前の会社が「やべ〜っ」って話④
もう、こんなクソみたいな話がPart4まで来てしまった。
この調子で行ったらまだまだ終わらない気がする。
〜あらすじ〜
富士急並みの高低差で天国から地獄に叩き落とされた。
〜第4章 人事とガチバトル編〜
メールを見た瞬間、一気に具合が悪くなった。
今でも覚えてるが超健康だったのに一瞬で腹痛くなった。
O埼くんもM谷くんもリアルでびっくりしててさすがに可哀想、、って感じの顔してた。
てか、なんで俺なんだ。
O埼くんでもいいだろ。ふざけんな。
あいつデブだし。
しかもメール最後にこう、記載があった。
「メール見たら電話して下さい。」
、
、
、
嫌だ。
まじでここで何も考えずに連絡したら終わる。
既読無視したら心配という名のメッセージ連投してくるメンヘラの彼女か?
↑こっちがリスカしたい気分である。
とりあえず今の状態じゃ電話なんて無理だった。
武器が何もない。
幸い、僕が当時働いていたコールセンターの部署は加熱式タバコのサポート窓口で、1日で電話を一本取れたら良いレベルのところで、ひくほど暇だった。
早速、仕事をせず、O埼くんと作戦会議を始めた。
だが、良い案は浮かばない。
一つ挙げるとすれば、前日に送られてきたメールに
【最終確定】と、記載があった事だった。
最終確定から話変えるなんてそんなわがまま通ったら何でもありだと思う。
ここを刺すしか僕に残された道は無かった。
とりあえずO埼くんとメールの返信内容を考えた。
『そんなん急に言われても、昨日で最終確定って言ってましたよね? こっちは親にも色々言っちゃったんですけど!?』
ってな具合の内容を敬語を交えてソフトに伝えた文章を完成させた。
正直ぶちギレてもいい話だと思うが、新卒のシャイボーイな僕にはそこまで出来ないのだ。
僕は上司に『電話して来ます。』と言い外へ出た。
会社の休憩室に入り、携帯を見ると3件くらい電話が掛かって来てた。
全部人事のババアからだった。
まじのメンヘラじゃねーか!!
↑ミオちゃんは人事の才能がある。
コールセンターは勤務中に携帯の持ち込みを禁止している為、気づいてないフリしてとりあえずほっとく事にした。
そして、
母に電話を掛けた。
何このマザコン?って思ったかも知れないが、母には今まで書いた会社のやべー話の相談を相当していた。
友達にも話していたが、大人に話した方が良い言葉くれそうだし、何より母は偉大だ。
確か10時過ぎだったと思う。
母も仕事中なのに平気で電話に出た。
地獄の高低差を叩きつけられて、困っている等、やり場をない怒りを母にぶつけた。
母もびっくりしてた。
だって昨日、仙台行かなくなったって連絡したばっかりだ。
呆気に取られた母もなす術無し状態だったが「これは人事とバトった方が良い」と一言くれた。
僕もそう思う。てか、皆もそう思うだろう。
明らかに振り回され過ぎてるし誰から見ても僕は可哀想な人だった。
そして、人事のババアには昼休憩の時に電話をする事に決めた。
〜昼休憩〜
会社の隅の誰も来ないところで、僕はボイスレコーダーを準備し、呼吸を整えていた。
散々O埼くんと何を話すか、こう来たらどう答えるか等、コールセンターさながらのFAQを作成、そして叩き込み、遂に電話を掛けた。
案外すぐ出た。
『すみません、忙しくて電話する暇無かったです。』
いきなり嘘から入ったが、スタートは練習通りに切れた。
「メールでも言ったけど1人欠員が出たから仙台に行って欲しいんだよね!」
人事はさも悪気も無く攻めてきた。
僕は一気に不満をぶちまけた。
『あれで最終確定では無かったのか』
『今までも散々だし、これはさすがに無くないか』
『こんなんじゃ信用もクソも無い。新卒皆愚痴しか言ってないぞ。』
等、コールセンターで鍛えたトーク力を武器にぶちかました。
あくまで優しい口調で的確に伝えたいことを伝えた。
結果、
「一度上に掛け合ってみる。」
との事だった。
「でももし無理ならごめん」
とも言われた。
多分だけど人事も反論してくるの読んでたと思う。
明らかに連絡遅いし、ましてや僕はしっかり物事を言うタイプだ。
僕の性格なんて1ヶ月間の研修の間に全て理解されているだろう。
DaiGo監修のマッチングアプリwithみたいな大した事ない分析じゃなく、もっと的確な分析がされているはずだ。
↑ウィッシュ
結局、言いたい事は言ったしやれる事はやり切った。
僕は定時後の連絡を待つのみとなった。
そこからずっと情緒が不安定だったのを覚えている。
仙台行きたくないし、何よりも一度高いところから落とされたダメージが大き過ぎた。
〜定時後〜
僕はまた、誰も居ない休憩室へ向かった。
O埼くんとM谷くんも横に居た。
1人じゃ心持たないから黙って居てもらった。
恐る恐る電話をした。
人事はすぐ出た。
「上に掛け合った結果、
、
、
、
結論から言うと、
、
、
、
多摩センター勤務で大丈夫です。」
奇跡だ。
正直無理だろうと思っていた。本当に安心した。
上がるテンションを抑えながら話を聴く。
「君の為に他の仕事ほったらかして頑張ったよまったく〜」
冗談混じりに言ったと思うがイラッときた。
こっちの気持ち考えろ。
お前は確かに悪くない。上の人間がサイコパスなだけだ。しかしそれがお前の仕事であり、僕と繋がる唯一の人なんだぞ。
でもまぁとりあえず一安心だった。
最後に人事は、
「新卒の皆が不満抱えてるって言ってたと思うけど、そーゆーのあったら今度色々教えて欲しい。」
と言った。
分かるだろ。
ここで僕たちの不満が何なのか分かってなかったらもう人事として終わってる。
心の中で散々罵倒し、
僕も一応てきとーに返事をし、了承。
そして電話は終わった。
とりあえず2人とも安堵の声を掛けてくれた。
本当によかった。
僕は勝利を勝ち取ったのだ。
母にも連絡したら、
「反発して良かったね。反発しなかったら多分終わってたと思う。」
って言われた。
僕もそう思う。
社会って理不尽だなって本当に思う。
こーやって何も言い返せない人がやられていくんだろうなって心の底から思った。
そんなこんなで僕の多摩センターコールセンターライフは5月〜12月末までの新卒期間のほとんどを使い、履行される事が決まった。
、
、
、
12月末までのコールセンターはコロナ関連の忙しいやっだったけどメンツも良くて普通に楽しかった。
ある同期は派遣の女の子と付き合ったり、
ある同期は派遣の既婚者の女性と連絡取り合ってたり、
色々やってた。
僕はポケモンのソウルシルバーをやり込み、上司とポケモン交換をする等、学生みたいなテンションで仕事してた。
↑お陰で初めてハッサムを手に入れた。
ぶっちゃけ全然ずっとコールセンターで良かった。
残業はほぼしてないし、想像の5倍は楽だったし、何より本当に人が優しい。
営業とか絶対だるいしやりたくねぇしか思ってなかった。
しかし、毎週末派遣の人と同期と飲みに行ってたら遂に僕たちのコールセンターライフは終了となってしまった。
送別会開いてくれたり、皆本当に優しく、最後まで見送ってくれた。
激闘の9ヶ月を終え、長期休みに入る。
年末年始は実家に帰った。
2020年が始まった。
、
、
、
1月4日。
僕はかなり朝早くから渋谷駅に居た。
今度は道に迷わない。
本社前、かなりドキドキしていた。
遂に営業として働く時が来たのだ。。。
〜第5章 地獄の営業編に続く。〜
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