見出し画像

友達の結婚式に、出たくないでござる。

明日は、高校時代からの大切な友達Yちゃんの結婚式。(ホントに)

彼女と旦那さんは高校時代の同級生。まるで恋愛漫画のような長い道のりを経て結ばれた大好きな2人。

おめでとう、本当に心からうれしい。

じゃあなぜタイトルが、こんな、へんちくりんになってしまったのか。

それは、羨ましくて辛いのだ。そして、日本の結婚式文化が憎たらしいのだ。(のだのだ、いうと、“バカボンのパパ” みたいなのだ)


日本の結婚式(披露宴)は2大要素でできていると思う。

その1. お金

その2. 幸せな家族関係


*  *  *

招待状

今年の7月、結婚式の招待状が届いた。花切り絵の封筒。式場の案内に、専用バスのチケット。いやしい友だちで申し訳ない、公務員と正社員ってお金持ちなんだなあ、と口角がしゅんと下がった。ゴールデンカップルのパワーに圧倒されつつ、招待状をしみじみと読む。すると、下の方に両家のお父さんの名前があった。心がざわざわ。

東堂にお父さんはいない。正確にいうと、同じ村内に住んでいるけど、会わない。両親が離婚した時に、「いつか、結婚式に来てくれる?」と聞いたら、「行かない。」と言われたっきり。なんとも古典的な頑固親父様だった。きっと、いつかその時が来たら、後悔するんだろうな…と思うから、写真だけでも送ってあげようとは思っている。

そんなこんなで、東堂には、昔から、優しいパパ憧れコンプレックスがある。Yちゃんのお父さんは、本当に優しかった。娘が大好きで、物腰が穏やかで。旦那さんのYくんも、紳士的な人だから、ご両親はさぞかし素敵な人なんだろうと想像した。

そんな、幸せそうな2家族の、お父さんの名前が並んだ招待状。羨ましいレベルが臨界点を突破して、トリップを起こしそうだった。


*  *  *

結婚式の何が辛いかって?

Yちゃんと、Yくんは、正社員&公務員の最強安定生活カップル。出会いもすてき、仕事もすてき、家族もすてき。婚活の教科書に乗っていそうなエリートカップル。明日は、成功した人生のお手本を、見に行く日。

つらーーーーーーーーー!


誰やねん、ご祝儀は最低3万円って決めたやつ、ゼ○シイか?!

誰やねん、披露宴の時間、長くしたやつ!14:30にバスが出発して、16時半から式が始まって、ディナーで…って、長いよ!

誰やねん、2人の出会いをビデオにしました〜って始めたやつ!泣けるよ!でもね、キラキラが眩しすぎて、私、吐いちゃうかもよ?!

全部、ゼク○イのせいだ。(ちがう)



今日は荒れに荒れております…絵筆も取れないくらい、荒れております…失礼いたしました…

まとめると、日本の結婚式って、(1)お金にゆとりがあって、(2)両家の協力があってこそ成り立つ、幸せの見本市みたいだなって思う。

幸せの成功レールから外れて、社会の岩かげでひっそり生きているダンゴムシみたいな東堂には、到底手の届かない、幸せの形だから、ギャップに辛くなる。でも、大切な友達だから、参加しなかった時の後悔は時獄篇…

成功者だけに許された、美しい結婚式文化に恨み節…

ピアノソナタ「月光」を弾けないからYoutubeで聴く夜。ごめんなさいヤマハ音楽教室…


結婚式に参加したいけど、したくない同士の方。今日はどうか、東堂が明日を生き残れるよう祈ってください。明日の午後7時ごろ、干からびたミミズみたいな女性がいたら、どうかそっとお水をかけてください…ぱしゃ〜っと。


長々と書いたけど、Yちゃんと、Yくん、結婚おめでとう。本当におめでとう。2人はこれからも、もっと幸せになって行くんだと思う。その太陽みたいな幸せの光を胸に、いつか私も幸せになれたらと思う。その時は、長い謝罪文を書くので許してください。明日は、必ず行きます。ドレス姿、楽しみにしてるね。

東堂

サポートをしてもらったら、何をしよう。大好きなお米パンは260円。おおがま屋のたこ焼きは460円。ケンタッキーフライドチキンは210円。ゆめが広がります…