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今日会いに行きたい!気になる土偶#080千葉市埋蔵文化財調査センター
とぼけたような表情が印象的なのは、縄文時代の終わり頃に作られた「人面付土版」。
あの「クレヨンしんちゃん」に似ていると話題になったこともあるとか。
![](https://assets.st-note.com/img/1709282182349-4y6R0pN3Xu.jpg?width=1200)
土版の上に作られた大きな顔は、ひだ状の粘土で眉と髯のようなものを表し、小さな目、口、耳を配置したシンプルなもの。
![](https://assets.st-note.com/img/1709255829801-bxjdKhfIKA.png?width=1200)
一見、土偶の手足がないバージョン?とも思えますが、顔以外の部分はあくまでも「土版」然としているようです。
土版は縄文時代晩期だけに見られる板状の土製品で、主に東北地方や関東地方で作られました。
四角形や楕円形の板に幾何学文様や顔面が表現され、一部にこのように顔だけが立体的に作られたものが見られます。
![](https://assets.st-note.com/img/1709260864048-1OgICoJKrr.png?width=1200)
その表現には土偶に施された文様と同じものがあることから、土偶と同じ様に儀礼や祈りのために用いられたと考えられています。
特に今日の土版は、同時期に盛んに作られた「ミミズク土偶」の特徴を持つことから、なんらかの関連性があると考えられています。
![](https://assets.st-note.com/img/1709260326260-8ZtovRbHnT.jpg?width=1200)
似ている⁈
土偶との大きな違いは、手足がないこと。
シンプルな作りであることから、土を象って焼き上げるにも土偶作りよりも難易度が低そうです。
作りやすさなどから、土偶の代わりとして作られたのでしょうか?それとも「土版」であることに意味があるのでしょうか?
*タイトルは「土偶」ですが、
カオがついた土器や、土製品なども紹介しています。
参考図書
土偶美術館 小川忠博/ 原田昌幸 平凡社
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