見出し画像

卯刻、悪夢は参りて

.
.
.
気づいたら歩いていた少し古風な和式の街づくり。
祭りという訳でもない賑やかでした。
自分の格好は覚えていません。

誰かと誰かで一緒に歩いていて、
「あそこの蕎麦屋さんに行こう」と。
石垣道を歩いていました。

街だったはずなのにいつの間にか石垣道。
夢ではよくある変だと思う事が普通だと思っている事。

入ってみるとまた古風でかつ実用的な店の造り。

心地良いと座敷に座っていると

いつの間にか周りには家族がいました。
「あれ、(誰か)と(誰か)は?」

母が僕の腕を強く掴み
「早くご飯食べなよ、美味しいから。」
ああ、そうだ、けど痛いな。

と母の顔を見たら蛍光色の緑の顔に
顔のパーツは蛍光色の紫で構成されていました。

え。

周りの人を見ても体格は違えど同じ顔。

怖い。

全力で逃げ出しました。

✎︎____________

気づいたら違う誰かと温泉に入っていました。
いや、上がったところだったかな?
ロッカーに荷物を入れて街に行こうと。

途中で合流した友達とちょっとした団体で
そこで(何か)を話し、私たちは帰るね。とあの人。

あの人と一緒にいたあの人は覚えています。
あの二人付き合ってるのかな?

といったことを考えながら
一人だったか、誰かとだったか。

「あそこの蕎麦屋さんに行こう」と。

また、いつの間にか石垣道を歩いていました。

暖簾をくぐって座敷に座る。

そこでまた家族が周りに。

夢だと記憶が曖昧になっているものです。
「あ、今日は家族とご飯にきてたんだっけ」

でもなんでこの先輩たちもいるんだろう。
僕が一人暮らしを始めてからの先輩なのにな。

違う、何かが違う。

ああ、これだ、また緑と紫。

逃げないと。

いつの間にか腕も足も掴まれていたはず。

近い。怖い。

力任せに振り解き、昨日と同じ道で逃げた気がした。

✎︎____________

気づいたら小学校の時の通学路だったか、

春の訪れの香りを漂わせる梅林。
そこを歩いていました。そんな気がした。

何だったんだ。と視線を上げると。

緑の葉に紫の実。
顔の大きさ程もある
崩れたラズベリーのような「何か」

そこら中に咲き誇り、そこら中を這い回る。

怖い。こっちに来る。
体が動かない。

誰もいない。

足に触れる。
何も問題がない
足は紫色になっているけど。


何も問題がない。

嗚呼、そうか。

何も問題がないって事は。

これが見えてるって事は。


僕ももう終わっていたんだ。

✎︎_________________________________________


以上です。こわかったです。
その後も緑と紫の残像が見えて眠れませんでした。

ちょっと本当に今日眠れる気がしません。

ここで一曲。

悪夢といえばね。

感情が動いた時に価値は発生します。その時に頂ければ幸いです。