見出し画像

【29歳男性育休】今日から6ヵ月間の育休生活をまとめたBook『男性育休Book - Paternity leave -』(仮称)の下書きを投稿代わりにします!!         《 子育てのウソ・ホント&男性は特に感じる”社会からの疎外感”-しがらみをリセットできるチャンス- 》

 男性にはよく理解できない子育ての部分があります。例えば、新生児は授乳感覚が3時間くらいと言われています(3時間神話)。ただ正確には「3時間経っても寝ていたり、泣いてミルクを欲しがらなくても与えてあげてください」という意味とか。現実は3時間おきじゃなくて、1時間おきに泣いて授乳することも日常茶飯事とか。しかも夜中に…(泣)
 授乳は意外と時間がかかるのもやってみて判明します。授乳開始する前に色々と準備→ 授乳する → オムツ替える → 寝ない場合は寝かしつける(どれくらいかかるかは不明)→ 寝る → 授乳の準備をする…。しかも授乳が終わってから次の授乳へのカウントがスタートするので、寝かしつけに時間がかかると、15分しか寝ていないけど、すぐに授乳になったりします。トホホ…。

 ただ僕の息子はよく寝るタイプだったのと、生活リズムを常に一定にするようにしていたので、そうゆうことはほとんどありませんでした。これが偶然なのか、必然なのかは不明です。赤ちゃんの性格による部分は大きいとは思いますが、後天的に鍛えられる部分もたくさんあるので、めげずに淡々と習慣づけしていくことが大切だと思います。

 他には新生児は意外とおっぱいを上手に吸えなかったり、乳首が切れて激痛が走ったり、授乳しないと乳が張って乳腺炎になって高熱が出たりします。男性にはなかなか理解できない部分が多いですが、お母さんの体は出産を経てボロボロになっています。現代医療は進歩しても、出産は命がけであることは変わりないので、お母さんの笑顔のために、小さな変化にも気付いてあげられるようにアンテナを高くしておくのも大切です。


男性は特に感じる”社会からの疎外感” しがらみをリセットできる

 これは男性育休に入る人は、ぜひ事前に心の準備をしてほしいところです!特に最初の1カ月がピークです。”働くこと(仕事)って意外と必要なんだな…“と実感するはずです。女性は元々、出産することが考えているので、仕事ができなくなる時期があるという心の準備ができています。それでも奥さんが産前休業に入った翌日に『なんか悲しい…』と泣いているのを見てびっくりしたほどです。いつも「仕事をやめたい!」と言っていたから、さぞ喜んでいると思いきや、まったく逆の反応をしていました。仕事がしたくないと思っていた奥さんも「生きていく上で働くことって必要なんだね」と良い発見がありました。

 男性の場合は、子育てで仕事ができなくなる時期があること想定していないし、今まで仕事がなかった時期を経験している人も少ないので、いきなり仕事がなくなると強烈な喪失感が襲ってきます。初めて女性が感じる社会からの疎外感を実感することができます。世の中の多くのお母さんたちが感じる孤独感や疎外感に共感できる男性は意外と希少価値があると思います。特に仕事ばかりしていた人は、仕事から切り離されると、自分と繋がっていた人は仕事での繋がりであって、自分という1人の人間としての繋がりではなかったことに気付いたりします。この状態に慣れるまでに結構時間がかかります。“何もしない”ということに意外と耐えられないものです。ましてや現場で働いている人たちも、育休の身である人に連絡するのは申し訳ないと思っているので、ほとんど連絡が来ません。
 ただ安心してください。人間は適応できる動物なので、3ヵ月経つと慣れます。育休は子育てをするのが仕事なんだから、仕事をしていないわけではないので、考え方を変えるだけでずいぶんと楽になります。

 15世紀にヨーロッパでペストが大流行した時、万有引力を発見したアイザック・ニュートンは大学生でした。2年間の休学を余儀なくされる中、田舎に疎開している間に万有引力を発見します。ニュートンはこの2年間の休暇を“創造的休暇”であると考えました。僕もこれを採用して、育児休暇は創造的休暇だとマインドセットして、この期間でものすごく学んでやろうと思いました。普段ではできないことが何でもできる期間です。やりたい放題できるので、今までやりたかったけど諦めていたことに挑戦してみてください。ただ育児が第一優先なので、そこは絶対にブラさないように注意です☝
 

悪いことばかりじゃない!

 ただ社会からの疎外感は悪い部分だけではありませんでした。良い面もあります。例えば、学校や教員は捨てることが苦手です。やることはどんどん増えるのに、やらないことを決めないのでキャパオーバーになる人が多いです。精神疾患や大きな病気になってから働き方を見直すのでは手遅れになることもあります。特に男性はずーっと働き続けることが無意識の前提になっています。一度仕事を引き受けると、それを捨てることが長く働けば働くほど、仕事ができればできるほど難しくなっていきます。育休に入ると、それが強制的にリセットされます。ある意味で0になります。僕の場合は、県や市の教科の仕事、部活動の専門部の仕事などは違う方に移りました。一度リセットした方やしがらみを清算したい人は育休に入ることも手段のひとつかもしれません。

 男性で育休に入ることがスタンダードになっていくと、仕事の偏りや仕事の仕方もずいぶんと変わっていくはずです。1人の仕事ができる人に多くの仕事を任せている場合、その人が育休に入った時には組織は機能停止してしまうので、仕事を分散させたり、複数で取り組むような仕組みになることで、結果的にキャパオーバーを防ぎ、働き方もホワイトになっていくはずです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?