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外国人が日本から去る理由

添付画像は「QUORA」というサイトで「why do foreigners leave Japan?」という質問への回答の一つ。

この回答者は以前、「日本人の事をよく言わない連中は人種差別者だと思い、そうではないと擁護していた」が、実際2年日本に住んで、それが本当だったと確信に至ったという、日本人として悲しい内容である。

この方によれば、日本人は非日本人に対しては腹を割って話さないし、仕事以外で関わり合おうとしない、賃金もフェアでない、友人関係を築こうとしない、デートも避ける、と主張。彼が今でも日本に残る理由は、仕事と割り切って、最低限の付き合いしかしないようにしている、との事。既に日本人に対して冷めきっているのがよく分かる。

私がアメリカ社会で20年以上暮らして、有難い事に、そんな思いをする事は一度も無かった。

大学の頃から、家族の居ない私に、先生や仲良くしていた数人が、クリスマスなどの祝日に彼らの自宅に招待してくれ、時間を一緒に過ごしてくれた。学生時代から彼らの家族愛に溢れた生活が羨ましかった。

自分は今迄、両親とあんな抱擁もした事など幼少期以来ほとんど無い。とにかく自然に愛情表現が出来る彼等に憧れ、尊敬した。彼等の深い愛情に今でも感謝している。社会人になってからもそうだ。仕事以外でも常連客には物凄く良くして頂いた。職場では多くの客からチップをもらい、お酒を振舞ってもらい、仕事終わりでも一緒に呑みによく行った。

そんな毎日が本当に楽しかった。

帰国して既に2年が経つが、正直なところ、憂鬱だ。アメリカで過ごした様に振る舞うと、目立ちがり過ぎ、声が大きい、余計な話はするな、と言われ、正直に話すと陰でバカにされる。とにかく人の事が気になる方々多いようだ。

一緒に仕事をしている、ある人達には、「そんな金にならない事してどうするんだ?」、「人生甘くないよ、迷惑掛けるな、無駄な話はするな」等等、当たり前のように言われてきた。

私は子供の頃から周りと協調して行動を取れる性格ではなく、いつも誰かに迷惑を掛けていた。人と同じ事をするのが嫌だった。特に高校は進学校だったので、変人扱いで、受験勉強など全くやらなかったので、先生たちからは見放されていた。

期待に応えれない個人はこの社会では歓迎されないのだろう。

つい先日、熊本市内からアメリカ人とメキシコ人が新幹線で福岡市内で私に会いに来た。私のフロリダ時代のお客さんの紹介だ。日本に仕事で来ていて、早二ヶ月経ったが、休みが1日しか無く、常に二人で仕事以外も一緒に行動している。彼等と働く日本人は殆ど英語を話せないとの事で、市内を案内してくれたり、一緒に食事を誘ってくれる人はいないらしい。

私はそんな彼等が不憫だとは別に思いもしない。ただ、自分がしてもらい、嬉しかった事を今回は彼等にやってあげたいだけだ。全ての支払いは私も含め各々で折半した。帰りに20代の彼等は喜んで感謝してくれた。彼等が新幹線のホームに向かうのを見送り私は帰った。彼等が訪ねて来てくれたお陰で、自分もやったことの無い事を初体験出来たので私も感謝している。

今回、添付画像のサイトをを見つける前に、同様のタイトルの動画をSNSで観た。その動画でも一人の外国人は同じ様な回答をしていた。

対照的に、SNS上では毎日の様に、如何に日本が素晴らしいか、美味しい飲食店の紹介や、美しい建物や情景を投稿している外国人旅行者が沢山いて大変喜ばしい。その事実が今回記事を書く事にした一番の理由である。

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