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食べるのが恐い。

恐くて、甘いものが食べられない。

その1口で、
張り詰めた糸が切れるように、

またお菓子欲が再燃してしまうのではないか・・・

そんな恐怖が、
ものすごい押し寄せて来る。

禁煙する人や、
アルコール依存と戦う人も、
こんな気持ちなのだろうか。



同居している父親が、

コロナ以降、久しぶりに旅行に行き、
何種類もお土産を買って来てくれた。

ありがとー!と言って受け取ったまま、

やっぱり、食べられない。



お土産を買って来るだろうことは予想していたから、
先にお菓子断ちしてると言っておこうかとも思った。


もっと周りの友達にも言って回ろうかとも思う。



そうすれば、
お菓子をもらったり、
すすめられることも回避できる。



ダイエット本なんかにも、
周りに宣言することは、目標達成に繋がると、
よく書いてあるのも分かってる。

今までだって、
何度も、ダイエット中だから、
いらないと断ったこともあった。


でも、なぜか・・・


今回に限って、
まわりに言えない自分がいる。

なんでだろう。

近しい人たちだからこそ、
なぜか言うのが恐くて。



かと言って、

受け取ったお菓子を食べる勇気もない。


両方の恐怖に挟まれているような気分だ。


周りの人に言っても、
また達成できないまま挫折すると思われるのが嫌なのか、

達成する自信がないから言えないのか、

恥ずかしいから言えないのか、


なんでだろう・・・・


引き出しに
食べれないままのお菓子が溜まっていく。



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