見出し画像

ラガー箚記(22)ラグビーW杯フランス大会 勝手にレビュー その10(第5週後半)

予選プールのレビューもこれで最後です。

日本は残念でしたが、日本がベスト8を普通に狙えるチームだったことは間違い無いでしょう。

最後の4試合、どれも熱い、ナイスゲームでした!

ワールドカップの試合って、1戦1戦に違った意味があって、それが、一見消化試合でも、熱い熱い試合にしてくれますね!


プールD:アルゼンチン 39ー27 日本

ナイスゲームでした。最初の事故的な1本目のトライがなければわからなかった。キック処理での完敗がこの点差に。あとは、両センターのタックルミスは、僕は許せない気持ちはある。。でも、いい試合でした。日本が、ベスト8に近いチームであることは証明できていると思います。

あと、キックオフ。迫る、キックオフでミスをして、突き放される。これを繰り返した。ここは、改めて、日本全体で大事にしたい。

日本は、この大会で、ニュースターを出せなかった。ファカトバくらい。若い、次を担うスターが出なかった。それは、最も大きな問題かもしれない。ディアンズ、斎藤、長田、福井、誰もブレイクできなかったのは、とても痛手。


プールD:イングランド 18ー17 サモア

サモアが、勝てる試合を落とした、という展開。65分のイエローが全てを決めてしまった。サモアは強い。ただ、試合の展開は劇的も、内容はちょっと乏しいかな、、イングランドは、次がフィジー。どうなんだろう。

日本は、よくこのサモアに勝ちましたね。。イングランド、アルゼンチン、日本、サモアは拮抗していたように思います。日本もヘディングトライがなければ、イングランドと最終盤までせったんだろうな。。

いい試合で、随所に熱いんだけど、ワクワク感はない。昨日見た、ポルトガルとフィジーの試合のスペクタルな展開、やっぱりああいう試合がファンを増やすと思う。ぶつ切れで、TMOばかりだし、インプレーの時間が短くて、昔のラグビーという感じ。


プールC :ポルトガル 24−23 フィジー

ミスは多いし、フィジーはらしくない戦いだったけれど、そんなのは関係ない。アイデンティティを持って、勇気を持って攻め続けるポルトガルの姿勢に、とても感銘を受け、最後の劇的な展開に感動した。ラグビーは死んでない!もっともっと楽しくなる!

ポルトガル、どんなに疲れても、最後までずっとワイドにワイドに攻め続けて、最後は2mもないラックサイドを突き破った。感動。フィジー相手に、揺さぶり続けて、揺さぶり切った。すごい。

ポルトガルが、ある意味プール戦の優勝国。全部の試合が劇的だった。世界の潮流なんか相手にしない、自分たちのスタイルを貫く戦いでここまでできるのは、日本にとっても大事なヒントになるのでは。素晴らしかった。


プールB:トンガ 45ー26 ルーマニア

これぞテストマッチ、という、お互いの意地をかけた素晴らしい戦いでした。トンガが自力に勝りましたが、ルーマニアも、存分にくらいつき、後半20分まではせった試合でした。何よりも、後先関係ない、この1戦のテストマッチ。これが、ラグビーのW杯、サッカーではない、果たし合、という試合でした。…

トンガのキャプテンのタメイフナ、151kgの3番ですが、走るし、トライするし、スクラムするし。それで、いつも後半30分すぎまで出ているのですが。。超人だ。そして、ナイスガイ。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?