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なぜ、カイホロードシス姿勢になるのか?上位体幹から考える

おはようございます。今日は姿勢関連について書いていこうと思います。今月からピラティスの勉強会に参加しようと思っていて、復習も兼ねて姿勢評価について書いていこうと思います。

目次
1.ロードシス(カイホロードシス)の特徴
2.なぜ、上部体幹が原因で腰椎前弯が強まるのか?
3.上部体幹の動きの評価(ピラティスの動きを参考に)

1.カイホロードシスの特徴
姿勢分類では大きく分けると4つに分類できます。今回はその中でもカイホロードシス姿勢について考えていこうと思います。

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カイホロードシス姿勢の大きな特徴として胸椎後弯増強、腰椎前弯増強して脊柱のS字カーブが強くなっているということです。

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何が良くないのかと言うと、S字カーブが強くなることで脊椎の中を通っている神経が圧迫されたり、各椎間関節の関節の遊びが少なくなり、椎間関節障害などを引き起こします。

肥満体形、妊婦、接客業の患者さんなどで多く見られます。ではなぜこのような姿勢戦略をとってしまうのか考えていこうと思います。今回は上部体幹に視点を当ててみます。

2.なぜ上部体幹が原因で腰椎前弯が強まるのか?
原因としては最初にまとめると、胸椎の伸展or拡張不足、もしくは顎が上がって引くことができないため、腰椎が反ってくるといった感じです。

まず胸郭周囲から考えられることして胸椎伸展可動域低下、拡張不全が考えられます。胸椎が伸展しないもとで代わりに腰椎に過剰な伸展可動域が求められ、腰椎が前弯してしまいます。

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原因としては胸郭前面の伸長性低下(大胸筋や小胸筋など)もしくは胸郭後面の筋力低下(僧帽筋中下部、前鋸筋、上部脊柱起立筋など)が考えられます。

また、体幹後屈動作などで胸郭前面の柔軟性低下により上手く広がることができないと腰椎が過剰に前弯してしまいます。原因としては腹斜筋の柔軟性低下、もしくは下後鋸筋の筋力低下が考えられます。

頸部に関していうと下位頸椎が伸展位になっている人(顎が上がっている人)が多い印象です。下位頸椎と上位胸椎には関連があり、

下位頸椎伸展位増強⇔上位胸椎後弯位増強

このようにどちらにも矢印があり、どちらかが強まればその反対側にも影響が出てきます、結果、胸椎が伸展不足になり代わりに腰椎に過剰な動きが求めれます。

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3.上部体幹の動きの評価(ピラティスの動きを参考に
上部体幹の動きを評価する動きとしてピラティスの種目で良さそうなのがあるので、そちらを紹介したいと思います。

スワン(頸椎、胸椎の伸展・拡張可動性の確認)

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頸椎、胸椎と順番に伸展していくのですが頸椎や胸椎の動きが少ない人はおそらく顎が上がってきたり、腰椎が過剰に前弯するか、胸椎がヒンジ(なだらかなカーブが生じない)している様子が確認できると思います。

スイミング(上部脊柱起立筋、僧帽筋中下部、広背筋、対角線の大殿筋の筋力確認)

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スイミングでは対角線上の上下肢を上げ下げするのですがその際に腰椎が過剰に前弯したり、左右差があったり、顎が上がってくるなどの動きが確認できると思います。

これらの動きは評価にも、治療にも使えると思います。

みなさんの臨床の参考になれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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