コミュニケーションで大事なこと(7)
今回のこのシリーズは・・・私の中に沁みついている会話(コミュニケーション)の原理(私見)をお話しています。
前回までの話をギュギュ~っと、まとめると・・・
「話をきく」の「きく」の漢字には「聞く」「訊く」「聴く」の3種類ある。この中で「訊く」は「尋ねる」というニュアンスが含まれているので、他の2つとの違いが明白・・・でも「聞く」と「聴く」の違いを言語化するのは難しい。
・・・と、なるかな?
特に「聴く」の定義が難しいですね。
そんな中、日経の編集者だった「ひのなおみ」さんが音声プラットフォームのVOICYに話されている内容に出会いました!
この放送を聞いて・・・とてもしっくりきました!
「確かに~これやな!」と思いました!!
ということで・・・今回は、ひのなおみさんの放送内容を基にして、私なりに深掘りしていきたいと思います。
「聴く」ためのアチチュード
アチチュード(attitude)とは・・・姿勢、態度、身構えを示す言葉です。ここで前回の復習です。
私が思っている2つの「きく」の違いは、以下のとおりです。
「聞く」 = 相手の立場に対峙して、自分の立場で聞く
(イメージ)テーブルを挟んで・向かい合って話を聞く
「聴く」 = 相手と一緒の立場で、相手に共感して聴く
(イメージ)テーブルの同じ側に並んで・寄り添いながら
こう書くと・・・両者の違いは明白ですね。
特に「聞く」は、自分の立場や考えをお互いに主張しながら協議・交渉する感じがイメージできるので、しっくりきます。
でも「聴く」の方は・・・
「相手と一緒の立場」を「(ノンジャッジで)相手に成り切って(1つになって?一体化して?)」というイメージになるので、ちょっと違和を感じます。
「聴く」≠「相手と一体化」
違和感がある理由は・・・
相手が明らかに理不尽な話をしていたとしても(その話が詭弁だったとしても)「相手と一体化する」ということは、自身がその話に(手放しで)賛成・賛同することになり・・・それって自分(の信条や気持ち等)を偽る可能性があるのでは?と思うからです。
例えば、現在ウクライナに侵攻しているプーチン大統領の話を聴くとすると・・・プーチン大統領が主張する「ウクライナ侵攻は正当で正義のための行為」に(手放しで)賛同することになるでしょう。
少なくとも私が思う「話を聴く」とは、盲目的に相手のメッセージに同意する・・・とか、相手と一体化する・・・ということではありません。
ひのなおみさん・・・再び登場!(笑)
彼女は、編集者として・・・というよりは(日経編集者時代の)取材記者的としてインタビューをする時のスキルやスタンスやアチチュード(attitude:姿勢・態度)について、Voicyでお話をしてくださっています。
ひのなおみさんの話をまとめると・・・
聴く技術のたった1つのコツは、まずは相手に対峙せず、相手を理解し隣に座って相手の感情と一緒に旅をするかの如く・・・話を聴くということ、この技術が身につくとコミュニケーションは円滑になり、人間関係が豊かになる!・・・という感じかな?
そして・・・「ひのなおみ」さんのお話の中には「ノンジャッジで聴く」という言葉が、キーワードとして良く出てきます。
「ノンジャッジで聴く」ということ
「ノンジャッジで聴く」とは、相手の言葉が耳に入って来た時に、自分の立場(都合)・価値観(社会常識)・先入観といった自分の内にある感情のフィルターをかけず・・・まずはダイレクトに受け入れて、「素直な心で話を聴く」ということだと思います。
つまり、それは・・・
相手が話すコンテンツを瞬時に情報処理(=受け取って判断)するのではなく、まずは(そのままダイレクトに)受け入れて「相手の気持ち・世界・背景等から出ている『本当に伝えたいメッセージ』を掴んで深める・・・という作業のこと」ということになると思います。
これって「話を聴く」の神髄かも?
なるほど~
ボキャブラリーの低い私が、言いたいことが言語化されてる~
特に同感したのは・・・
「仮に相手の話が常識外に思える破天荒な話だった(自分との価値観とは全く違う結論を話していた(としても『ノンジャッジ』で受け入れて、さらに掘り下げていくことで、その人の事情であったり、その人なりの正義が見えてきたりする」と話されていたところです。
そして続けて・・・激しく同感!
「でもこれは、とても難しいこと。普段そうしようと努めてもナカナカ(そうは)なれない(なり切れない)。少なくとも、自分の体や精神が整っていないとその境地に達して話を聴くことはできない」
この辺りに「話を聴く」の神髄があるのかも?と思いました。
ここまでのまとめ!
私が(勝手に?)解釈した「ノンジャッジで聴く」とは・・・
相手と対話している時に「私」と「あなた」以外に「第三の私」に登場してもらって、透明な心の「第三の私」に「相手」のメッセージを受け取ってもらい・・・
「私」が「第三の私」を観察しながら・・・「相手」の真意を否定せず(一生懸命に)「相手」を観察し理解しようするスタンスなのでは?とイメージしています。
ボキャブラリーに乏しい中、上記のイメージを私なりの言葉にすると・・・
今回は、これまで!
次回は・・・「話を聴く」ことの効用を「ひのなおみさんのインタビュー秘話」と先日開催されたPマンションの「委員会にオブザーバ参加されたSさんの話」を交えて・・・お話します。 (つづく)
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