弱点だと思っていたことが強み。
今でこそ自分はパーソナルトレーナーなんて仕事をしているが、幼少から運動苦手。
かけっこはいつもビリ。
少年サッカーは2軍で補欠。
学生時代はバンドマン。
体育会系の人間や、バリバリスポーツやってますみたいな人種は苦手意識があった。
今でも気の合う人は、運動は極力がんばりたくないタイプの人が多い、タバコやお酒も好きで、遊びが大好きです!みたいな人のイメージ。
(自分も本来そういうタイプ)
バリバリ動ける人が羨ましく、劣等感をバネに、自分も輝きたい一心で、ひたすら大人になってから、運動にハマって続けてきた。
しかしいくら頑張っても、輝かない。
大人になって、ボクシングも空手もウエイトトレーニングもフルマラソンもキックボクシングもロードバイク、水泳も経験した。
デュアスロン出場もはたし、トライアスロン出場にむけて努力したりしていた。
しかしどれも中途半端で、自分が納得できるようか進化ができなかった。
やはり自分の根っこにあるのが、運動が苦手な少年、人と競争してメチャクチャ頑張るのは苦手という、根本は変わらないんだと思った。
しかし「武術」の出会いが全てを変える。
ジークンドーを始めて、最高の師匠に出会えた。
武術の動きは頑張ったらいけない。
動きが相手に読まれて、殺されるからだ。
そう。武術の世界では
「頑張る=死」 なんだ。
練習中に頑張ると師匠に指摘される。
「頑張りすぎ!」
「力抜いて!」
師匠の動きを見るとまるで、頑張っているように見えないが、とても美しく、素早く、打撃を繰り出せば、キレと衝撃がものすごい。
それは
「アウターマッスル(筋肉)主体の動きか」
「インナーマッスル(骨)主体の動きか」
で変わる。
これらを高度に融合させたのが、超一流のアスリートなんて言われるような人たち。
現在だと、ボクシングの井上選手、野球の大谷選手なんかが筆頭だろう。
しかしアウターマッスルのピークはいいところ30歳~40歳くらい。
インナーマッスルは死ぬまで進化できる。
武術は試合がない。
ルールがないのが武術なので、当たり前。
ケガどころじゃすまなくなる。
武術の技は生きていくなかで保険のようなもの。
使わないように、争いを避けて生きる。
笑顔で、楽しく、好きなことをやり人生を謳歌する。
しかし大切な人を守らなきゃいけないシチュエーションがもしあれば、力を解放する。
人知れず地味な鍛練をたんたんと日々繰り返すだけ。
なのでひたすら自分と向き合い続ける。
競争相手は自分自身。
なので人と競争するのが苦手な自分に合っている。
自分と向き合って、無駄に頑張らないように、鍛練していくと自然とインナーマッスルが目覚めてくる。
そうガンバなくていいんだ。
運動神経悪く、運動できないのが、弱点だと思っていたが、立派な強みだった。
無理やり頑張らなくても、進化できるんだ。
むしろ素晴らしい方向性の進化を遂げることができる。
武術との出会いは、魂が震えるくらい「これだ!」というものに出会えた感覚。
素晴らしい師匠や仲間に出会えたことに感謝。
頑張れないのが、強み。
挫折もOK。
笑顔で、楽しく、自分を癒し、自分がやりたいことをやり、人生を過ごしていければ良い。
一般論、常識なんてクソ食らえだ。
さあインナーマッスルを目覚めさせて、楽しく生きよう!
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