立田 順一

横浜市在住。教育関連のことを中心に書いていきます。

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45歳・教員の「越境学習」 ~日本財団での1年間~(1)

突然の電話「立田さんには、4月からの1年間、企業等への派遣研修に行っていただきます」  教育委員会の担当者から学校に電話がかかってきたのは、3月中旬のことだった。  私は大学を卒業後、すぐに横浜市立小学校の教諭として働きはじめた。それから20数年間、何度か市内での異動はあったものの、小学校以外の職場で働いたことはない。私にとって、その連絡は晴天の霹靂だった。  と言いたいところだが、予感がまったくなかったわけではない。当時の横浜市教育委員会では、毎年、副校長昇任試験の合格者の

    • 「続けること」の重み

       我が家にある「有名人のサイン」のなかに、元・中日ドラゴンズの山本昌(やまもと・まさ)投手のものがある。山本昌投手と高校(日大藤沢高校)の同級生だという知人を通じて書いてもらったものだ。  山本昌投手といえば、プロ野球選手としての実働29年間のなかで、 ・41歳1か月でのノーヒットノーラン達成 ・49歳0か月での勝利投手  をはじめ、数々の最年長記録を打ち立てたことで知られている。実に50歳まで現役を続けていたという本物の「レジェンド」なのだ。「続けること」には重みがあるの

      • 【続】教員の「残業代」が3倍になるわけではありません

         昨日(8月22日付)、次のような内容の記事を書いた。  ・・・昨日の記事を読んだ方から、X(Twitter)やFacebookなどを通じて様々なコメントをいただいた。  特に多かったのは、 「この施策が、教員にとって『逆風』になるのではないか」  という内容のものである。  たとえば、東京都の初任者を例に試算をすると、教職調整額が基本給の4%から13%に引き上げられた場合、月々の手取り額は約2万4千円増えることになる。  本当は受け取れるはずの残業代には大きく及ばな

        • 教員の「残業代」が3倍になるわけではありません

           本日(8月22日付)の『読売新聞』の一面トップに、  教員の「残業代」3倍に増額へ  という記事が載った。  しかし、正確に言うとそれは「残業代」ではない。記事の本文にもあるように、 「残業代の代わりに一律支給されている「教職調整額」を、基本給の4%から13%に引き上げる方針」  を文部科学省が打ち出し、概算要求をするという話なのだ。  ・・・仮に、概算要求のとおりに「教職調整額」が4%から13%に引き上げられたとして、東京都の初任者が受け取る額を試算してみた。  次

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        45歳・教員の「越境学習」 ~日本財団での1年間~(1)

          リサイクルショップ

           リサイクルショップの売上が年々増加しているらしい。そして、売り手にも買い手にも「リピーター」が多いそうだ。  売り手にとって、不要になった物を捨ててしまえば、それはただのゴミである。だが、それを買い取ってもらえて、小遣いや生活費の足しにできるのならばありがたい話だ。  一方の買い手にとっても、品質と価格のバランスが取れた商品が数多く揃っているリサイクルショップは便利な存在だろう。  売り手・買い手・店舗がWin-Win-Winの関係にある。さらに、物の再利用をすること

          リサイクルショップ

          【続】「夏休みの廃止・短縮」に反対!!

           前回の記事では、このところ話題になっている「夏休みの廃止・短縮」の問題について、    学校は「教育の場」であって 「福祉の場」ではない  という点から反対意見を述べた。  一方、それとは違う角度から、文部科学省が「夏休みの短縮」について検討をしている。それは教員の長時間労働を是正するためである。  私はこれまで、公立小学校の教員や管理職、教育委員会の指導主事や課長などとして、学校教育に40年以上携わってきた。  あくまでも、そうした経験に基づく「肌感覚」での私見だが

          【続】「夏休みの廃止・短縮」に反対!!

          「夏休みの廃止・短縮」に反対!!

           このところ「夏休みの廃止・短縮」のことが話題になっている。  話題の発端となったのは、認定NPO法人「キッズドア」が、今年5月下旬から6月上旬に「小中学生のいる困窮世帯」を対象として実施したアンケート調査の結果である(回答数1,821件)。 2024夏 子育て家庭アンケートレポート(概要)  調査結果によると、夏休みに関しては、 「なくて良い」が13%、 「短い方が良い」は47%  と、合わせて6割が「廃止や短縮」を求めている。また、その理由は下のグラフのとおりである。

          「夏休みの廃止・短縮」に反対!!

          還暦を過ぎても

           若い頃は、 「還暦を過ぎたら、盆栽でもいじりながら悠々自適に暮らすことになるのだろう」  と、漠然とではあるが思っていたものだ。  ところが、現実は違った。  今や、どの業種でも60代の「現役プレイヤー」の存在が当たり前である。  コンビニや外食チェーンの店では、明らかに70過ぎだろうと思われる従業員の方を見かけることも珍しくなくなった。  こうしたシニアの「現役プレイヤー」のなかには、「仕事が好き」で「やりがいを求めて」働いている方たちもいることだろう。  しか

          還暦を過ぎても

          夕暮れ@東京丸の内

          夕暮れ@東京丸の内

          猫の聖地@横浜市営地下鉄「踊場」駅⑦

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          猫の聖地@横浜市営地下鉄「踊場」駅⑥

          猫の聖地@横浜市営地下鉄「踊場」駅⑥

          猫の聖地@横浜市営地下鉄「踊場」駅⑤

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          「オリンピアン」と「GIGAスクール構想」

           今回のパリ五輪では、10代の日本人オリンピアン(オリンピック選手)の活躍が目立っていた。  もちろん、1992年のバルセロナ五輪において、14歳で競泳女子200メートル平泳ぎの金メダリストになった岩崎恭子選手のように、過去にも10代の選手の活躍はあった。  しかし、選手の育成方法に目を向けると、かつてのような「スパルタ式」のトレーニングは減りつつあり、自主性を重んじた練習によってトップ・アスリートになる若い選手が増えているようである。  そして、この記事の内容にもある

          「オリンピアン」と「GIGAスクール構想」

          猫の聖地@横浜市営地下鉄「踊場」駅④

          猫の聖地@横浜市営地下鉄「踊場」駅④

          猫の聖地@横浜市営地下鉄「踊場」駅③

          猫の聖地@横浜市営地下鉄「踊場」駅③

          猫の聖地@横浜市営地下鉄「踊場」駅②

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