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猫の心、人間知らず?

突然ですが、皆さん、猫はお好きですか?
私は、見るのは好きなのですが触るのをびびってしまうタイプです。
まずは猫カフェに行って慣らしてみようかなと思っています。

こんな本を図書館で見つけました。

表紙だけでは、この本は一体何のジャンルに当てはまるのかわからない…。

表紙をめくって、びっくりしました。
著「者」紹介ではなく、著「猫」紹介。
…どうやら、この本は
猫がタイプライターで打った内容を、ポール・ギャリコさんが解読したものらしいです。
ではなぜ、解読が必要だったのか?
それは、猫が生まれながらに持っているプニプニとした肉球のせい。打ち間違いが多く、暗号のようになっていたそう。
それにしても、本が出せるほどの語彙力を持つ猫っていったい…。
恐ろしいポイント、その1。

あまり内容については触れないでおきますが、
「編集者(つまり、ポール・ギャリコさん)のまえがき」の次の見出しが、恐ろしいポイント、その2。
「人間の家をのっとる方法」。
何だこれは!まるでミステリーじゃないか!
表紙に可愛い写真を使いやがって…。
と心の中でぶつくさ言ってしまいましたが。
大丈夫でした。ちゃんとベテラン猫が新米猫にレクチャーするように書かれた、
「猫が人間社会で快適に生活するための教科書」でした。

ここまで、優しく本を紹介したつもりなので(「つもり」って何だろう?)、最後も優しくまとめます。
つまり「人間があなた(読者ならぬ、読『猫』)にメロメロになる方法」がこと細かく書いてあるのです。
(「獣医にかかるときは」とか「クリスマスのおたのしみ」まで。人間の私でも「かゆいところに手が届くなぁ」と思いました)
家で猫を飼っている人のほうが、私より
「うちの猫、こんな行動よくする!」
と共感するかもしれません。
あと、私より
「猫ってミステリアス」と思わないかもしれません。
読み終わった後、「猫の妖しい美しさ」にぞっとしたもので。



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