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「デジタル暴力」って知ってますか? 〜あなたは大丈夫?〜

※「 被害者・加害者」のことを私は
 「ロスさん、Bさん」と名付けています。

デジタル暴力って何?

「デジタル」=インターネットやSNS

「デジタル媒体を介して相手を支配してコントロールする」
という暴力になります。

暴力の本質はどの種類であっても同じ。
「支配」「コントロール」です。

デジタル暴力は、1人1台スマホを持つようになった現代に台頭してきた暴力の形です。
若い年代を中心に多くなってきていますが、今後は年代問わず増えていくだろうと考えられます。

デジタル暴力の事例

どのようなものがあるのか、見ていきましょう。

□ロスさんのスマホを勝手にチェックする
□本当にそこにいるのか、居場所がわかる写メを送るよう指示する
□LINEやメールの返信はすぐに行うよう強制する
□パスワードを教えるよう強要する
□SNSに、ロスさんになりすまし書き込みをする
□facebookなどの友達を削除する
□携帯を取り上げる
□無許可でロスさんの個人情報や写真をネットにあげる
□電話にすぐ出ないとキレる
□検索履歴などをチェックする
□ロスさんの誹謗中傷をネットに書く
□ロスさんの携帯に入っているアドレスを消す
□GPS機能のついたスマホを持たせる

思い当たる項目はありますか?

デジタル暴力のしんどいところは、
そばにいなくても支配されることです。

スマホや携帯は生活を便利にしてくれた反面、
ずっとつながることができることが、
ロスさんをより苦しめることにも繋がっているのです。


<事例1:24時間繋がっている>
別々に暮らしている時間も、Facetimeなどをずっとオンにして、それぞれの部屋の様子をずっとライブ中継しているケースがあります。
寝ている時も繋いだままで、朝起きたら画面越しに「おはよう」と声をかけ合うのだそう。
一緒に過ごしていない間の相手の時間も監視したい気持ちが働いているのだとか。

<事例2:約束が本当か確認される>
「女友達とランチに出かける」
と伝えて出た際、友達は本当に女なのか、違うところに行っているんじゃないかと疑われる場合があります。
ランチの時間に連絡が来て、
「今一緒にいる友達と今写真撮って送って」
と要求されたり、ビデオ通話で画面越しに確認するまで納得されないケースもあるようです。

<事例3:24時間監視されている>
パートナーシップの話ではないのですが、本人はもう別に普通になってると笑っていたものの、私が聞いて驚いた話をひとつ。

旦那さんが外国籍の国際結婚をされた方で、なかなか会えないからと義両親からのリクエストで家に3台ほどカメラを設置し、24時間義両親はいつでも息子家族の様子を見られるというもの。
「風呂上がりにタオルのままでやばいっても思ったことあったけど、死角とかもわかってるから今は大丈夫!」なんて話していました。
もちろんビデオで映されているだけなので、声が聞こえるわけでもなくいつ見られているかもわからない状態です。
結局本人がそれを受け入れられるか否か、の問題ではありますが、私には無理だな、と思ったエピソードでした。

私はデジタルデバイスに疎いので詳しくないのですが、
・いつ充電したのか
・充電があと何%残っているか
・出かけた場所やルート
など、全て把握できるアプリなどもあるようです。

彼が大切にしているのは誰?

恋愛関係において、
・好きだから心配
・全て知っていたい
・どこにも行かないでほしい
というような気持ちが生じるのはごく自然なことですが、

「それにしても束縛や要求がしんどいな、、」
と感じている人は上記の項目を今一度見直してください。

もしかしたら彼が持っているのは、愛情が歪んだ執着かもしれません。


デジタル暴力の課題

デジタル暴力の難しいところは、デジタルツール自体比較的新しく浸透したため、基準が曖昧で判断しにくいところ。

「カップルだったらこんなん普通だ」
と言われてしまうと、そんなもんなのかな、と思ってしまう。

また法整備も全然追いついていません。
不当な書き込みの削除依頼ひとつとっても、時間もお金も労力もかかる上、絶対に削除できるとは限りません。

さいごに

恋愛関係があると境界線があやふやになりがちですが、
「本当は嫌だけど、付き合ってたらこれは普通なのかな、、」と感じたら、
「それがパートナーではなく、職場の同僚や学校のクラスメイトに同じことをされたらどうか?」
という視点で考えてみてください。
「あり得ない!」
と思うのであれば、例えパートナーであっても「NO」を言っていいんです。

自分の我慢が前提で成り立っている関係は不健康です。
今一度、見つめ直すきっかけになったら幸いです^^

クリスマスイブですね♪


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