三十路までスキルなし人間が、パーソナルジムを独立開業するまで(フリーランス～店舗開業編　32歳～34歳)

shinya_sato_12_23

2020年6月11日 15:22

【フルコミッションの世界へ】

フリーで活動できるフィットネスクラブを模索していたら、NSCA(自分がもっているトレーナーの資格団体)の会員ページに「東急スポーツオアシス」がトレーナーを募集しているということを見つけた。

色々と東急スポーツオアシスを調べていると、

「数ヵ月後に相模原店がオープンするじゃありませんか！」

家から自転車で15分くらいの近所。

昔からよく遊んでいた本厚木にも店舗があるし、活動しやすそうと思い、すぐに東急スポーツオアシスに応募した。

そうしたらオーディションを行うということで、
筆記試験や実際セッションのロープレを行う、実技試験を行った。

整骨院勤務でまともなトレーニングができていなかったが、なんとか試験をクリアし、相模原店がオープンするまで、週5整骨院勤務と週2オアシス本厚木店での活動という休みなしコースがスタートした。

実際にお客さんとのセッションを行わないと、お金が入らないという世界。

お店にいけばどんどんお客さんとセッションできると思いこんでいたが、そんなに甘くなかった。

お店に行って仕事がないってこんなにツラいのか、、

フィットネスクラブ内を、朝から夕方までブラブラすることもあった。
お客さんに話かけるが、まあ盛り上がらない。

どんなふうにセッションまでもっていくかということが、全くわからない。

緊張や慣れてないということもあり、全く自分が出せない。

整骨院も退職すると決めていた。
完全にフリーランスとして、生けていけるのか？
自問自答の日々が続いた。

完全にフリーランスになる約1か月前に次女が生まれた。
家族のためにも絶対に負けられない。

【いつも、もう一人の自分が助けてくれる】

毎日毎日不安でしょうがなかった。
厚生年金から国民年金にする手続きもして、国保になって、ボーナスも安定した収入も何もない世界に突入した。

しかし毎日悩んでも悩んでも、結論はいつも一緒。

「このままいけばいい！」
「このまま進もう！」
「自分を信じて！」
「大丈夫！」

自分に言い聞かせるという感じではなく、なんだか確信にみちた安心感に包まれる。

「ああ。自分は守られてるんだな。」
「挑戦する人にはこうやって助けがくるんだな。」

って本気で思った。

独立の初月は今までもらっていた給料の半分にも満たなかった。しかし「なんとかなる！」というか「なんとかする！」という心の状態だった。

【忙しすぎてうれしい激痩せ。】

独立して2か月、東急スポーツオアシス相模原店での活動が本格的に忙しくなってきた。
整骨院時代より、全然稼げてる。

プレッシャーがある分、お客様が満足してくれたときの喜びも大きい。
自分の成長も感じるし、好きなときにトレーニングしたり、好きなときに帰ったり、徐々に自由自在になっている感覚もとても好き。

やっぱり衝動にしたがい行動しないとダメなんだ！

この時期に感じた学び。

本当にプレッシャーを乗り越えて、フリーの世界に飛び出してよかったと思った。

心は充実していたが、ご飯を食べるヒマがないくらい忙しくなり、半年ほどで体重が67キロ→59キロほどまで落ちた。(菜食に変更した影響もある)

沢山の人と接する中で、トレーナーとしての経験値、人間としての経験値、内面的な気づき、素晴らしい土台作りが出来ている。

オアシスでの経験、様々な人達との出会い、これらは神様が店舗開業しても、持ちこたえられるよう用意してくれた道に感じてしょうがなかった。

【2019年スタート、怒涛の日々】

2019年は更にトレーナーとしての仕事が忙しくなった。
休日なしで働いていた。

そしてずっと心に決めていたのが、

「2019年にお店を開く！」

ということ。
様々な人に公言もしていた。

考えることがつきない。

どんなお店にするのか？
店舗名は？
ロゴは？
内装は？
カウンセリングシートなどの書類作りは？
事業計画書は？
融資は？
場所は？
家族の同意は？

ゼロから１を作り出すということの難しさを痛感し、今までレールに乗っているだけだったんだなと痛感した。

初めてのことだらけで、頭がパンクしていた。
それなのに仕事は鬼のように忙しい。

でもお店をやると公言していると、様々な人との出会い、助言、導かれるように物事が進んでいた。

助けてくれた仲間、
人生のことや心構えをご指導して頂いた不動産屋さん、
事業計画作りをサポートして頂いた不動産屋さん、
融資のアドバイスをして頂いた商工会の方、
融資してくれることを決定してくれた金融機関の方、
快く迎え入れてくれた大家さん、
最高の内装に仕上げて頂いた大工さん、
最高のロゴデザインを考えて頂いたデザイナーの方、
設備を運んでくれたり、環境を整えてくれた業者の方々、お花や観葉植物、お祝いの品々を頂いた方々(たくさんたくさん頂きました本当に感謝です　涙)
いつも温かく見守って下さっているお客様の方々、
資金援助してくれた両親、
夜中まで準備に付き合わせ、お店の中で布団を広げて寝させてしまった3人の子供たち。
夜中まて開店準備を共に手伝ってくれた妻、

そして妻には本当に感謝している。
転職を何度も繰り返し、給料は安定せず、本当に心配ばかりかけている。妻も仕事している中、子育てして、会計までサポートしてくれている。

(この文章を打ち込んでて感謝の気持ちが溢れて、涙が出た)

この時に心から痛感したのは、一人ではなーんにもできないということ。

沢山の方々の力があって、一つのものが形づくられるということ。

そのことを身に染みて感じた。

お世話なった方々に、成功して恩返しすることを心に誓った。