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どんどん広がるあなたの世界

「なんで?」「なんでなん?」

2歳9ヶ月の娘との会話で、1日に何度、この言葉があるだろう。

いわゆる、「なぜなぜ期」

とにかく、何を言っても「なんで?」が返ってきて、お手上げ状態になる事もしばしば。

すぐ答えられるような簡単な質問もあれば、うーん何でだろうね?となってしまう質問もあったり、どう説明したら伝わるのかと悩むものもある。

子どもの「なんで?」に世のお父さんお母さんはどう答えているんだろう、と知りたくなった。

はじめは、子どもが「なんで?」と聞いてきた事について、特に意識もせず、出来る限り「正しい答えを教える」という考えしかなかった。

「なんで?」に正しく答えると、その答えに対してまた「なんで?」が返ってきて、またその新たな「なんで?」に正しく答える。

これが延々と続くのだ。

この「なんで?」に対し答えるを繰り返す事によって、子どもの知的好奇心が満たされたり、探究心が養われたり、コミニュケーション能力が培われていくというのだから、親としては出来るだけ丁寧に答えてあげたいと思うものだ。

思うものだけれども、、、。

ある日、この「何で?」の嵐に真正面からぶつかっていく事に疲れてしまい、「うーん、、、何でだろ。何でだと思う?」と何となく聞き返してみた。

すると2歳の娘は、自分の中の知識や体験を総動員し、うーんと考えだしたのだ。
その姿がなんとも可愛らしい。
私も助け舟を出しながら、一緒に答えを考える。
娘もそれを楽しんでいる。
満足したら「しょうか。」(※そうか)とうんうん頷き、納得したような返事をする。これもまたおもしろい。

私はこの時初めて気付くことが出来た。

今まで、正解を正しく教える為にはどうしたらいいかということしか考えていなかったなぁと。
「どうしてだろうね?」と聞いてみたら、まだ2歳の子どもでもこんなに一生懸命考えるんだ!と。
そして一緒に考えたり、それについて話すことをこんなにも楽しんでくれるんだなぁと。



「なんで?」と聞いてくる子どもの年齢や、その子の理解力によっても、答え方は様々だと思うが、いつも正しい答えを教えるだけが親の役目じゃないよな、と改めて気付けた出来事だった。


それからは、娘の「なんでなんで」も、なんだか楽しむ余裕がでてきたように感じる。

娘と一緒に考えてみると、思いがけずおもしろい答えが返ってくることもある。

最近は、自然や生き物に興味津々の娘に感化され、私も自然現象や宇宙の不思議、自分自身の存在や言葉の不思議など「なんで?」の幅が広がっている

大人の自分でも、世の中には知らないこと、分からないこと、不思議なことが山ほどある。
いや、知っていることのほうがまだまだ少ない。

2歳の娘の世界は、今どんどん広がっているところだ。
それを間近で見られる事をとても幸せに思う。


娘達に伝えたい。
あなた達の生きる世界には、もっともっと楽しいこと、嬉しいこと、おもしろいことがあるんだよ!
知らないことを知れること、わからないことがわかること、そしてそこから自分の頭でしっかり考えること、それってすごく幸せな事なんだよと。

とは言うものの、私自身がまだまだ知らないことばかりなので、少しでも娘達のお手本になれるように頑張ろう。

よろしくね。可愛いおふたりさん。


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