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問題・課題を発見するフレームワーク

さて、フレームワーク第一章を進めていきましょう!

第一章は、問題・課題を発見するフレームワーク

こんなことに経験したことが一度はあるのではないか。
今取り組んでいる案件が難航しており、なぜうまくいかないのかが分からない(問題や課題が分からない状態)。また、問題や課題を見つけ、改善方法を取り組んでいるとそもそもの設定した課題が違い、やり直しを食らってしまった...。
こんな経験がない人は、すでにフレームワークを理解できているか、自然にフレームワークの基礎を身に付けているビジネスマンかと思う。

当然私は...たくさんある。
課題を見つけたと思い、改善策まで提案書に落とし込み、上司に見ていただき、「そもそもこれ本当に課題??問題??」といわれることが、、、、。昨日遅くまでやったことは何だったんだろうか、、、となる。

そんな無駄ではない無駄な時間を減らし、最短かつ濃い問題・課題を発見するためのフレームワークが第一章のフレームワークである。

そもそも問題とは何か?

問題とは何か?と問われると答えられるだろうか?また問題と課題の違いについて説明できるか?私はここから勘違いをしていた。

問題とは、理想と現実のギャップのこと

例えば
売上1000万円が目標だが現実が500万円
→売上が500万不足していることが問題である

またクレーム0件目標であり現実クレーム10件
→10件のクレーム発生が問題である

【補足】
問題は1つとは限らないため、網羅的に洗い出し、抜け漏れなく、ダブりなく(MECE)、本質的な部分を深堀していくことが大切になる。そのため、「売上が足りない」などの表面的な問題だけでなく、「Why」を大切にする。

フレームワーク用図

また、課題とは、問題に対して解決していくために取り組むべきことを言う例
問題:売上500万円不足
解決案:500万円作るために営業先10社増やすコトが必要
そのための課題
営業先10社をどのように増やすか。

問題があり、その改善策に向け行うことに「課題」があり、この問題と課題を可視化するためのフレームワークが、「As is/To be」である

「As is/To be」

「As is/To be」は、現在と理想を可視化するためのフレームワーク

As isTo be枠のみ

例えば、営業会社で会社の理想の状態と現在の状態を可視化すると下記のようになる。

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現状の売り上げ、社員数などの現状と理想を可視化することで、何故(why)理想の状態とのギャップ(問題)があるのかを整理することができ、課題発見が可能となる。

活用方法

①As is(現在)を書き出す
・今の現状を全て項目ごとに書き出すことで、現状を可視化する

②To be(理想)を書き出す
理想となる目標や想定していた内容、組織、状況を項目ごとに書き出す
※現在と比較し記載することで、見やすくなる

③問題の可視化(ここが重要)
・現在と理想を比較し、出来ていないこと、未達なことを書き出す。
・その問題に対し、6W2H(基本はWhy)を活用し、問題の本質を抽出。
・問題を抽出をし、本当に取り組むべき課題を書き出す。

03_ビジネスフレームワーク図鑑_企画書素材

As is/To beを活用することで、これまで可視化されていなかった複数ある問題・課題が可視化できる状態に。これでブラックボックスになっていた問題が可視化することができ、問題と正確に向き合うことが可能になる。

この問題1つ1つをより正確に理解し、思考を整理するためのフレームワークが、「6W2H」。

6W2H

英語の授業でもよく耳にしたことがあるのではないか。問題を中心に、6W2Hの内容に沿って、多面的に可視化していくフレームワークのこと。

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Who:人物。グループの守護
Whom:ターゲットや関係人物の対象を明らかにする
What:問題や事象について
When:時間軸
Where:エリア
Why:目的や原因について
How:手段やプロセス
How much:時間やお金などの資産

上記の6W2Hを活用することで、問題全体像を整理し、問題の原因や本質を理解することができる。また、問題の本質や原因を深堀りをするためのフレームワークもある。

なぜなぜ分析

一度は聞いたことがあるのではないか。トヨタ生産方式の一環として、活用され、その後フレームワーク化された方法である。どんな内容かというと問題を発見したらなぜを5回繰り返すことで、問題の原因を洗い出すことができるフレームワークになる。

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ポイントは問いとする問題は出来るだけ具体的にすること。抽象的な内容を問いにしてしまうと、問題定義する内容がなぜ?の答えになってしまい、5回何故ができないや5回のなぜ後も抽象的な内容になってしまうことがある。

具体的な内容を複数ある場合は、優先順位を元になぜなぜ分析を実施し、それぞれ別のフレームワークで実施することが大切になる。

これまでのフレームワークを活用することで、問題や課題を可視化することが可能になる。ただすべての問題や課題が解決できるわけではない。それは、なぜか?というと、問題が自分たちで解決できることとできないことが出てくるためだ。解決できないことに目を向けても何も進まず、工数だけがかかってしまう。そのため、自分がコントロールできることがどうかを可視化することも大切になり、そんな時に活用するのが、「コントロール可能/不可能」のフレームワーク。

コントロール可能/不可能

問題に対してコントロール可能か不可能かを整理し、可視化するためのフレームワーク。フレームワークを活用することで、取り組むべき項目と取り組まなくてよい項目に分けることができる。
これを活用することで、無駄に工数や時間をかけることなく、改善に向けて実施することが可能になる。

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【活用のポイント】
・項目は正しいかの確認
・可能な項目については、解決に向けてどうするかを考える
・負荷の主な要因を整理する
・他社はどうしているかを確認する

また、こういったフレームワークは1人で活用するのではなく、チームメンバーと共有をすることで、解決に向けてどうするかを共有しながらアイデアを出すためにも活用ができる。

問題・課題の発見するフレームワークいかがだっただろうか。活用したことがある、聞いたことがあるフレームワークもあると思うが、これまでのフレームワーク問題をあぶりだすことを中心としたフレームワークになる。これまでのフレームワークを活用し、問題をあぶりだし、整理することで、課題に向けた取り組みが可能となる。

整理するためのフレームワーク

問題の整理で重要なことは、漏れなく・ダブりなく整理をすること。情報の抽象度と具体度を上げることで、問題を整理することができ、取り組むべき問題を優先的に取り組むことが可能になる。

そのためのフレームワークが「ロジックツリー」

ロジックツリー

物事を全体と分解をしていくことで、問題とその理由が明確になる。それを繰り返すことで、今取り組むべき課題が見えてくるようになる。

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【ポイント】
ツリー1つ1つの関係は「なぜ」でこたえられる関係であることが重要。また、原因を細分化することで、より取り組むべきことが明確に見えてくる。

問題と課題が整理ができたらそれ問題と課題に合わせて、取り組むべき項目を明確にする。その際に活用されるフレームワークが「課題設計シート」。

課題設計シート

ここはフレームワークなど活用せず、日常で無意識に取り組んでる人も多いのではないだろうか。なぜフレームワークを活用するのかというと、問題と課題に対してズレなく、取り組むアクションを明確にするするためである。

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【ポイント】
・問題に対して課題が適しているか
・実現可能な課題設定ができているか
・実現可能な課題を複数案検討できているか

問題に対して課題は1つではない可能性があるため、複数で検討することも重要になる。また、問題が複数ある場合は、シートを1枚にせず、問題1つに対して1設計シートで実施することで、問題と課題にずれがなく進めることが可能となる。

問題をあぶりだし、整理をし、あとは実施するだけ。しかし、複数の問題がある場合どれから取り組むべきだろうか。それは、売上また評価に直結する(=貢献度が高い)ことから実行することがセオリーになる。

その優先順位を間違えてしまうと良い取り組みも良い評価にはつながらない。そのため、取り組むことを決めるためのフレームワークもある。

緊急度/重要度のマトリクス

緊急度×重要度という観点で、取り組むべき項目を整理し、重要度が高いものから行うことがセオリーとなる。基本は、①・②・③の実施をすること。
①緊急度高い×重要高い
②緊急度低い×重要高い
③緊急度高い×重要低い
①緊急度低い×重要低い

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【ポイント】
・目的や状況に応じて貢献度は変わるので、その時に応じて、取り組むべき項目を決める
・緊急度が高い項目に目が行きがちだが重要度高い×緊急度低い項目こそが貢献度が高い可能性がある。

意思決定マトリクス

定量的、定積的な評価を決め、取り組むべき項目を複数人で決めることができるフレームワーク。

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左軸の選択肢に対して、緊急性、実現性、収益性、将来性などの項目に合わせ、評価を行う。その評価に合わせて、取り組む項目を決めていく。

【ポイント】
・妥当な評価ができているか
・直観とずれがある場合、そのズレについて考えられている
・着手する課題を絞られているか

以上が問題・課題を発見するフレームワーク集になる。

第1章「問題・課題を発見する」まとめ
①問題をあぶりだす。
②問題を整理し課題を設定
③取り組むべき問題・課題の優先順位を決める

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