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現代文練習(評論) #1

問1.〇に入る言葉を後から選べ。

女性の言語化への欲望が、歴史的、文化的、社会的制度によって制約・禁止、あるいは処罰が為されてきた以上、そうしたリアルティー、つまり〇によって定置させられた女の生き方そのものが問いが直される。

(中川成美「語りかける記憶」)


① トポス

② パトス

③ フェミニズム

④ ジェンダー

⑤ コスモロジー



解説

「トポス」とは、場所のこと。現実にある場所だけでなく、想定された場所や空間を指すこともある。例えば、「中世ヨーロッパの芸術のトポスはどこにあったのだろうか。」は、当時の中世ヨーロッパの人々にとっての芸術(の場)とは、どのようなもの(都市・農村・キリスト教・王朝など)であったのかという意味で捉えることができます。つまり、現実にある特定された所ではないということです。

「パトス」とは、感情の状態のこと。感情、情念、情熱などを指します。欲情、怒り・恐怖・喜び・悲しみなどの一時的な感情に使われます。エバンゲリオンのOP 「残酷な天使のテーゼ」では、サビで「ほとばしる熱いパトスで♪」と出てきますよね。

「フェミニズム」とは、性差別を反対する思想のこと。とくに、女性の権利を拡張しようとする思想や運動を指す。日本では、女性の権利や参政権を訴えた、市川房枝や平塚らいてうがフェミニストとして有名です。

「ジェンダー」とは、社会的・文化的な性のありようのこと。生物学的な性とは区別されます。最近では「ジェンダーレス」という言葉もあるように、男・女という姓別の枠にとらわれないという考え方も生まれました。モデルさんとかで、ジェンダーレス男子もいますよね。獏くんとかかな?

「コスモロジー」とは、宇宙論や世界観のこと。宇宙の起源や構造、状態などの考え方の総称として使われます。イコール宇宙と考えてもらって良いと思います。私はコスモロジー(宇宙)を考えだすと頭がおかしくなります。(ここは地球、、その外は宇宙、宇宙の外は?どこまで続いてるの?そんな広い世界のちっぽけな地球に生まれた人なのか、、とかね笑)


ということで、文脈から④が正解です。



おまけ

Aの例文の太字と同じ漢字はどれ??

A 教師に引率されてセイシュクに見学する

①長年のシュクガンを果たす。

②血管がシュウシュクする。

③行動をジシュクする。


A静粛

①宿願

②収縮

③自粛

てことで③が正解でした。


おしまい。