2018年10月24日 同居人

割れてしまったお気に入りのグラスにさえ

溢れるほどの涙は注がれない。

点を描く欲を拭おうとしても、

水彩のように溶けて滲むだけの肌色に

わたしは消えない

極彩色の空を見つめ

わたしは深紅のスープを煮詰めた


綴り続ける文が 貴方の何かに 棘のように刺さったのなら