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ポルノグラフィティLIVE FILM『REUNION』

はじめに


2020年12月4日に1日限定で行われたライブ『CYBER ロマンスポルノ'20 REUNION』のライブビューイングに行ってきました。
本来は2021年3月にライブビューイングが上映される予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大を鑑みて延期されていました。

鑑賞日 2021/09/19(土)
上映開始時刻 16:00
上映終了時刻 18:25頃

ライブビューイングなので各地で上映があり、また、上映日は3日間ありました。
日にちや会場によって時間は多少異なると思います。


配信との違いとライブビューイングについて

・ライブ前の映像は上の『Roadtoロマンスポルノ'20』の動画と被っているところもあります。実際のライブが始まる直前の映像、ステージに上がっていく姿などは追加されたのかなと思います。(この動画の『VS』、PVに寄せた構図になってるんですね。最近気がつきました!)
・MCは少しカットされている部分がありました。
(「服がイシダイに似ている」話など。)
・ライブ後の映像も少し変わっていました。また、それとは別に現在の因島の映像や島の方のインタビューが流れました。
・配信の時は会場に入場しているのを疑似体験出来る様な映像が流れていたと記憶していますが、今回はその映像はありませんでした。
などなど


私は元々の2020年12月のライブは配信で観ました。
ライブビューイング前は楽しみすぎて何故かすごく緊張していましたが、一度配信映像で見たものをまた改めて映像で見るということは「おさらい」というか、大画面でライブ円盤を見るくらいの感覚で行きました。
が、家で配信を見ていたものを映画館で見るのはこんなにも違うものかと驚きました。
知っている内容なのに泣きました。
いや知ってる内容なのに泣いたのは前回の『神VS神』のライブビューイングも同じでしたが…それは東京ドームでの20周年記念のライブということと、その演出もあって実際のライブでも泣いていたので、私の中ではまあ然るべきことだったんです。
でも今回の『REUNION』は配信の時は泣いてないですし、ライブ中に泣かせてくる要素も特になかったと個人的には感じていたので、自分でもびっくりしました。
実際にライブを見ているわけでも始めてみる映像でもないのに泣いてしまったのはどうしてなのか…
理由は色々あると思いますが、映画館の音響もひとつの大きな要因でしょう。家で聴いている音と全然違う。勿論ライブに行くのともまた違いますが、臨場感のある音は人の心を動かすものだなと思いました。
そして、最後に生でライブを見てからちょうど2年。ライブに行かなかった訳ではなく、行くことが出来なかった2年。改めて見ると、その隙間を丁寧に埋めるような真っ直ぐなライブでした。今月からまたツアーが始まるので、何事もなければもう少しでまたこの空間に行けるという嬉しさとか、色々な感情で泣いたのかなあと思います。
後でTwitterを見たら、理由は様々でしょうが同じように泣いた方が何人もいらっしゃったようなので、私だけじゃなくて良かったです笑

ライブビューイングって会場によって雰囲気がだいぶ変わります。(ライブのように盛り上がるところもあれば座って静かに見るところも。なんとなくのその会場ごとの雰囲気がある。)
でも今回はコロナ禍ということもあり、立ち上がることや歓声は禁止だったのでどこも大体同じ雰囲気だったのではないでしょうか。
沢山の人と座って静かにライブの映像を見るのって今回初めてで、すっごく不思議だったけれど見やすいし音はいいし居心地良かったです。
こういう落ち着いたライブビューイングもいいな〜と思いました。

コロナ禍におけるライブとポルノグラフィティ


2020年12月の『REUNION』はポルノグラフィティの1年3ヶ月ぶりのライブでした。つまり2020年の1年間で最初で最後のライブです。
実際の会場はLINE CUBE SHIBUYA。有観客ライブであり、ポルノグラフィティとしては初の生配信ライブでした。(WOWOW等のライブ生中継は今までもありました。)
ポルノグラフィティは基本的に毎年何かしらの形でライブを開催しています。ですが、2020年は有観客でライブをすることは難しいというのは誰の目に見ても明らかな状況で、「流石に今年は出来ないのかな〜」と私も諦めていました。
そんな中で彼らが1日限定で有観客で年末ギリギリにライブをやったこと。賛否両論ありましたが、私にとってはかなり意味のあることでした。
「毎年ライブをやることが大切」というわけではなくて、「ライブに救われている人の気持ちとか、行きたいけど行けない人の気持ちとか、一緒に仕事をしている音楽関係の方達のこととか、地元のこととか。全部をひっくるめた上での開催だった」ということを感じられたので。この事に関しては、ライブビューイングを見て改めて強く思いました。

ライブ前後の映像やMCではコロナ禍におけるライブについてお二人がお話ししているシーンがあります。
「コロナがあったことで、あの場所(東京ドームでのライブ)には簡単に戻れないと気づいた」「有観客でライブを開催出来たのは周りのスタッフのおかげ」「他の人の想いも背負って今の状況を乗り越えたい(要約)」と仰っています。そして、会場の人が声を出したり普段のようには楽しめないことに関して、「ストレスになるかな」とか「修行みたいだよね」と仰っていました。
でしゃばることはしないけれど、ここぞというときに必ずファンも周りの人も誰も置いて行かずに引っ張っていってくれる2人。
そしてコロナ禍に関してだけではないけれど、「1年3ヶ月も活動してなかったら見放してもいいのに見放さないでありがとう」って言ってくれていて。こちらとしては「暫く活動してないからって離れるはずないじゃん!」と思ってるんですけど、そういうことにも謙虚に真摯に向き合ってくれるのがポルノグラフィティなんですよね。
そういえば、いつもはアンコールの時はグッズのTシャツに着替えて出てきてくれますが、今回は最初から最後まで通しで同じ衣装だった(最後の最後で色々ありましたが笑)のも、なるべくライブの時間を短縮する為だったんでしょうか🤔

こうしてライブを作り上げている人たちはいつも以上に気力や神経を使って取り組んでいる一方で、いまのライブを取り巻く環境は本当に風当たりが強いなというのを、いちライブ好きとしてひしひしと感じています。ステージに上がる人、観客は勿論、それ以外にも沢山の人が関わっているライブ。映像を見ていて、関係者の方々の努力は本当に報われて欲しいと思いました。
会場に行くことが出来ない人もいること。ライブに対して否定的な想いを抱く人もいること。これは暫く解消されない部分もあるかもしれません。
その中で会場に行くことを選択した人が出来ることは「ルールをきちんと理解して遵守すること」…それしか出来ないけれど、それで守れるものは大きいので。
ツアーが始まる直前に改めて見ることが出来たので、注意喚起というか、「あちらがあれだけ気を遣ってくれているんだから、こちらも気を引き締めて感染対策をしながら楽しまないといけないな」と考えさせられました。

因島について

ライブ後の映像は今回初めて見たものでした。
彼らの出身地である因島の現在。島の方へのインタビューでは、元々の人口減少に加え、コロナ禍で観光客がとっても減っているということ。商店街は閉店するお店が多いということも仰っていました。
私は関東で生まれ育ったので広島には縁もゆかりもないのですが、因島は大好きですし、いつまでも穏やかで活気あふれる温かい島であって欲しいと思っています。
なので、「コロナが落ち着いたら因島にまた行きたい」という気持ちと「落ち着くっていつ?ていうかどういう状況になったら行っていいんだろう…?」という気持ちに挟まれながら映像を見ていました。勿論今すぐには行けませんが、来年や再来年に行ける状況になっていたらいいな、必ずまた行こう!と思っています。

さいごに

ライブビューイングって各地でやっているので同時刻に地元のファンが集まる場所でもあるんですよね。
勿論こんなご時世なので席も一つ飛ばしだし、ファンの人たちと集まるなんて出来ないけれど…ポルノが何か活動するよ!ってお知らせを出した時にはいつも、「どこにこんなに隠れてたの?!」っていうくらいザザザっと集結するので、仲間が地元に沢山いる!って嬉しくなります☺️

さて、この『REUNION』のライブ円盤は、2021/9にリリースされた『テーマソング』というシングルの特典になっています。
映画館にもザザザっと集まってくるようなファンはシングルと円盤別々にリリースされても余裕で買いますが、「ちょっとポルノグラフィティ気になるな〜」くらいの気持ちだと、こういう組み合わせだと手に取りやすいのかもしれませんね。
最初にCDの値段を聞いた時に、高っ!!と思いましたがこの素敵なライブの円盤が付いてくるのであれば寧ろ安すぎて心配になるレベルです😳
MCもアンコールも入っているのでライブを存分に楽しめると思います。
このライブのすごいところは「攻めの姿勢であること」だと個人的に思っています。『Hard Days, Holy Night』のように観客と掛け合いのある曲や、『オー!リバル』・『アゲハ蝶』のように観客と一体になって作り上げる曲は、観客の発声禁止のライブでは難しいからやらないのかな?と思っていましたがそんなことはなく、勿論普段のライブの雰囲気とはまた違いますが、ライブやセトリ自体は遜色ない(というか寧ろ強いくらい)です。
また、『CYBERロマンスポルノ』というタイトルだけあって、映像演出が特徴的でしたが、それとは対比してライブハウスのようなバッチバチの照明演出の曲もいくつもあって、私はその照明演出がドンピシャで大好きでした。
ポルノのライブ円盤を勧める時は最初の一枚はやっぱりロマポル(ツアーではなくスポットで開催しているライブ)系列になりがちですが、手にとりやすさを含めると『REUNION』が一番おすすめかもしれません。
ライブの感想とおすすめになってしまいましたが、配信で見て、ライブビューイングで見て、Blu-rayで見て…と三段階で見ていますが飽きる事なく何度も見ているくらい中毒性のあるライブだなと思っています。
会場に行けなかった分、ライブビューイングで少しでも臨場感のある場所で鑑賞出来たことは良い体験でした☺️

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