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#今年学びたいこと:心理学について

「#今年学びたいこと」という素敵な投稿企画を見つけたので、久しぶりにnote書いてみようと思います!
この企画を見る前から、今年学びたいことで考えていたのは、心理学について理解を深めたいということでした。これまで様々なビジネス本などを通じてピンポイントに知識はあると思うのですが、心理学というものの、全体感を知った方が、今まで培ってきた知識も、より理解が深まると思うのです。
勉強したいと思った動機は、心理学は幅広くビジネスシーンに応用できると考えているからです。行動経済学的な観点でマーケティングシーンや、交渉スキル的な意味で営業にも。マネージャ視点からは部下のマネジメントにも使えます。どんな職業であっても、同僚や上司、顧客との関係値を築いていくときに、心理学は役に立つと思います。広義ではコミュニケーションスキルのアップグレードが図れるといった感じになるでしょうか。
ということで、まだ勉強したいなあとぼんやり思っていただけで、本格的な学習に手を付けてはいませんが、まずは僕が今知っている心理学用語をリスト化して、改めて調べなおし、体系的にまとめてみたいと思います。
※これらの用語は僕が現時点で知っていることをピックアップしたものなので、心理学用語ではないものも混ざっております。

・オペランド条件づけ(対義で古典的条件づけ)

報酬や罰に適応して自発的に目的の行動を増やしたり減らしたりする学習のこと。

報酬による行動変化(正の強化): 好ましい刺激を与えられて行動が増加する
による行動変化(正の罰・弱化): 悪い刺激を与えられて行動が減少する
罰の消失による行動変化(負の強化): 悪い刺激を取り除かれたことで行動が増加する
報酬の消失による行動変化(負の罰・弱化): 好ましい刺激を取り除かれたことで行動が減少する

このオペラント条件づけが提唱される約35年前に、ロシアの生理学者であるパブロフが行った学習記憶についての先行研究があります。イヌにえさを与える際にベルを鳴らして刺激に対する反応を観察したパブロフの実験は有名です。この実験はその後の研究の典型となったために、古典的条件づけと呼ばれました。実験を受ける被験動物が受動的である古典的条件づけに対して、オペラント条件づけは、動物が自発的に行動することを基本としています。古典的条件づけは生体的な反応とは無関係な別の反応を結びつけることを目的とした理論ですが、オペラント条件づけは生体反応をひもづけることなく、自発的に行動変容が形成される理論となっています。

・ハロー効果

ある対象を評価するとき、その一部の特徴的な印象に引きずられて、全体の評価をしてしまう効果のこと。「halo」は、聖人の頭上などに描かれる後光などを意味することから、「後光効果」ともいわれます。直感や先入観など、非合理的な心理現象である「認知バイアス」の一種です。

・カタルシス

カタルシスという言葉は、「心の中に溜まっていた澱(おり)のような感情が解放され、気持ちが浄化されること」を意味します。転じて、精神医療においては「抑圧されていた心理を意識化させ、鬱積(うっせき)した感情を除去することで症状を改善しようとする精神療法」をさします。さらに、一般化して、「心の中にあるわだかまりが何かのきっかけで一気に解消すること」をいいます。

・イデオロギー

「観念形態」「意識体系」のことです。また、「政治的意見」や「思想傾向」をさすこともあります。「社会集団や社会的立場(国家・階級・党派・性別など)において思想・行動や生活の仕方を根底的に制約している観念・信条の体系。歴史的・社会的立場を反映した思想・意識の体系」を意味します。また、「特定の政治的立場に基づく考え」をさします。そのほか、俗に「空理空論」という意味で揶揄(やゆ)的に用いられることもあります。

・ピグマリオン効果

ピグマリオン効果とは、教育心理学の用語で、他者から期待されると成績が向上する現象をいいます。部下は上司から期待されていると感じると、モチベーションが上がります。その結果、努力をするようになり、自然とより高い能力を身に付けることができます。そうなれば、仕事でも良い結果が出るようになることが考えられます。逆に、期待されないことで成績が低下する現象を「ゴーレム効果」といいます。人は、自分が期待されていないと感じたらモチベーションも低下します。仕事も投げやりになり、知識も増えませんし、スキルも向上しません。同じ人材でも期待のかけ方で変わるわけです。

・ジョハリの窓

ジョハリの窓とは、自分と他人の認識のズレを理解する自己分析ツールです。自分の性格は自分が一番知っていると思い込んでいる人も多いでしょう。しかし実際は自分のことゆえに見えない性格なども多いのです。ジョハリの窓は他者と自分の関係から自己分析、自己への気づきを促し、人間関係やコミュニケーションの円滑な進め方を模索するために作られました。

・認知的不協和

認知的不協和とは「自分が認知していることに2つの矛盾する考えや行動がある場合にストレスを感じる」ことを表した心理用語です。例えば、「タバコを吸いたい」という認知と「タバコは身体に悪い」という2つの認知がある場合、「タバコを吸う」欲求と「タバコは吸ってはいけない」という考えに矛盾が生じるため、ストレスを感じるわけです。人は、この認知的不協和を解消するために、自分にとって都合が良いように行為を正当化します。この行動を、アメリカの心理学者レオン・フェスティンガーは「認知的不協和理論」として提唱しました。前述したタバコの例でいえば「タバコを吸うのは頭をスッキリさせるためだ」「タバコを吸っていると格好いい」などと考えることで、自分の中で矛盾を解消します。簡単な言葉で表すなら「つじつま合わせ」や「自己正当化」と言ってもいいでしょう。

・バーナム効果

バーナム効果とは、多くの人に当てはまることを言われているにもかかわらず「これは自分のことを指しているのだ」と感じてしまう心理的効果のことです。たとえば占いで、「なにか悩んでいることがありますね」と言われた場合、多くの人にとって、なにかしら思い当たるものがある心理などが、例としてあげられます。このように、だれにでも当てはまるような事柄を、「自分のことを言い当てられている」ように感じ、信頼や好意を寄せてしまう心理を「バーナム効果」と呼びます。

・メラビアンの法則

人と人がコミュニケーションを図る際、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%の割合で、相手に影響を与えるという心理学の法則です。「7-38-55のルール」や「3Vの法則」とも呼ばれ、日常生活やビジネスシーンおいて、コミュニケーションの質向上を目的に活用されます。
言語情報(Verbal) 7%
聴覚情報(Vocal) 38%
視覚情報(Visual) 55%

・パレートの法則

「80:20の法則」ともいわれ、「売上げの8割は2割の社員に依存する」といった傾向をさす。集団の報酬や評価が一部の構成員に集中するという経験則。働きアリの法則や、ユダヤの法則もパレートの法則と似たような分布の偏りを表しています。あらゆるものごとは、パレートの法則と同様の分布の偏りがみられるといわれています。

・アンカリング効果

アンカリング効果とは、先に与えられた情報や数字に無意識のうちに判断を歪められてしまう「認知バイアス」のことです。最初に見た価格や条件などを基準としてそれに引っ張られてしまう様子が、まるで海にいかり(アンカー)を下ろした船のようであることから名付けられました。
例えば、家電量販店で「当店通常価格10万円の洗濯機が、今ならセールで5万円!」という表示を見たら「お得な商品だ」と感じてしまわないでしょうか。先に「10万円」という価格が提示されているため、その数字に引っ張られて5万円を「安い」と判断してしまうのです。しかし、その時実際に「洗濯機の相場と比較して安いのか」や「その商品に5万円に見合う価値があるか」は分かりません。
容量や効果など、数値が大きい方が好ましいものであれば「通常1kgのところを、今だけ120%増量の1.2kgで販売!」と逆に最初に提示した数字より大きい数字を後から示すことでもアンカリング効果は発揮されます。

・アンダーマイニング効果

アンダーマイニング効果とは、達成感や満足感を得るために行っていたが報酬を受けた結果、「報酬を受けること」そのものが目的になり、結果として本来の内的な動機が失われてしまう心理状態のこと。アンダーマイニング効果は、本来は好奇心や喜びといった「内発的動機づけ」によって行動していた相手に対し、報酬や褒美といった「外発的動機づけ」を提示して、結果として当人のモチベーションが低下してしまう心理現象です。


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