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遮光器土偶roadの最果ては?

日本一有名な土偶と言われるのは
遮光器土偶しゃこちゃん』。
その誕生の地は、青森県亀ヶ岡かめがおか
縄文時代の終わり頃、日本で最も繁栄していたと思われるのが、この亀ヶ岡かめがおかを中心としたエリアです。

そこでは技巧を凝らし洗練されたデザインの土器や、遮光器土偶が多く作られました。
やがてそれらは関東や北陸、中部、北海道へと運ばれ、それを元にその土地土地でも新たな遮光器土偶が作られるようになりました。

さすがに関西までは届かなかった…と思っていたのですが、先日訪れた兵庫県立考古博物館で目にしたのは、バラバラの大きな土偶の下半身と腕の一部。

疑惑がもたれるは、左の大きい土偶

この土偶の脚、どこかで見た事がある…
そう、あの遮光器土偶の脚に似ているのです。

各地に散らばる遮光器土偶は、独特な目をはじめ、体形、腕や脚の形と、遮光器土偶しゃこちゃん』の特徴をよく捉えています。
そしてこの兵庫県の土偶の脚も、同様にとてもよく似ているのです。
「これは、もしかして遮光器土偶かもしれない…!」

真ん中が日本一有名な遮光器土偶「しゃこちゃん」

そんなことを思い巡らしていたところ、
「恐らく遮光器土偶ではないかと思っているんですよ」
と通りかかった博物館の職員さんの言葉。さらに、
「展示はしていませんが、遮光器のような『目』の一部も見つかっているんです」と。

わぁ、もうこれは、かなりの確率でやはり「遮光器土偶」と考えてもよいかもしれません。

東北の地からどのようにやってきたのでしょうか?
長い長い旅をしてきたの?

そして、この旅はどこまで続くのでしょうか?

西へ西へと、まだ見ぬ遮光器土偶を追いかける私の旅も続きます。

©2024 のんてり
<写真&文章は著作権によって守られています>

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