これは危険がアブナイ?(5)
1月の定期総会で「管理会社との委託契約更新」も「新年度事業計画&予算」も「新年度役員選任」も決議されてない可能性が高まったDマンション管理組合・・・管理会社との委託契約も2月末日で満了しているんじゃないの?
でもそんな中・・・管理会社は「総会決議されてる」と主張してきました。
そんな中・・・私は、Dマンションのフォローを行なうことになりました。
今回は、預かった(問題の)1月の定期総会議案書のお話です。
その前に・・・
前回のブログで・・・「できれば当日の出席を避けて欲しい」と議案書に書かれた総会に敢えて出席して発議された一般組合員がおられ、この方のご発議(ご意見)がきっかけとなり、総会が参加して決議できなかったことをお話しました。
そして、その中で「この方は総会議案書に書かれた内容に対して並々ならぬ危機感を持たれていたのに、提案の仕方が拙かったかも?」と私の感想を綴りました。
この感想に対して読者の方から「いやいや・・・この方は、ご自身の商売になる等の目論見が何かあったのかもしれませんよ」といったコメントをいただきました。コメントをくださった方と同じようにお感じになった方もおられると思いますので、冒頭に私の考えを記したいと思います。
別に商売になっても・・・
私は、その方が儲けるための行為であっても・・・結果としてマンション管理組合の「幸せ」につながるなら、悪くないのでは?と思います。(個人の意見です)
ただし、その条件は・・・
実質的なメリット(例:金銭的なメリット)だけでなく、その提案が他の組合員にも(提案した組合員の商売になっていることも含めて)納得してもらう必要があると思います。
もっとも駄目なパターンは・・・管理組合に(他の組合員に)隠れて裏で儲けようとする姿勢が見え隠れするパターンです。
そんな利害が見え隠れする提案が強引に実施されると・・・マンション内に猜疑心みたいな雰囲気が漂い出すかもしれません。
個人的には・・・強引なプロセスで実施されたことが「幸せ」に繋がったとしても、同時に大きなデメリットを生む可能性が高いから・・・そんなパターンの臭いがする提案はNGだと思います。
でも、その一方で・・・「机上論や道義的に問題があったとしても、管理組合に大きなメリットをもたらすチャンスを奪うのはどうなん?些細なことでチャンスを無くすのはもったいない!と思わない?『必要悪』という言葉もあるし・・・要らないことを隠して利を取っても良いのでは?」みたいな主張をする人もおられるかもしれません。
それでも私は、やっぱり・・・原則的に(自身が)公明正大と思えない(我田引水的な)提案は、しないと思います。
合意形成を伴う民主主義を機能させるのにコストがかかる(または回り道をする必要が生じる)のは、正に「必要悪」だと考えているからです。
さて本題!
今回の本題は、第2号議案以降の決議が中断された総会議案書を拝見した感想でしたわ・・・(笑)
下記に(前回お知らせした)議案書の議案構成を記します。
総会議案書を拝見した印象
「事業報告」と「決算報告」を別議案にした丁寧な議案構成に思えますが・・・問題は、第5号議案(新年度事業計画案)と第6号議案(新年度予算案)にあるなと思いました。
第1号議案の事業報告を確認すると・・・理事会は2月に1回しか開催されておらず、その少ない中で新年度の事業計画や予算案の検討をされたことになりますが・・・それにしては、事業計画案や予算案が濃いのです。(計画にはエレベーター更新もマンション総合保険も織り込まれてます)
そしてやっぱり・・・理事会で何の検討もしてないだろうなあと思える議案内容でした。(煮詰め不足が超顕著!)
完璧なプロセス不足を感じます。管理会社超主導型の理事会のニオイがプンプンしました。
すみません・・・本日はここまでです。次回は、具体的な総会議案書の問題点をお話したいと思います。 (つづく)
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