城戸崎綾子

小説、詩、エッセイ、短歌、俳句、替え歌などを書いています(^-^)

城戸崎綾子

小説、詩、エッセイ、短歌、俳句、替え歌などを書いています(^-^)

最近の記事

遠藤文学は哀しい人たちに最期まで寄り添う稀有な存在だ

私は、作家「遠藤周作」の書いた小説が好きだ。 その中でも、「沈黙」、「深い河」、「死海のほとり」が一番好きだ。 「沈黙」と「深い河」の紹介記事は、何とか書けたけれど、 「死海のほとり」の紹介記事は、私の読解力と文章力では、まだ無理な気がして本格的に手を付けていない。 私は人は悲しい存在だとは思わない。 でも、「哀しい存在」だとは思う。 夏目漱石の「こころ」は確かに素晴らしい。 人の心を打つ。 でも、私の人生に何らかの影響を与えたか?というと 正直言って、与え

    • 外環道鵜飼利用割引(ETC車)

      割引概要 ・都心環状線内の出入り口等を発着し放射高速道路をご利用される際に、外環道を1JCT間のみ鵜飼した場合、原則として直行とした経路と同じ通行料金となるよう、首都高と外環道の通行料金を割引します。 #創作大賞2024 #オールカテゴリ部門

      • 「深い河」 遠藤周作

        人々の悲しみや苦しみ、その全てを包み込んで、ガンジス川は滔々と流れる。 多くの人にとって人生は不平等なものだが、死だけは誰にでも平等に訪れるということを指し示すかのように。 小さき弱き者のたった1人の苦しみすら、救えないなら、その人は愛を持って人々を救うことにはならない。 神父の大津は、貧しき見ず知らずのインド人のために生き、そしてゴミ溜めの中で、何の栄誉もなく、死んでいく。 他人から誤解され、憎しみを受けて死んでいく。 しかし、大津は最期に呟く。 「これでいい。

        • 「沈黙」遠藤周作「人がこんなに哀しいのに主よ海があまりに碧いのです」(新潮文庫)

          拝啓 遠藤周作様 あなたの事が余りに好きすぎて、そしてその気持ちを表すにはあなたに対して手紙を書くという形が1番良い気がしますので、こういう形をとらせて頂きます。 あなたがいつも目指したのは、心弱く哀しい存在である人達をあなたの文学で慰めるというものでした。 敬虔なカソリック教徒であるあなたはそれをイエスキリストからの愛という形で表現しました。 例えばあなたの代表作である「沈黙」。 長崎の隠れキリシタン達の命が幕府によって奪われる中、もし神というものが存在していな

        遠藤文学は哀しい人たちに最期まで寄り添う稀有な存在だ