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【映画レビュー番外編】8月12日現在、自分的2020年映画ランキング

この記事を読んだ人の感想をまとめた文章をトップ画にさせて頂きました。
いつもの映画レビューに比べてかなり緩く、手の抜いた内容物になっているのでご容赦下さい。

8月12日現在、今年自分が映画館で観た映画は15本です。映画ファンとして活動するにはかなり少ない本数ですが、

・洋画は基本的に吹替でしか見ない
・ホラー、ゾンビ系はほぼNG
・恋愛系は劇場で見るものじゃないと思っている

というミョーなマイルールや好き嫌いの影響で、劇場で見る作品については厳正に吟味し、不安要素の強いものはDVDが出たら借りる、というスタイルを取っています。
それこそ、レビュー記事を書く際は絶対にDVDで何度もチェックをしないとダメな頭の人間なんです…。

自分の至らなさについての弁明はここら辺にしておいて、それではいよいよランキングの発表に移りたいと思います。

まずは10位~6位。

10位「今日から俺は!! 劇場版」
ドラマ版と原作マンガを一通り復習してから観に行きました。
正直、そろそろ福田雄一監督の演出やギャグは飽きてきたんですがそれでもある程度は笑えたかな~という感じですね。
アクション面に力を入れたのは正解だと思います。終盤のヤンキー同士が入り乱れるバトルも良かったです。残念なのは三橋と伊藤メインのシーンではそんなにこの魅力が目立ってなかったところですかね。そもそもこの映画に三橋いるのかどうかっていうレベルで関係ないポジションでしたし。

9位「AI崩壊」
日本発のSF大作ってなかなか無い試みなのでそれだけでも楽しみでした。
ぶっちゃけ細かいツッコミどころを指摘しだしたらキリがないんですけど、今後日本でもどんどん台頭してくるであろう、人工知能の長所や短所、考えられうる様々な問題についての指摘が丁寧にされているのが高評価です。
監督の入江悠さんは「22年目の告白 -私が殺人犯です-」でも結構いい仕事をしていたので、今後の監督作品にも期待が持てますね。

8位「透明人間」
前述した通りホラーは苦手で、怖い思いをするから上位には入れたくないという4歳児みたいな発想しか出てこないんですが、それでも「透明な男」という使い古された題材でまだまだ恐怖を煽る事の出来る製作陣の手腕、主演のエリザベス・モスの狂気を孕んだ熱演はかなり質が高かったです。ええ、かなり怖い映画でした。そこに見えない誰かがいるみたいなカメラワークはマジでやめてほしかった。
残念だったのは、男性としてこの映画の描き方やテーマにちょっと賛同できない部分があったことですかね…(めっちゃ個人的な考えですが)

7位「ドクター・ドリトル」
洋画は基本的に吹き替え版で、というスタイルで良かったな~と心の底から感じた作品です。吹き替え声優が本当に豪華。
特にゴリラの小野大輔さん、トンボの杉田智和さん、トラの池田秀一さんが個人的なお気に入りですが。もちろん藤原啓治さんは別格。
まあ、豪華声優によるかけ合いと動物キャラの魅力での二点強行突破型映画なので一応この順位。ストーリーはめっちゃ大味。

6位「仮面病棟」
ミステリー小説の実写化としては最近で一番よく出来た映画だと思います。特に「謎解きの面白さ」と「観客へのフェアな姿勢」に関してはピカイチの出来です。最近のコナンよりよっぽどミステリーしてます。
原作にはなかった主人公たちのバックグラウンドを詳細に設定している事でドラマ性も飛躍的に高まったと思います。映画全体のテーマとも関連する点でもあるのでこの改変は大正解ですね。
一番の難点はラストかなぁ…。

はい、というわけで10位~6位でした。
この辺りの映画は「平均的」というか「凡作」というか、普通にそこそこは楽しめた映画が揃いました。でも今年は比較的平均のレベルが高い気がしますね。「AI崩壊」あたりが例年の個人的平均レベルなので。

では次、先に11位~15位のワースト5をカウントアップ形式で発表していきたいと思います。酷評コメント多めなのでご了承ください。

ワースト5

11位「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」
前作からして色々と指摘点だらけの映画だったんですが、成田凌さんのサイコパス役が面白かったのでまんまと続編も見てしまいました。今作も、成田さんの演技は爆発していましたが、それ以上に主人公がいる警察の無能さが目立ってイライラしてしまいました。警察が無能なのは邦画あるあるですよね。(笑)
ヒロインの白石麻衣さんのキャラも無駄にウザかったですが、現役アイドルなのにかなり体当たりの演技をしたことは素晴らしいと思います。

12位「ヲタクに恋は難しい」
時系列的には「今日から俺は!!」より前の公開なんですが、こっちの方が笑えなかったですね。なんか福田監督のオタクに対する理解度の低さが透けて見えるといいますか… (ニコニコ動画の弾幕的な演出とかマジでひどい)
もう一つのメインであるミュージカルもめちゃくちゃ雑で熱意を感じない、自分の高校の文化祭の方がギリ勝ってると思うくらいのものでした。
部分的には楽しめるところもあったのでワースト3は回避。

13位「カイジ ファイナルゲーム」
出ました、「デスノート Light up the new world」以来の、「やらない方が良かった続編」映画です。
カイジ以外の味方キャラのどうでも良さ、メインとなるギャンブルの面白味の無さ(特にバベルの塔とドリームジャンプ)、謎めいたディストピア設定でカイジがヒーロー的立ち位置としてバトルに参戦してしまう誰得展開などもう盛り沢山です!今回のカイジはクズじゃない!
藤原竜也と吉田鋼太郎の立ち回りは好きなので一応この順位です。

14位「CATS」

見た目がキモい。
ゴキブリはもっとキモい。
カルト宗教っぽい内容はもっともっとキモい。

キャストのミュージカルへの熱意だけは本物っぽいので最下位は回避。

15位「記憶屋 あなたを忘れない」
記憶を消し去るチート能力を持つ女子が、片思いしている幼馴染の彼女から記憶を奪い取ることでその男の人生を狂わせていく映画です。
さすが日本ホラー小説大賞受賞作を映画化した作品、怖すぎます。
しかもそのチート女子も自分に関する記憶を幼馴染から消して逃亡しちゃうという後味の悪いラスト、「透明人間」もかなり怖かったですが、こちらは映画館から出ても震えが止まらなかったです。
なぜこのストーリーで感動大作みたいな顔をして襲い掛かって来るんだろうという想いでいっぱいになりました。夜も眠れません。

はい、というわけでワースト5でした。
最下位の「記憶屋」の監督である平川雄一朗さんは、2016年の実写映画版「僕だけがいない街」に続いて、自分的映画ランキングのワーストを狙える作品を創出してしまいました。いや、もしかしたらこれを上回るものを平川監督自身が作ってしまうかもしれませんが…

お待たせしました。お待たせしすぎたのかもしれません。
いよいよランキングのベスト5、5位~1位をカウントダウン形式に戻って発表していきたいと思います!

ベスト5

5位「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」
色々と問題があった「スーサイド・スクワッド」の救世主であるハーレイ・クインの単独主演作でしたが、「スーサイド~」よりも素直にストーリーやアクションを楽しめる一作でした。
マーゴット・ロビーのハマりっぷりは健在ですし、今回は彼女の戦う動機にずっと「らしさ」が出ていた気がします。あんまりヒーローっぽい事やると台無しになるってことを分かってますね。
ただ、「ジョーカーと別れたハーレイ」っていう設定が最近のディズニーが安易に手を出しがちな「女性独立」のテーマを彷彿とさせて「またかよ…」という気分になったのが惜しいところ。

4位「ぐらんぶる」
「銀魂」以来のバカ実写版ここにあり。
「ドクター・ドリトル」は二点突破でしたが、この映画は「なんでもありのギャグ演出」と「男性陣の振り切ったパフォーマンス」、「海の綺麗さ」の三点突破型作品でした。
映画と言うよりは金のかかったコントを観ている気分でしたし、キャラの心情の掴みづらさはどうしても付いて回りましたが、それ以上に心の奥底から笑ってしまいましたし、女性陣がみんな可愛くて水着姿も見れたから、まあいいや!!!!!

3位「コンフィデンスマンJP プリンセス編」
前作の「ロマンス編」が期待値のハードルを越えられなかったションボリ作だったのでオドオドしながら観に行ったのですが、今回はシリーズ史上最高傑作でした。御見逸れしました。
頭脳戦ものとしてはまあまあの反則技を使っているので評価しづらいですが、それ以上に主人公トリオ3人のコメディ的会話劇の面白さが映画版でも上手く引き出されていてサイコーです。
テレビシリーズに登場したキャラのサービス的な登場もあり、このシリーズの一つの到達点を表現したラストもあり、大大大満足の作品でした。
第3弾も楽しみです。

2位「ソニック・ザ・ムービー」
単純にエンタメ映画としてだったらトップです。ずーっと楽しい映画鑑賞を久々に過ごせました!!
ニノマエもしくはクイックシルバーを連想させる、周りが止まって見える系アクションが発揮されるシーンで特に胸が熱くなりました。相手をおちょくるタイプのヒーローってスパイダーマンにしろデッドプールにしろ、本当に愛すべきクソ野郎って感じで大好きなんですよね。予想外の展開こそあまり見られませんでしたが本当にずーっと楽しめた最高のエンタメ快作です。
キャラデザ変更に踏み切ったスタッフさんに大拍手。
日本の興行収入的には厳しいかもしれませんが、テイルスが出るであろう続編も是非見たいです!!

1位「映画ドラえもん のび太の新恐竜」
なんでドラえもんは恐竜を何度使っても名作しか作れないんでしょうか。
元祖ドラえもん映画「のび太の恐竜」へのリスペクトも忘れていない小粋な設計ながら、きちんと新しい展開やテーマを後半用意することも欠かさない優秀なストーリー、そして本作はアニメーションの迫力や演出がこの上なく出木杉くんです。キューとミューの可愛さ、CGデザインの恐竜の迫力、いきいきと動くカメラワークと作画、さすが「のび太の宝島」の監督さんです。
記念作品という事で、のび太が劣等生であるというこの漫画の根本的な場所を重要なファクターとして掲げているのもナイスだと思います。
あとMr.Childrenの挿入歌、100点満点中500点でした。それだけでベスト3は確定したようなもんです。ちなみに「スマホを落としただけなのに2」も、King Gnuの主題歌があったのでワースト3脱出は確定したようなもんです。

というわけで、映画ランキングなのに最後の最後で、自分が好みのミュージシャンが関わっていたら順位を上げる依怙贔屓レビュアーということが露呈するという、ある意味最近の映画らしい「衝撃のラスト」ってやつを迎えてしまいました。アディショナルタイムの無い皆さんの人生で、自分の記事の視聴時間そのものがロスタイムにならないよう、以後気をつけます。

今回も長文となってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。また次の記事でお会いしましょう。

トモロー

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