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花びら

私は今とても大切な人が居る。
笑顔を隣で見たいと思えるかけがえのない人が居る。
この一瞬、今感じる思いを忘れないように
ノートにささやかに呟く

出会いなんかどうだっていい。
今まで私たちがぶつかり合ったあんなことやこんなこともどうだっていい。
適当なんかでは無くて私は彼と過ごす今日、明日が何より大切で幸せ。

過去を振り返った時には確かに大きな山もあったし、彼を私を見失いそうになった。

何故今が幸せなのかと聞かれると迷いもなく応える
「彼といる私が好き。私といる彼が好き。」

ただこれだけの需要と供給で幸せの天秤が釣り合うなら必然と言われるほどの出会いだ。

先日某ユーチューバーカップルが「忙しいからお互いの時間を作れない」という理由で別れを選択した。
互いが互いを思い合った結果出た結論だと画面上で別々に報告した2人は、口から出る言葉と表情が釣り合わずなんとも言えない悲しい画に感じた。

仮にユーチューバーでは無い私たちが同じ理由で別れを選択するとしたら世間は
「そんなもんだ」と嘲笑うだろう
私も同じだ

何故この話を出したかというと2人の画を見て私と同じ考えを持った人はいるのではないかと

「忙しいから別れを選ぶ」ではなく
「忙しいからこそ恋人を思いやる」

この程度の選択なら素人の私にもできる。
決して前者が間違えている訳では無いが、2人の画を見て前者を選ぶ人は少ないだろう
今回の騒動を受け改めて隣に居る彼との時間と明日を大切にしようと思えた

彼は学生で私は社会人
生活リズムや毎日のスケジュール、もちろんタスクも目指すべき場所も互いに違う
ある意味ユーチューバーに思えてくる

そんな日々の中、自分の何かを削って私に人生を費やしてくれる彼は本当にパフォーマーだ
忙しいからと恋人を後回しにするのは信頼でも思いやりでもなんでもない
私は逃げないし、彼も逃げない。

出逢って一年。
一日たりとも逃げた事のない彼は、
誰よりもかっこよくて誰よりも愛を肌で伝えてくれる
私という蕾に毎日水を注いでくれる。

少し早いけど花が咲いた気がする。
これからも枯れないように水を注いで、

もし枯れてしまった時は
毎日水を注いで大切に育ててくれた貴方を決して嫌いにならないように

私は思い出という花びらを地に残すだろう


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