惨めで淡い雨
目覚めると 朝が来た
目覚めると昼がいる
目覚めると夜が来る
輪廻という楔から逃れるだけの群衆
逆らうのは悪なのか
今日も傷付ける
誰かを傷つける
誰かが傷つける
誰かが傷を負う
自分が傷を負う
負傷した心の中の兵士たちは
哀れな目で明るい空を見つめる
包帯だらけの足と
包帯も巻けない程に微塵になった腕
さよならと告げて羽を開いた
わたしはここにいた
生きていた
もがいた
苦しんだ
溺れて
貪った
愛した
殺された
何もない
無の恐怖もない
与えられるのは感情
その全てが気持ち悪くて
僕はその場で吐き出した
吐き出された吐瀉物の中には
小さな小さな
希望の欠片
僕は黒くなった
絶望という黒に飲み込まれたんだ
あなたは誰ですか?
綴り続ける文が 貴方の何かに 棘のように刺さったのなら