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今日会いに行きたい!気になる土偶#074斉宮歴史博物館

笑顔の四角い顔は、
三重県の縄文遺跡から見つかった「人面土版どばん」。
今から約2600年前の遺跡を調査中に、
この顔面を上向きにした状態で見つかりました。

これが全身です。
縦9㎝、横7.5㎝、厚さ2.2㎝

縄文時代晩期 / 三重県 西出遺跡 
「三重の土偶パラダイス展」から

土版どばんとは名前のとおりに土でできた板で、
そこに施されているものは、カオの表現や文様、
子どもの足形など様々な種類が見られます。

カオのあるかわいい土版どばんと言えば、
「数字が表されている⁈」とも思える、秋田県の
ドバン君が思い出されます。

口、目、右胸、左胸、正中線…が、
1,2,3,4,5…と数が続いています。

今日の土版どばんは、粘土で穏やかに甲乙をつけた、
主張の少ない表現にとどまっているようです。

唯一強調していること…
それは、めいいっぱい、
こんにも体を反らしていることです。

中には粘土が詰まっている?
それとも空洞?

まるで四隅の手足を、
思いきっり伸ばしている様にも見えますね。

土偶は人形ひとがたをしているのに対して、土版どばんには
手足が見られないとされています。
でもこの姿からは、より土偶に近いものを感じられるようです。

もうすぐ弥生時代という頃に作られた土版どばん
土偶と同じように「祈りの道具」として、
人々の敬愛を受けていたのでしょうか。

※タイトルは「土偶」ですが、このようなカオが
ついた土器や、土製品なども紹介しています。

最後までお読みくださり有難うございました☆彡


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