減ぐらいになるので気をつけてください。

あきばっか~のvol.20 決勝戦

 パラドクスさんと現地に見に行ったんですけど、バカクソ盛り上がって最高でした。龍と勇太も公共7thエネミーズも両方好きなチームなんですけど、これまでの歴史と準決勝までの勝ち上がり方もあって7thエネミーズに若干肩入れした状態だったかも。期待が集まってるブレイクダンサーが期待に応えたときの盛り上がりって博打要素をクリアしていることもあってヤバいです。自分が現地に見に行ったあらゆるイベントの中で一番盛り上がってたのこれかも。

あきばっか~のvol.24 ベスト4第一試合

 ネスvs$が2曲ともどっちも完成度高くて長いのにダレずに見ていられるスタイルウォーズですごい。あとラストムーブもかなりいいです。


あきばっか~のvol.18 BEST16第七試合

 「"曲を完全に知ってる前提はないけれどそれなりに曲を知っている人が多い" 中で "曲を完全に知っていると強い"」というアニソンダンスバトルでよくある状況ならではの盛り上がりが起きています。ポップさと身体能力の高さがミスマッチして見える感じもアニソンダンスバトルシーンでよくあることだと思うし、かなり象徴的なムーブだと思います。


あきばっか~の vol.15 BEST4第二試合

 パブリックエネミーの強さや凄さが完全に知れ渡っている中、新しいチームである私の☆光クラブが勝ち上がってきて対決することになった という構図(なはず)のバトルです。どっちもすごいけど光クラブ(有希)すげー。


総合格闘技(MMA)

 高校生ぐらいから総合格闘技を見るのが結構好きなんですけど、ここ数年はUFC fight Passも契約してるし、MMAを見る週末が多いです。選手のスタイルや技術のバリエーションの違いが分かりやすいという点で、格闘技の中でMMAがぶっちぎりで面白いと思うんだけどな~
 好きなシーンで言ったら昔のもあるけど好きな試合だと最近のが多くなります。いろいろ動画を見て情報をざっくり得たほうが見やすいと思うので動画リンク多めになります。最近は総合格闘技の技術解説とか選手の説明のチャンネルとかも増えてきていて、自分も助かるし新しく見始めるきっかけにもなりやすいと思っています。選手紹介の動画を適当に見て気になった試合を調べて見てみる、っていうのを繰り返していったら入りやすいです。

デメトリアス・ジョンソン(DJ)vsアドリアーノ・モラエス 2

 打撃も組みもなんでもできてパワーもスピードも良くてずっとUFCフライ級最強だったDJが判定負けしてUFCをトレードする形で辞めてONEに移籍して、そこでもしっかり強かったけどONE王者だったモラエスにキャリア初のKO負けをして、そのリベンジ戦がこの試合です。
 この試合でも最初は前回同様体格の差もあって押され気味だったけれどDJらしくずっとワンパターンにならない動きを続けてて、やがて訪れたチャンスをしっかり掴んで最後まで決めきってます。最強と呼ばれていた男が負けた後復活するのは盛り上がる。


UFC281 イスラエル・アデサニヤvsアレックス・ペレイラ

 かなり最近の試合です。良かったです。上の動画は超ハイライト動画になります。
 イスラエル・アデサニヤはUFCミドル級の絶対王者と言われていた、身長とリーチがかなり長くて打撃がうまい選手です。基本的には相手を自分の間合いに入れず打撃をコツコツ当てて、相手が懐に入ってきちゃったらしっかりカウンターを当てて倒す、倒せないならコツコツ判定で勝つ、というようなファイトスタイルで勝ち続けていました。アレックス・ペレイラはそんなアデサニヤをキックボクシング時代に2回KOしている選手で、身長がアデサニヤと同じぐらい高く、アデサニヤよりパワフルで1発が強いです。MMA歴でいったらアデサニヤのほうが圧倒的に長いからMMAの打撃ならアデサニヤが勝つとか、アデサニヤのスタイルはリーチが近いペレイラには通じずペレイラが勝つとか、サウスオーソがどうとかテイクダウンスキルがどうとか、事前にもかなりいろいろ議論されていたんですが、実際にはペレイラがかなり近い距離での打撃戦を選択しお互いフェイントかけまくりのヒヤヒヤする勝負が展開され、アデサニヤがダウンを取って追撃できるタイミングでブザーが鳴ったり、ペレイラがテイクダウンしたり、アデサニヤが普段グラウンドにいかないせいかパウンドが下手だったり、そんなことよりペレイラがデカすぎて当日の体重差どれだけあるんだって話になったり、最後はペレイラが近い距離で完璧にパンチを当ててTKO勝利、アデサニヤは王座陥落しました。
 この試合の緊迫感や普段と違うことが起きているという雰囲気はすごいよかったし、アデサニヤが負けるのはやっぱちょっと寂しいところあるし、ペレイラの見た目がプレデターすぎるし、今後ミドル級のレスラーたちに挑まれたとしてペレイラは王者として太刀打ちできるか未知数で楽しみだし、いいマッチメイク&いい試合だったと思います。


コナー・マクレガー vs ネイトディアス 1


 ある程度色物扱いされていたコナーマクレガーがフェザー級王者であるアルドを秒殺KOしてその名を轟かせたあと、その次に組まれた試合です。コナーマクレガーは特徴的な打撃スタイルとその精度に強みがある選手で、この時ノリにノってました。対戦相手を決めるときにごちゃごちゃあってフェザー級より2階級上のウェルター級契約でネイトディアスと対戦することになっていました。ネイトディアスは流血してからが強いと言われているスタミナのある選手で、極めの強さと変な打撃と打たれ強さと兄弟と大麻で有名です。
 この試合の序盤はマクレガーが完全に打撃で押していて、ネイトディアスはポコポコ貰って劣勢っぽいまま1Rが終了し、2Rもマクレガーが優勢っぽい感じで始まってネイトディアスが顔から血を流し始めたものの、途中で(契約体重が重めのこともあって)マクレガーがガス欠してちょっと打撃をもらってふらついた途端にネイトディアスが押し返し始め、そのまま変なパンチをまとめてリアネイキッドチョークで極めて顔面血まみれでマッスルポーズ、という波乱の結末になりました。ネイトディアスの上半身ってカンガルーのオスに似てる。
 このあとコナーマクレガーはちゃんとネイトディアスにリベンジして、ライト級王者を圧倒して2階級王者となり実力を証明し直して、さらにメイウェザーと公式戦したりアスリート長者番付に選ばれたり敵のバスに椅子を投げたりヌルマゴメドフに負けた後乱闘になったりとスーパースターのお騒がせ街道を走り続けるのですが、マクレガー中心のストーリーでUFCが進んでいく中、この試合で(再戦も見て)ネイトディアスの方にハマった人はけっこういると思います。


以下のも同様に好きなんですけど長くなりすぎるのでできるだけサラッといきます

堀口恭司vsセルジオペティス

 膝の怪我で離脱していた堀口恭司の世界戦の復帰戦で、ベラトールバンダム級世界チャンピオンのセルジオペティスとのタイトルマッチです。
 試合前は堀口の打撃が膝の影響でどうなっているかが注目の的だったんですけど、試合では打撃と組みを混ぜたり寝技の技術の向上していたりという部分が目立っていて、堀口のイメージがストライカーからトータルファイターに変わったし、強さとしても怪我前より強くなってそうで、みんな盛り上がりました。
 試合は終始堀口が支配的だったものの、勝つためのチャンスを確保し続けていたペティスが衝撃的な一発逆転KO勝ちして、ショックだけどこれも格闘技の醍醐味だよねって感じの試合です。


ジョゼ・アルドvsユライア・フェイバー

  当時のフェザー級で無敵だったアルドが、長いチャンピオン経験があってかなり強いとされていたフェイバーをローキックで5Rコントロールし続ける試合で、フェイバーの何もできなさと足の腫れ方が衝撃的です。


チャールズ・オリベイラvsジャスティン・ゲイジー

 柔術をベースにムエタイ技術の向上手をつけられないぐらい強くなってきたオリベイラvs激しいレスラーボクサーのゲイジーの試合で、試合前には「オリベイラがテイクダウン取れたら寝技で勝てるだろうけどゲイジー相手にテイクダウン取れないだろ」ということが(たぶん)言われていました。試合では打撃を効かされたオリベイラが何度か自分から仰向けに寝て休んで寝技を盾に回復して、逆に打撃でダウンを取って寝かせたらそのまま極めて一本勝ちしました。「効かされても寝れば休める」「テイクダウン取れなくてもダウン取ればいい」みたいなオリベイラ無双理論がわかりやすくなった試合です(この後イスラム・マカチェフに負けてそんなことないとわかります)。


UFC270 フランシス・ガヌーvsシリル・ガーン

 カメルーン出身で軽自動車の衝突と同じパンチ力があると言われているヘビー級の怪物チャンピオンガヌーと、ヘビー級らしからぬ打撃のテクニックとスピードで勝ち続けてきたガーンの、「怪物vs人間」みたいな構図の試合です。
 打撃ではガーンが優勢か?みたいなところから始まったんですが、途中でガヌーがヤバいテイクダウンして、そこからはだいたいガヌーが組んで投げてコントロールして判定勝ちでした。
 ガヌーがミオシッチにリベンジしてチャンピオンになったとき「怪物に打撃の技術を与えたらすごいことになるんだ」とみんなが思い知ったように、この試合でも「怪物がレスリング技術も手に入れた」と今後が楽しみになる事実が明らかになったわけですが、この試合のあとガヌーは1戦もしてないのが残念です。


 上体を起こしていて打撃に特徴がある選手かサブミッションが強い選手が好きがちです。国内のMMAをしっかり追ってるとかではないのですが、RIZINなら一応試合は見てるので話についていけないってことはないと思います。盤外での行動はともかく、ファイトスタイルで言ったら傾向通りに堀口恭司・朝倉未来・平本蓮・クレベルあたりが好きです。



バスケ選手

マヌ・ジノビリ


 2017年に引退したアルゼンチン出身のNBA選手です。
 上の動画「ジノビリの理解不能な変態プレイ集」は「イチローの抑止的(変態的)レーザービーム集」と同じような立ち位置の有名な動画だと思います。似たようなジノビリのハイライト動画は他にもたくさんあります。
 目が覚めるようなパスと、ボールを持ってから敵をすり抜けるようなドライブが特徴の選手で、2つめの動画が選手紹介としてわかりやすいです。
 ジノビリのことはジノビリがある程度おじさんになってから知ったんですけど、パスはもちろんのこと、点が欲しい場面で割と強引にドライブしてちゃんと決めるのとか、点が欲しい重要な場面でスリーを決めるのとかを見るのが好きでした。シックスマンなのもカッコいい。ジノビリがハーデンのブザービーター未遂を後ろからブロックしてスパーズが勝った試合を生で観てたんですけど、この時はかなり盛り上がりました。



パラ陸上競技

テレビでやってたらわりと見ます。義足のブレードかっこいい。

走り幅跳び(T44)

 月並みですが、義足のバネがビヨーンってなってめっちゃ跳ぶのを見るのが楽しいです。見てる分の楽しさで言うなら両足生身の走り幅跳びより上かも。文明の力が発展してパラ競技の記録が生身を超えるの(超えたり超えられたりするの)を見たい!


食べ物

食材レベルの好きと料理レベルの好きがあると思いますが、食材に焦点を当てがちです


果物

 種類がたくさんあって、美味しくて、果物の個性が人間の調理や味付けによって置換できないのが良いです。図鑑的な良さも、果実の生物学的な面白さも、植物を育てて収穫することの楽しみもあるし、単純に美味しくて幸せを感じられるようにできている。


ごぼう

 あんま自覚なかったけど人と比較してかなり好きだと思う


のどぐろ

 毎日食べたいわけじゃないけど、焼肉とかと同じ高カロリー油ウマ食品として認識しています。塩焼きが旨い


インカのめざめ

 そういう品種のじゃがいもです。そのままレンチンしてモクモク食べると素朴ながら旨い。栗とか里芋とかムカゴとかクワイとかそういう自然のデンプン系の栄養タンクのやつだいたい好きです。
 世界の寒い田舎の暮らしを想像するとエモい気持ちになるんですけど、ジャガイモを素朴な食べ方で食べてるとアンデス山脈に暮らしてる/暮らしてた人たちのことを考えてエモくなります。


香味野菜

 ネギ・ニラ・ニンニク・ショウガ・シソ・セリ・セロリ・エゴマ・ディル・パクチー・クレソン、みーんな好き。好きな理由は果物と似てるかもしれないです。結構しっかり加熱した系の料理に生の香味野菜を合わせる感じのが好きがちです。


椎茸にひき肉とセロリ混ぜたの乗せてレンチンしたやつ

 料理部門を一つ。Twitterで見かけたこれです。もうレシピの期限が切れてて無料で見れないのでアレなんですけど、ひき肉に粗く切ったセロリを多めに混ぜて軽く味付けてしいたけの上に盛ってラップしてしっかりレンチンするだけでかなり美味しかったです。ネギはかけなくていいと思った。ホッッと甘くていい香りして椎茸旨いです。


 世界中の美味しいものを食べたいです。料理って素材という世界に与えられた手札を調理でどう処理するかというゲーム性もあり、長年各地で引き継がれてきた文化性もあり、非言語的に感情に働きかける芸術性もあり、食べないと生きてけないという実用性もありで、すごい楽しいコンテンツだと思っています。大喜利に思うことみたいなこと言いますが、「知ってる旨いとされているものに似ているから旨い」ではなく、「先入観を切り捨ててフラットに評価した上で旨いものが旨い」という風になっていてほしいです。



短歌

 2018年に半年〜1年ぐらいネットで短歌をまあまあやっていたときがあって、その頃の名残で今も少しだけネット短歌の人たちと繋がりがあります。短歌に関する知識や感性は狭くて偏ってると思うんですが、まあなんでもしっかりやらなきゃいけないわけじゃないしライトでいいやと思ってそのままです。


沈むほど白む桜に雪を知るひとひらはマリンスノウの欠片 /憂

 Twitterで見たもう消えちゃってる連作の一部で、憂さんという人ともう一人の人が二人で交互に(確か海について)詠んだやつだったと思います。
 桜の花びらが水面に落ちるところまでしか考えたことなかったので樹上から海に落ちて深海まで沈む標高差が切り取り方として目を引いて好きで、「沈むほど白む」って見方と短歌がこれから始まること、使われているワードに対するマリンスノウの異質さのちょうど良さ、ひとひら→マリンスノウのひらがな→カタカナでフックになってること、全体の意味のまとまりなど、良いね〜と思うところがたくさんあります。自然の情景を切り取ってる短歌の中で今でも一番好きです。


「祝」「バ」「レ」「ー」「ボ」窓から手を振るあいつ「ル」「部」「県」「大」「会」「出」「場」「決」「定」 /猫のパジャマ

 粘菌歌会っていう月イチの短歌募集企画に短歌を投稿していた時期があったんですけど、その粘菌歌会の選者の一人である猫のパジャマさんが自薦3首として挙げていたことで知った短歌です。
 この短歌を知ったときはそんな短歌ありかよと衝撃的でした。インパクトがあるギミックがたぶん一生好きです。ただ、この短歌が描く情景は懐かしさを抱かせるあるあるであり、書き方は情景の忠実な表現であり、この短歌の評価においてギミックの重みは大きいけれどギミックを使うためだけの短歌ではなく、その点でも完成度高いよなあと思っています。


スプリングハズカマなくて幾星霜 出産祝い 贈り慣れたわ /ミドル

 第4回粘菌歌会「春」で採用されていた短歌です。一首まるごと印象深くてふとした時に思い出します。スプリングハズカマなくてのフック、スプリングハズカマと幾星霜と出産祝い送り慣れたわの緩急が絶妙だと思ってます


うしろよりにらむものありうしろよりわれらをにらむ青きものあり。/宮沢賢治

 Googleのオススメで「宮沢賢治短歌16選」みたいなページがサジェストされたのでどんなもんよと思ってみてみたらこれがあって面食らいました。
 自分の一番手元にある短文理解の道具としてネット大喜利的な見方を使うと、この短歌って繰り返しがフックになってるやつで、お題の縛りが弱かったりなかったりするときは文を繰り返して勝手に構造を作ることで読む側に「なんかうまいことやってる」みたいな納得感を与えやすいという効果を生むことができるというテクニックがあるんですけど、それを何十年も前に宮沢賢治がやっていたと思うと、宮沢賢治自体にも、文章表現テクニックの時代を超えた普遍性にも、感銘を受けます。
 ただし、「繰り返しボケだ!」と一括りにすることはネット大喜利の場だとしてもあまり褒められたものではないことで、ボケについてちゃんと観察して評価する必要があると思います。この短歌はまず「うしろよりにらむものあり」と繰り返す前の単体の部分に充分こちらの心を動かすような強度がある上に、繰り返し2回目で後出しされる「我らを」「青き」の情報によって繰り返し1回目からは予想されない印象が付加され、「おどろおどろしい内容のことを繰り返す」ことによって文章にフックを作る効果以上の緊迫感が生まれていて、単なる付け焼き刃の繰り返しボケではなく、短歌を読んだときに感じる第一印象の通りしっかり良い短歌だなあと思いました。

 この短歌で宮沢賢治の短歌すげーと思って宮沢賢治の短歌をまとめた歌集を買いました。他に持ってる歌集は「了解/平出奔」と「harako/岩倉曰」だけなのでなんとも自分中心に偏ってるもんだと自分で思っています。おすすめの歌集とか歌人があったら教えてください。



結び方

 結び目の構造がどうなってるかとか結んだときの紐の状態を頭の中で完全再現できるかとかに対しての興味とかこだわりが強いほうだと思います。
 紐ってかなり原始時代から各地で発生して現代まで色んな場面で代替されずに使われ続けてるスーパー汎用的な文明の道具で、そんな紐の汎用性を底上げするのが結び方で、結び方を知ったり理解したりすればするほど激しくお得!という感覚があります。ボーイスカウト的なものは元々好きだけど、結び方にはそれ以上の興味があります。


本結びっぽいけど違うやつ

 上のが普通に2回結んだ結び方で、下のが好きなやつです。結び目の形自体は同じですがどっちが端になってるかが違います。多分特別な名前があるだろうけど名前を知りません。上の結び目を作ればいい場面で下の結び目を作って「うへへ、誰かがこっそりほどいて結び直しても普通は上になっちゃうから後でよく見ればわかるぞ、、、」と全く無意味にほくそ笑むという楽しみもあるし、下の結び目ってシンプルながら普通に結ぼうとしたら到達しない盲点みたいなやつなので、こういう存在があると気づけてるということも好きです。当たり前ですが蝶結びでも同じように派生できます。


あやつなぎ


引っ張ってもズレない系の結び目の一つです。見た目がかわいいし上下上下交互に通すのを徹底しているのが楽しいので必要ない場面で無意味にこれを使ったりします。



ハエトリグモ 虫注意

 虫注意です。ごとうSCさんがクレヨンしんちゃんに似ているクモの画像をツイッターに載せたら「キモ過ぎる」と総叩きされていたことがありましたが、僕はクモ全般が好きだしクモに対して気持ち悪いという感覚もないので結構悲しい気持ちになっていました。クモを嫌うのが悪いわけじゃないけどクモが嫌われてるのは悲しいという状況は、お笑い好きな人が自分の好きなお笑いを否定された時の気持ちに近いと思います。
 「動物全部好き」みたいなことを思う一方で「愛玩性が高い動物と低い動物がいる」とも思っているのですが、ハエトリグモは節足動物で一番愛玩性が高いんじゃないかと思います。目が大きくて、人に害を為さなくて、動きがコミカルで、反応が良くて、簡単に触ることができて、餌もよく食べるなどの特徴はペットに求められるものを満たしていると思います。マウスカーソルを追いかける動画が有名かも。攻殻機動隊のタチコマもハエトリグモがモデルだと言われていますが、納得です。日本のハエトリグモについてはハエトリグモハンドブックというほぼ全種?網羅した写真付きのいい図鑑があるので、これを買っておいてハエトリグモを見つけたときに種類を調べるというのも楽しいことだと思います。


アオオビハエトリ

 ハエトリグモといえばピョンピョン跳ねるイメージが強いと思いますが、アオオビハエトリは跳ねるよりも走ることのほうが多いハエトリグモで、野外にいてアリを食べます。名前の由来になった頭胸部の青い帯状の部分は光ってて綺麗で、カワセミの背中と似たような色合いでカッコいい&かわいい&うれしいです。ベースの色、帯の色、目の周りの色、腹部の模様、第1肢の動き、全然見ないわけじゃないけどあんまり見ないレアリティ、など揃って一番好きなハエトリグモです。上の動画はメスで、オスのほうがもっと華やかな色合いですが、僕は雌雄どっちも好きです。好きなハエトリグモを聞かれてアオオビハエトリと答えるのは結構ベタかも。


リーガルジャンピングスパイダー

 海外のハエトリグモで、ハエトリグモのわりに大きくてかわいいです。あたりまえだけど大きいほうが動きがわかりやすい。ごとうSCさんがTwitterに貼ったやつこれかも。


おわり

好きなもの・思い出のもの紹介はとりあえず以上になります!大喜利の人に誘われて何か見たら趣味や鑑賞能が拡張された経験が何度かあるので、自分も誰かにそれができたらいいし、他の人の好きなコンテンツもまだまだ見たい!これ見て共通の趣味あったり共通の趣味ができたりしたら話しかけてください!

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