見出し画像

ユキちゃんと彼と私

*ユキちゃんは、私の飼い犬でした。

ある日、私は彼に電話で言った。
「ユキちゃん(女の子、チワワ、享年14歳)は本当に頭が良かったんだけど、寂しがりやで甘えん坊で、でもわがままで頑固で、人(飼い主のわたし)のいう事をきかないの」
彼が「へ-、誰かさんに似てるね」と言ったので、私は「誰の事かしら?」とすっとぼけてみた。

「やっぱり飼い主に犬は性格が似るんじゃない?」とまた彼が追及してきたので、「でもペットショップで彼女を買ってきたときから、仔犬だったけど、彼女の性格は形成されていたのよ」と言ってみた。
ユキちゃんは本当に可愛い子だった。14年間、そのわがままパワーで家族を振り回したが、可愛いがゆえに全部許された。

私は彼女ほど可愛くないので、「わがまま矯正ギプス」を自分なりに頑張って、最近はめている。
なんとなく「巨人の星」を思い出してきた。主人公の「星飛雄馬」は「大リーグボール養成ギプス」を体にはめていた。彼の父親の「星一徹」はちゃぶ台をひっくり返してた気がする。

私もあんまり頑張って、「どうせわがままだよう!」とか言って、彼と食べてる焼肉屋の「網ごと」彼の目の前でひっくりかえさないようにしようと思う。


この記事が参加している募集

スキしてみて

良かったらサポートして下さい、私の作品はほとんど全部無料です、とても助かります