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【妄想ライオンズ その12】ここだ、ここがこの1年の全てだ

彼はここ3戦、立ち上がり打者1巡目までには1点も取られていない。しかし、ソフトバンク東浜、楽天田中というエース級に対して、打者2巡目に入ったところで先に点を与えてしまい、QSではあっても、試合の流れを作れなかった。

大卒ドラ1投手の4年目。ローテーションの柱として独り立ちを求められる頃合いに差し掛かり、大事な試合も任されるようになってきた。そして、今日はまさにその大事な1戦。勝てばCS圏内に浮上する終盤の大一番。

先制点をもらったのは8月25日の登板以来。その1点をもらった裏、ここを抑えれば流れが来るというその裏に、エラーにより無死2塁のピンチを背負いクリンナップを迎える。ちょうど相手の2巡目。同じことを繰り返すわけにはいかない。ここだ、ここがこの1年の全てだ。

3枚続く左に対して、ストレートを中心とした開き直ったボールを投げ込む。4番の彼の打球は捉えられたけれども、その打球は我らが4番のファーストミットにしっかり収まる。5番は焦らずにカウント悪いところを歩かせ、6番の右打者を確実に抑え切る。小さく拳を作る。

その次の攻撃でクリンアップがしっかり仕事をして2点を追加する。確実に流れがきて、5回の裏は、彼は相手を3者3振に切って取る。この1戦、ここで負けるわけにはいかない1戦で、しっかり勝つ試合の流れを作ってきた。後1戦、もう1回、彼の先発がきっとある!

2022年9月25日

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