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経済学部のこれまでを振り返る 2

こんにちは、きゃろうです。前回に続いてその2です。

マクロ経済Ⅰ、Ⅱ

 macroは大きい、目立つの意味(リーダーズ英和辞典)。ミクロ経済が市場の個々の経済主体に注目しているのに対して、マクロ経済は一国全体に注目して、それぞれの経済現象について研究する学問です。
 まずは、ストックフローの理解から始まり、皆さんになじみのあるGDP(Gross Domestic Product)GNP(Gross National Product)NNP(Net National Product)などを学んでいきます。
大人ならGDP、GNPの意味はしっかり抑えた方がいいですよ。
 次に経済成長率の表し方。名目値実質値の2つがありますが、両者の違いは物価変動を考慮しているかどうか。
そしてⅠの山場はIS・LM分析です。縦軸に利子率、横軸に総所得をとると、所与の利子率に対して財市場を均衡させる所得水準は、右下がりの直線になっていてこれをIS曲線といい、同様なケースで所与を所得水準に対して貨幣市場が均衡する利子率をとった直線は右上がりとなりLM曲線と言います。結局この2直線を使って何をするかというと、国の財政施策と金融政策が一国の経済状況(GDP)をどう変化させるかを分析することを可能にします。例えば政府支出を増加させるとIS曲線のほうが上方にシフトして交点の均衡所得が変化します、金融政策はLM曲線を上下にシフトさせ、これまた均衡点を変化させるのです。ここで使用する文字が多くなって苦しみました。。。
 その他、雇用、為替について学んだ後,マクロ経済Ⅱでより深く学んでいきます。インフレデフレについて、景気動向指数について、金融政策の触り(売りオペ、買いオぺといった日銀の公開市場操作については金融で今学習中)、国際収支(第一次所得収支,第二次・・・と語句の定義が多くて覚えるの大変なので苦手)などなど
 総じてミクロに比べて易しく、ほどよい量の計算があって、理論詰めで内容が理解できるマクロ経済は、結構お気に入りです。ミクロとマクロの好みは分かれるのですが僕はマクロの方が好きでした。


一般経済史Ⅰ、Ⅱ

 出ました、地獄のぱんけー。(経済学部生はそう略してるけどあんま使ったことない) 。経済史なので当然歴史(日本史&世界史のミックス)を学ぶわけですが僕はセンターで地理選択だったのでまじできつかったです(泣)
 世界史、日本史を先史からやり直していきますが特に経済学的に大きな意義を与えたものを扱っていきます。先史時代、人類の多くは農業に従事して生きてきました。自給自足の生活で現在の資本主義とは正反対で、市場が未発達であったことが大きな特徴です。自然災害に対する備えも十分であったとはいえず、生活は不安定そのものでした。だから人々は"自由"勝手に行動するよりも仲間、共同体のメンバーと協力することを選び、労働に励んだというわけです。これは前近代の共同体社会といったりします。
 しかし、時が経てばこの共同体社会も崩壊します。農耕具の改良の蓄積がなされ、自然的に生産力は向上していきました。生産力の向上=生産余剰の発生へとつながりますからそこから社会的分業が加速する訳です。
 こんな感じで各時代を学習していきましたが、1,2ともに扱ったのが世界恐慌の背景です。みなさんは世界恐慌がなぜ起こったのか、起こったのち世界各国にどんなことが起きて、どんな対処をしたのかわかりますか?キーワードは第一次世界大戦、テーラーシステム、ライン生産方式、規模の経済、流動性選好、ワグナー法、ニューディール政策 などです。
さらにブロック経済を行ったことで世界各国の対立が深まった→これは一国に止まらず国際経済を悪化させるという考えから戦後のブレトンウッズ体制成立にもつながります。
 ちなみにこれを期末テストで論述したのですが、事実誤認だと突っぱねられて再提出になりました...
 
 多分他の大学だと経済史は選択で必須のところは少ないんじゃないかなあと思うので、歴史嫌いにはきつかったですが学びを少しは深められたのではないかなと思います。
          また、次回へと続きます。


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