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【宝石箱の中身】を手に取ることで 優しくなれる

【宝石箱の中身】で書いていることは、基本的にフィクションで、つまり、創作ですが、やってみて初めてわかったことがたくさんありました。

子どもの頃に、「もう捨ててしまえば」と大人が言っても大事にして、手放さなかったもの。
実は、大人になっても、いえ、長く生きてきた大人だからこそ、たくさん心の中にしまってあるのです。宝物を。

でも、それをただ大切にしまっておくだけじゃなく、取り出して眺めることが、わくわくする気持ちや優しい気持ちを思い出させてくれるのです。
創作することで、それが可能になるのだな、と。

生々しく過去のことを洗いざらい言ってしまうのではなく、どこかの誰かに自分の思いを託すことで、ちょっと別世界のこととして過去を見ることができたり、過去の自分を労ってあげられたり。

創作は 時に癒しにもなるのでしょうね。

創作を生業とされている方への敬意も改めて感じます。
言葉を使って、この世界を編み直すお仕事をなさっているのだと。

心の中をそっと覗いてみると、原石や、光っていたのにくすんでしまった石、指輪、ネックレスがたくさん。それを一つひとつ磨いて、窓辺に置いてみよう。
それがいずれ夕陽に照らされて、他の誰かのお守りになればいい。もう会えなくなった人からもらった、ネックレスのように。

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