慣れない人に対して不安や緊張がある?それって当たり前ですよね〜人間関係とタイムマシン〜
昨夜は約20年付き合いのある旧友のお店で食事。
出てくるもの全てが美味しく、
お腹いっぱいで帰路についた。
旧友と久しぶりに合って会話をすると、
初対面だったりまだ慣れていない人との会話とは違った楽しさがあるなぁと実感する。
初対面や慣れていない人との会話は、まだ相手のことをよく知らない。
だから、「どういう人だろう」と探りながらの会話になる。
そして、初対面やそれに近い人との人間関係には歴史がない。
共有してきたたくさんの過去もない。
それはそれで、これから知り合っていく喜びがあって楽しいのだけれど、
でも「知らない」からのスタートだから気疲れすることもあるし、
全然話が盛り上がらない場合もある。
でも、それってある意味当たり前なんだよね。
これに対して、旧友の場合には、すでにお互いを知り合っているから、緊張がない。
それなりに過去を共有していて(共通の友人知人も多いし)
それでいて、お互いの今や未来についてお互いが関心を持ちあっているから、
話が過去に飛んだり、
今に飛んだり、
未来に飛んだり。
そんな、タイムマシンに乗せてもらっているような感覚がある。
「学生時代はさぁ」
「最近どうなの」
「こんな面白いことがあって」
「今後どうしていくの」
そうして、あらためて会話をすることによって、
次に合うときには今この瞬間もタイムマシンで行ける「過去」になって、
どんどん行ける場所が増えていくんだよね。
★
人間関係が苦手だとか、友達ができないっていう悩みを持つ人はちらほら見かける。
初対面や慣れないうちが苦手だって人も多い。
でもね。
初対面や慣れないうちは苦手でもある意味当然じゃないかと思ってる。
初対面のうちに「うぇーい」って意気投合してしまえるケースは稀だし(たまに急速に仲良くなれるタイプの人もいるけど)、
そういうときに楽しめないことがあっても当然だよね。
最初は緊張。
最初は苦手。
でも、そこから「過去」の共有がはじまっている。
そして、「過去」の積み重ねが、イコール人間関係なんだ。
積み重ねることで、居心地のいい関係を自分の手で作っていくんだよ。
それが人生なんだよ。
苦手!緊張!無理!
っていう人は、楽しめるほどに過去を共有してお互いを理解しあう前に
「あーあ、楽しくない」
って感じて、その後の交流をやめてしまったりしているんではないかな。
そういう人とは「過去」の共有をしようがないし、
お互いの「未来」に関心を持ち会えるほどの関係性も作れない。
初対面や慣れないうちに緊張や不安があるのは当然なんだよ。
誰だってそうなんだよ。
人間関係を築く過程において全てが自分にとって心地いい状態ってことなんてあるか。
そんなことあり得ない。
(蛇足だけど、これ全部に言えるから。恋愛も結婚も仕事も友人関係も。)
ありえないなかで、どうしてみんな友達ができるのか。
それは、最初の段階を超えるから。
最初の段階の緊張や不安を乗り越えたところから、
人間関係ははじまっていって、
いつしかその関係が強くなって、
どこにでもいけるタイムマシンになって行くんじゃないかな。
「初対面」や「慣れないうち」の人間関係を初対面のうち、慣れないうちから、あたかも緊張感のないように、不安のないようにしたいという人は努力の方向性が間違っている。
もちろん、緊張や不安があまりにも強すぎて、そもそも一言も話せないとか、緘黙症レベルだとすれば、それは対策が必要かもしれない。
でも、そうじゃなくて、不安や緊張がありながらも一応会話ができるなら、
初対面や慣れないうちのコミュニケーションとしてはそれで十分なんだ。
不安や緊張があることを前提に、それを乗り越えて、
何回も話して理解しあって、過去を共有して、
楽しく話せる人間関係を作っていくことが大切なんだ。
どこにでもいけるタイムマシンのある関係性を作るために、
せめて人間関係の初期には緊張や苦手を乗り越えて「これから関係を作って行くんだ」という気概。
「苦手」「嫌い」「嫌だ」といったマイナス思考の螺旋を断ち切って、
そういう気概を持つ人に、
私は魅力を感じる。
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