私が生まれたことって
姉、兄、兄、私と四人兄弟の未子。
山口県下関市で生まれました。
両親と暮らした思い出がないな。
なんでそうだったのか、私が歳をとることで理解できたけど。
その事は先で書くと思います。
当時は姉や兄にお前は「鯨の子」といじめられていた。
下関って水産が盛んだったからか。
母から「本当は一番上にはお兄ちゃんがいた、でも生まれてすぐに死んだ。
だからあなたは生まれた、生きていたらあなたは生まれていない」
そう言えば、そんなことを母や、祖母や、叔母から言われていた。
さらっと。
今でもその言葉や、曖昧な景色が浮かぶってことは、その言葉が本当は
すごく悲しく、辛く、存在することが、だめって思い込むことになった
のかな。
だから母親が嫌いなんてことはなくて。
お母さんが生きていてくれてたらって思うことばかり。
母は私が中学にあがってすぐに亡くなって。
父親はというと。
亡くなるまで、離れていても甘やかしてくれた存在でした。
優しい父親って印象しかないな。
亡くなるときに、「ごめんね」って言ってたな。
何故「ごめんね」なんだろう。