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1日中トイレで過ごしたら、過酷さの果てに「生きるとは何か」を見出した話

お疲れ様です。天竜川ナコンと申します。

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突然ですが、私は最近、何にもチャレンジできていません。


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こんな情勢です。外に出て何かをする、というのもなかなか難しい話。



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なので色々考えた結果、今日は24時間トイレで過ごそうと思ったわけです。



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持ち込むのは、生きるのに必要なバナナ、あんぱん、水。それと、チャレンジを記録するためのノート、ペン、カメラのみになります。スマホは持ち込みません。


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時計はトイレのドアの前に置き、ちょうど24時間後の9時にアラームをセット。これが鳴れば、終わりの合図となります。



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それでは、スタート。



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入った瞬間から、トイレの「ブゥィーン」という音だけが鳴り響きます。


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感じたことは、この「24時間トイレ」ノートに記録。

まさか、30歳でこんな頭がおかしい小学生の自由研究みたいなことをするとは思いませんでした。


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「バナナ3本、つぶアンパン5こ」
「24÷8=3」
「9時、14時、19時にバナナ食う」

長い戦いになるため、いつ食事をとるのがベストかを計算しています。

「バナナ、あんぱん合わせて8食を、3時間おきに1つ食べればうまくいく」ということを式で導きました。こんなに頭が悪そうな文章も、そうそう書けないと思います。


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早速、朝食分のバナナを食べていきます。自宅で便所飯をしたのは初めてゴールデンウィークにやることとは、到底思えません。

キャンプに対義語があるとしたら、これだろうな。



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そして時計がないため、時間の感覚が一切ありません。

ただ、何かの目安がないと気が狂いそうなので、自分が1時間経ったと思ったら、正の字を1本、書いていこうと思います。



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「すげえ、もうやることない」

誰も助けが来ないのに救助を待ってる、みたいな感覚がずっと続きます。



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時折うっすら、外から子供の声が聞こえます(幻聴かもしれません)。もはや、外部からの刺激は何でも娯楽なのです。



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全て勘ですが、2時間くらい経ちました。

人間の脳、退屈に耐えかねるとシャットダウンする機能があるのか、すごく眠たくなってきます。



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ケツも耐えかね、床に座ってしまいました。

座り心地で言うと、床と便座なら僅差で便座が勝ちます。ただ、使い分けの問題でもあって「瞬間最大風速の便座」「長期滞在の床」という感じです。



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これ、中高生にやらせたいな。もし自分がブサイクとかで悩んでるとしたら、どうでも良くなりそう。

あと、観光地でケンアクになってるカップルにも見せたい。絶対、今の俺よりマシだから。



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換気扇を回してるのに、なぜか酸素が薄い感じがします。ドアとドアの小さな隙間に口を当てると、新鮮な空気が入ってきている気がするので、必死で吸います。



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このまま死んだら、後世に一生解けない謎を残すだろうな。





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たぶん4時間?経過したと思われます。でも「本当は1時間しか経っていない」という感じもします。

昨日までと時間の密度が全然違い、脳がバグっているのでしょう。時間って、絶対的なものじゃなくて、相対的なものだったんだな。



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そして、外に出ることを正当化するために、脳がいろんな言い訳を作り出します。

やれ、「前から行きたかったラーメン屋がもしかしたら、今日だけやってるかもしれない」とか、やれ「友達からLINEが来ているかもしれないし、返事を返さないと失礼だ」とか。

でも、それは今日に限った話ではなく、思えば自分の人生はいつも、言い訳ばかりだったように思います。



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よく考えれば、今の状況が辛いというよりも「これを越えて明日、明後日になったとしても、自分の生活は1ミリも良くならないだろう」という事実が辛いのだと、理解しました。

こんなことをしていなければ、今日という日に無限の可能性があったことにも気づきます。そしてそれは、昨日までも全く同じだった。



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なぜこんな、愚かなことを始めてしまったんだろう。

「奇をてらったブログを作って、人から注目されたい」

そんな幼稚な動機で24時間トイレに立て篭ろうとするの、ゲーム脳より恐ろしいだろ。


てか、トイレと男性を交互に写すだけの糞みたいなブログ、誰が読むんだよw



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やめやめ笑 もうおしまいです笑






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カーッ!うめえ!
これでいいんだよ、俺のゴールデンウィークはよw


YOU○UBEでモンスター○ンターのプレイ動画見ながら、酒を飲めればいいんだよw


俺の人生なんて、これでいいんだよ──



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でも、何だろう。楽しいことをしているはずなのに。合理的なのに。なぜか、心がモヤモヤします。

その理由を探しに、心に、そっと手を当てて考えてみたのです。


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それは紛いなりにも、自分の意思で始めたことを、途中で辞めてしまったこと。その負い目に他なりませんでした。


今日、「これ」から逃げたら、きっと一生後悔する。



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また、やろうぜ。


もう企画として破綻してます。誰も感動しません。

失望した方、読むのを辞めていただいて大丈夫です。お時間を頂き、申し訳ありませんでした。


ここから先は、俺が、俺のケジメをつけるための物語です。



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一回失敗したからって、またやり直しちゃいけないなんて、誰が決めたんですか


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誰が、決めたんですか──



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カッコ悪くても、これが、俺の人生なんだよな。



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いつでも辞められるけど辞めなかったことの中に、本当に大切なことがある。今ならそう思えます。


不思議なもので、無限の退屈を相殺するかのように、頭の中で好きな映画のシーンや音楽が勝手に流れるようになりました。

「そうか。文化は、過酷な状況でも前に進もうとする人間の背中を押すために、こんな時のためにあったんだな」


そして──



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夜の21時になり、設定したアラームが鳴りました。終了の合図です。

中断は挟みましたが、実に前半6時間、後半2時間、合計8時間ほど、トイレの中で過ごした計算になります。

これは、一般企業の実労働時間に相当します。私は今日、自分で自分に勝ったと、胸を張って言えます。





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ここで一つ、皆様に訴えてえことがあります。

「人生は、いつでもやり直せるということ」

環境に絶望するのは簡単です。大切なのは、辛くても一歩一歩、前へ進んでいくということ。その意思と覚悟を持つということなのです。



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辛かったら、途中で辞めてもいい。休憩してもいい。

でも、一度失敗しただけで、自分はもう二度とやり直せないなんて、絶対に思ってはいけません。


いかなる状況でも、人には自分の足で、再び立ち上がる力があるからです。


そんな大切なことを、今回私は「24時間トイレ」から学びました。

ありがとう。24時間トイレ。



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「1日中トイレで過ごしたら、過酷さの果てに「生きるとは何か」を見出した話」


〜FIN〜


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