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神泉 薫 Kaoru Shinsen 詩人・作家
2020年9月21日 16:00
朝目覚めて、窓を開けると少しひんやりする。すこしずつ秋が深まってゆくのだ。透明な空気を吸い込む。澄んだ空の青がまぶたの内側へと広がってゆく。秋になると、ひもとくのは八木重吉の詩。 ひかりがこぼれてくる 秋のひかりは地におちてひろがる (ここで遊ぼうかしら) このひかりのなかで遊ぼう『八木重吉詩画集』(童話屋)より「秋のひかり」ひかえめな短いフレーズ