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ゆるっと週刊!EdTech TOPICS - #001

子ども向けアプリ開発者のイミーが、毎週気になった教育関連のニュースをピックアップするnoteマガジン「ゆるっと週刊!Edtech TOPICS」

こんにちは、イミー(@13imi)です。今回は2020年9月2日〜9月9日のニュースについて書いていきます!
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TOPIC 01|寝屋川市のコロナ対策「選択登校制」が対象を拡充。不登校や入院中でも、自由に授業の場所を選べるように。

このニュースを取り上げるために、まずは少し前のお話をします。

遡ること6月15日、大阪府寝屋川市の小・中学校で授業のライブ配信が始まりました。これはコロナ対策の一環で、通学に不安のある家庭が、教室か自宅か、授業を受ける場所を自由に選べるものでした。いわゆる「選択登校制」と呼ばれる取り組みです。

時は経ち、導入から2ヶ月。8月の2学期から、なんとこの制度が「不登校や入院などの理由で長期間教室に来れない生徒」にも対象を拡充することになりました。短期的なウイルス対策だった制度が、恒久的な対応になるわけです。6月に開始、8月に拡充と素晴らしいスピードでした。

私は小学校時代体が弱く、何度も入院と通学を繰り返していました。「勉強しなくていい、ラッキー!」と思う反面、教室の先生や友達から離れて過ごす毎日に孤立感があり、久しぶりに教室に戻る日は緊張と不安で一杯だったことを覚えています。あのときライブ配信があれば、気軽に授業の様子を見ることができ、復帰の不安も薄らいでいたかもしれません。

また、なんらかの理由で学校を休んでいる「不登校」の児童は、全国の小中学校で16.5万人にも登るそうです。現在の登校型の授業では彼らに十分な学習機会を提供することができませんが、選択登校制はこの打開策となり得るでしょう。

とはいえ、多くの企業がリモートワークを始める事に苦労するのと同じように、教室と自宅をつないで授業するには授業自体のアップデートが必要です。教室と自宅のコミュニケーションを円滑にする、教室でしかできない授業(理科の実験、体育、家庭科などの実務系授業)をどうするかなど、課題はたくさん。

選択登校制は、何らかの理由で教室を離れることになったときに選べる、新たな選択肢の1つです。GIGAスクール構想(詳しくは前回のnoteに)を通して学校のIT化を進める中で、寝屋川市のように授業の場所を自由に選べる仕組みを試行錯誤できると良いなと思います。

 

TOPIC 02|ポプラ社×noteコンテスト「#こんな学校あったらいいな」が投稿を締め切り。投稿作品が出揃いました!

かいけつゾロリなどの児童書で有名なポプラ社×noteで開催していたコンテスト「#こんな学校あったらいいな。応募が8/31締め切られました。

子どもたちが思わず笑ったり、驚いたり、ドキドキして夢中になるような「学校にまつわる創作」を募集します。みなさまが想像する「#こんな学校あったらいいな」ストーリーをぜひ投稿してください。すてきな作品が集まったら、書籍化の可能性もあるかもしれません。

ここで(恐れ多いですが)ちょっとポプラ社さんや児童書のご紹介を。ポプラ社は子どもたちがポッっとときめき、ププッと吹き出し、ラララと心躍るような児童書を作る出版社です。『かいけつゾロリ』や『おしりたんてい』など大人気シリーズを多数手掛けています。

私が特に好きなのは『かいけつゾロリ』。縁があって作者の原ゆたか先生にゾロリに込める想いをお聞きしたことがあります。「思わずページをめくりたくなる、読み始めたら止められなくなる、そんな楽しさを子どもたちに届けたい」をいう想いで作品を作っているチャーミングな方で、お会いして以来、原先生とポプラ社の大ファンです。学校や学びも、ポプラ社の児童書のように子どもが夢中になれるものになるといいですよね。

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チャーミングな原先生。かいけつゾロリは、本自体に仕掛けがあったり、本文にギャグや時事ネタがあり、大人が読んでも面白い
引用:かいけつゾロリのドラゴンたいじ2 - dキッズ

今回のコンテストでは、noteを使って読者や昔読者だった人たちと一緒に、子どもたちに楽しさを届けるようです。結果発表は10月上旬。入賞作品は挿絵入りの文集になるそう。投稿されたnoteを読んで楽しみに待ちたいと思います!投稿作品はここから読めますので、気になる方はぜひ一緒に読みましょう。

 

TOPIC 03|土屋鞄製造所が「こどもデザインアワード 2020」を開催。6歳以下の児童の絵が対象、優秀作品はオリジナル絵本のキャラクターに。

革工芸品メーカーの土屋鞄製造所が、6歳未満の未就学児を対象に、オリジナル絵本のキャラクターを募集しているそうです。テーマは「友だちになりたい“いきもの”」。優秀作品はオリジナル絵本として製品化、そのほかデザイナーセットなどを賞品もあるとのこと。

募集内容:「友だちになりたい“いきもの”」をテーマにした絵
おしゃべりする動物や、願い事を叶えてくれる花、空飛ぶ車。
こどもたちが描いた個性あふれる“いきもの”が、絵本の中で物語をつむぎます。
みなさんは、どんな“いきもの”と友だちになってみたいですか。

革製品の会社ですし、子どもと繋がりもなさそうな土屋鞄製造所ですが、実は創業当初からランドセル制作を行っている大変子どもフレンドリーなメーカーさん。今回の取り組みも「子どもの持つ個性の種が芽吹き、のびのびと育つように」という想いで実施しているそうです。

実は私は革製品が大好きで、土屋鞄さんの財布も使っていたりします。使い手に真摯に向き合い、その人の心地よい時間を長きにわたって提供する方たちで、子どもの成長にも同じように向き合ってくれるのではないでしょうか。

今回の絵本も全国の子どもたちから絵が集まって素敵な作品ができることに違いありません。息子の絵も応募してみようと思います!

 

イベントレポート|noteフェス「インターネット時代の新教育」

9月4日、noteさん主宰で開催されたオンラインフェス「noteフェス」にて、2日目のセッション「インターネット時代の新教育」に参加しました。教育系YouTuberヨビノリたくみさん、N高副校長の吉村さんによるセッションです。

ヨビノリさんは「予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」:通称『ヨビノリ』」というテーマで、大学生向け授業をYouTubeで配信されているYouTuber。9歳で数検1級に合格した子がほとんどYouTubeだけで勉強していたというエピソードは衝撃的でした。「勉強は絶対に紙や本でやるべき!」なんて凝り固まった考えは全部ポイ。新時代ですね。

吉村さんが副校長を務めるN高はオンラインの通信制高校。授業はオンライン、各分野のトップを講師に招き、様々な授業を展開しています。生徒数は15,000人、生徒や先生のコミュニケーションを行うSlackにはチャンネルが7,000、部活動も数多に存在。規模もさながら、チャンネルでも、部活でも、生徒や先生の「好き」という気持ちがが集まってできていて、どれも偏愛の強さを感じました。

セッションの総括は全てnote深津さんのツイートに。「学ぶことの楽しさ」を学ぶのが一番大事。

TOPIC 01の選択登校制でも紹介しましたが学ぶ場所や学び方は多様化しています。「勉強がつまらない」と思ったら、先入観は捨てて様々な学び方を探してみるといいかもしれませんね。

 

今週の息子|ラブグラフの家族撮影プランでスナップ写真を撮ってもらいました!

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余談ですが、今週、出張撮影サービス「ラブグラフ」の家族撮影プランで親子3人のスナップ写真を撮ってもらいました。ピシッときめたハレの日の姿ではなく、日常の自然な姿を取りたいと思い、カメラマンさんをお呼びして散歩しながらの撮影です。

結果は大満足!元子ども写真館カメラマンさんがシッター顔負けで遊んでくれたおかげで息子はずっと笑顔、撮影自体も楽しい時間に。楽しい時間が写真にも表れて動きのある素敵な写真が届きました。

今回お願いした家族撮影プランは、編集済みの写真データ75枚込みで23,800円(税別)。ラブグラフはカメラマンさんを検索して撮影予約しますが子ども写真が得意な方も多数在籍しているようなので、気になった方は探してみたください。

撮影後のカメラマンさんのツイート。素敵な感性で日常を切り取ってくださって感動……

最近はスマホで気軽に写真を撮れますが、多くの写真に写るのは子どもだけか、子どもと親どちらか一方になりがちで家族全員が揃うのは稀。「もっと家族みんなの写真が欲しいな」という方は、何でもない日にカメラマンさんを呼んでスナップしてみるのもオススメです。

 

まとめ

芸術の秋も近づき、創作に関する募集やイベントも増えてきました。新たな生活様式の中で工夫を凝らして開催されているイベントもたくさん。これからも面白いイベントがあればEdTech TOPICSで紹介していきます。来週もお楽しみに。

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