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教員の長時間労働は「遺伝」する?(上)
先日、教職課程の授業で「教員の長時間労働」の問題について取り上げた。教育学部の1年生・約150名を対象にした授業でのことだ。
はじめに、2017年に横浜市教育委員会と立教大学 中原淳研究室が共同で実施した「教員の『働き方』と『意識』に関する調査結果」の一部をスライドで紹介した。
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・・・その後は、
・自校の「働き方」や「意識」に関するデータを基にして、職員同士で対話を重ねながら「長時間労働の是正」を図っていく「サーベイ・フィードバック」の手法
・学校と教育委員会が一体となった業務改善の取組(夏季休業中の学校閉庁期間の設定、行事の見直し、留守番電話の導入、外部委託や外部人材の活用、ICTの活用による効率化など)の紹介
・それでも「長時間労働の是正」に向けた取組が道半ばであることと、その要因(教員の定数や給特法の問題等)
などについて説明をするとともの、実際に学校現場で働いている現職教員たちの声やエピソードを紹介した。
学生たちが授業後に書いた感想を読むと、次のような内容のものが多い。
・教員の長時間労働の問題については聞いていたが、改めてその実態を知って驚いた。
・教員の長時間労働が是正されないと、教材研究の時間を確保できなかったり「教員離れ」が起きたりするなど、教育の質が低下するおそれがある。
・自分自身がこういう働き方を続けていく自信はない。教員になるかどうか迷ってしまう。
・教員は魅力のある仕事だと思うが、その長時間労働については早く改善してほしい。
・・・しかし、中にはこんな感想もあった。
私は今回の講義を受けて、自分だったら生徒を優先させる教員になりたいと思いました。
私は高校で出会った先生に憧れて教員を目指しています。その先生は、いくら残業をしても毎日朝早く出勤し、いつも笑顔でいました。そんな先生に憧れて、自分は今、教員を志しています。
教員になったら、生徒のためになることをやっていきたいです。辛くても、他の先生方と協力してやっていきたいです。
(つづく)
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