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前の会社が「やべ〜っ」って話②

〜あらすじ〜
新卒で入った会社に2週間で給料が減ると言われそしてコールセンターに配属される事になった。

、、、

前回の続きを書いていこうと思う。
あらすじ書いたけどまとめると本当にやばいだろって思った。

まじなんなんだこれ。

〜第二章 コールセンター編〜

ゴールデンウィークも終わり、僕は遂にコールセンターへ向かう事になった。

場所は多摩センター駅の近くで、家から割と近いところだった。

このコールセンターに配属されたのは6人。

あんま話した事ないやつ2人とそこそこの仲のやつ3人、そして僕だった。

初日はコールセンターのルールとかその辺を一通り教えて貰い、そして配属の部署に連れてかれた。

これは純粋に運が悪かったんだけど何故か僕はあんま話したことない2人と同じ部署になった。

【M谷くん】

1番の問題児。明治大学出身で勉強は出来るがその分プライドが鬼の様に高い。様々な事件を起こした男。
勉強出来ても頭悪いってこーゆー事かって本当に思ってしまった。

【O埼くん】

同期だが歳上で腹が出ていた。酒が大好きで毎日ストロングゼロを家で飲んでいるらしく、不健康の具現化みたいなやつ。可愛い目をしていた。

みるからに辛いスタートが確定していた。

昼飯を食い、配属部署へ向かうと目を疑う光景がそこにあった。


『、、電話が、無い、、!??』


コールセンター部署なのに電話が無かった。

なんかパソコンで工事現場の写真とかまとめてる。
なんだこれ。コールセンターの仕事学んでこいって言ってた癖に舐めてんのか。

↑こーゆーの想像してたのにまじでただのパソコン室だった。

本当に訳が分からなかった。

せめてコールセンターやらせてくれよって思った。

雰囲気もなんか嫌だな〜って感じで印象は最悪だった。

でもやるしか無いのだ。

仲も良く無いし全然話が合わない2人と共に研修を受けた。

初日の帰りは3人で話が違うよなって愚痴言ってたと思う。

イラついたから次の日に人事に電話した。

「コールセンター学ぶんじゃ無いんかい!!」

って話したけど、珍しいパターンの仕事もあるからこれも良い経験だよとか言われたと思う。

これはもうずっと思ってるけど、なんでも良い経験と捉えるポジティブシンキングは本人が認めてやる事なので他人に言われても何にも響かない。

僕は入って1ヶ月で会社の信用を完全に無くして居た。

、、、

〜1ヶ月後〜

ふつーに楽しく働いてた。

電話しない部署だったけどまじで楽しかった。
悪い印象だったけどそんなのすぐに変わった。

上司は皆優しくて、派遣の人も優しい人が多くて(変なやつも1割は居る。これは派遣あるあるだと思う)何より僕は気に入られて居た。

仲良く無かった2人だったが2人とも割と仲良くなり、O埼君とは喫煙所で毎回お腹触ったりとかエロい話したりとか2人で楽しんでた。

M谷くんは本当にプライドが高いやつだったので仕事覚えるの遅い癖に上司と言い争いになったりしてた。
ナチュラルに馬鹿なんだと思う。

そんな事するもんだからコミュ力あって普通に笑顔で働いてるだけで上司から相当気に入られてた。

逆にラッキーな事もあるんだなと学んだ。

そこの部署は1ヶ月だけだったけど派遣の人と仲良くて皆でBBQしたりとか完全に良い職場だった。

そこから僕らは1ヶ月単位で次の部署に行くスタイルで仕事をこなして行った。

プライド高いM君はどこの部署に行っても仏みたいな上司を一回はブチギレさせるので裏で2人で

『クラッシャーガイ』

と呼んでた。


、、、

さらに時は流れ3ヶ月が経った。

思ってたよりも楽しく定時で帰れてて仕事も慣れて来た頃、

怪しげなメールが1通届いた。

人事のババアからのアンケートメールだった。

そのアンケート内容がまじでヤバかった。

①営業に戻れる時期はいつがいいですか?
1.今すぐ
2.冬
3.来年

②今後コールセンターが続く場合要望はあるか下記から選んで下さい。
1.営業手当が欲しい
(他にも選択肢あったけど忘れた)


あと何個かあったけど内容忘れた。
この2つに関してはしっかり覚えている。

①まずそもそも営業に戻れる時期はいつが良いかってのがおかしい。

4ヶ月コールセンターって言われて9月には営業に戻る話だったのに確実に延長フラグがびんびんに立っている。

②要望に関してももーちょい選択肢あったけど大した事なかったと思う。

そもそもで要望を選択式にするのなんなんだ。

ちなみに僕は4択くらいあったが1番はそこじゃなくて確実な土日休みが決まっている部署だったら続けたいと思っていた。

確実に回答率操作してるのはすぐに分かった。


、、、


アンケートを答えて1週間後。

渋谷の本社で新卒集めてお偉いさんの講義を聴く時間があった。

僕はたまたま1番前の席に座っていた。
ちなみにお偉いさんは遅刻した時研修の最初で話してた専務でオラオラしてる感じの態度が凄く、肩で風切って歩いてる感じのまじで苦手なタイプの人間だった。


開口一番言い放った。

「皆のコールセンター期間延長になります。」


知ってた。

もう、分かってたし皆そんなんじゃビビらない。
こちらを舐めないで欲しい。

クソみたいなアンケートきてる時点でこっちはもう理解出来ている。

本当に皆余裕の表情をしていた。



「でも次からは営業手当出します!」

それも知ってた。

あのアンケートの選択肢で1番票が集まるのは営業手当しか無いだろ。

むしろこれで出さなかったら皆キレる。ドヤ顔で言うな。


ここまでは余裕だった。
あの時の夜神月と同じ予想通りの展開だった。

↑余裕の月君。


しかし、次に事件が起きる。

僕の会社は悪い意味で期待を裏切らない。

スライドショーをボーッと見てた時、僕の目に飛び込んできたのは次の配属部署についてだった。

小さな文字で書いてたのを見逃さなかった。

【仙台】


まじで仙台って書いてた。

僕の中の夜神月もさっきはあんなに余裕噛ましてたのにびっくりである。



〜第三章 コールセンター延長編に続く。〜


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