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taka
2022年5月31日 09:40
その日は朝からとてもうんざりしていたんだ。太陽は僕の肌を焦がすほどに勇ましく照りつけて、風はぴたりと音もなく止まっていてさ。時々雲がゆっくりと形を変えながら頭の上を流れていくんだ。僕はそんな全てにうんざりしていた。僕は庭へ出て、おばあちゃんが大事に育てている鮮やかな花に水をやって気を紛らわせようと思った。赤や黄色が緑の上で素敵に映えるガーデン。階段を降りて庭へ出てみると、7つ下の弟が友達たちと夏