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【今年のお盆も、親友の仏壇に手を合わせてきた。命をかけるくらいの情熱で取り組める仕事はあるかもしれないが、自殺する価値がある仕事は存在しない、という話とか】

今年のお盆も、労災で亡くなった親友の仏壇に、手を合わせに行ってきた。
お母さんのお話を聞いて。昔話をして。今の話をして。
そいつが飲まずに保管していた外国の高いお酒も開けてもらっちゃったよ。
もう6回目のお盆だよ。
何年経っても、何度手を合わせても、ジクジクと暗い気持ちが染み出してくる。

冗談みたいにきれいな花でいっぱいの棺桶の中で、
冗談みたいに鼻の穴にコットンを詰め込まれた、
真っ白な顔を未だに思い出す。

残されたご家族の痛いくらい悲しい声と、
何も分からずに、でも不安そうな小さな姪っ子ちゃんの姿を思い出す。
姪っ子ちゃんも、大きくなったよ。
お茶やお菓子を運んでくれて、とっても可愛くて優しい子になってるよ。
もう6年も経つもんなぁ。

仕事が理不尽に辛かったら、辛いと職場に伝えよう。
それでも改善されなかったら、休むべし。逃げるべし。
アナタひとりが抜けて、回らなくなる職場なら、それはアナタだけの責任ではなく、
マネジメントしている会社が、上司が、同僚が悪い。

責任感の強いアナタは、「自分に責任がある」と思うかもしれない。
もしかしたら、実際そのとおりかもしれない。
でもね、
誰かが抜けたらカバーできるように、組織があるんです。
会社は、「誰か」が死なないためのシステムなんです。

葬式で、いい大人が泣いて泣いて、
悲しすぎて世界がひっくり返ったと思ったけど、
なんと、ひっくり返ってなかった。
次の日も普通に仕事に行ったよ。

死んだ友達の会社も、ちゃーんと回ってる。
まるで、その事自体が無かったかのように。

誰かが死んで、解決できることなんて何一つ無い。
アナタが抱えてる仕事だって、他の誰かが押し付けられてやることになる。
死んで、解決できることなんて何一つ無い。

逆に、アナタが死んで、大変なことはたくさんある。
親兄弟とかね。友達とかね。残された人は大変だよ。本当に。
どっちかと言えば。死ぬくらいなら、逃げたほうがマシやんね。
「ああ、確かにそうかも」と思える判断力があるうちに、
こう言ってくれる人が、アナタの周りに居ますように。

仏壇の前で手を合わせる度に、自分の無力を思い知らされる。
僕の子どもたちが社会に巣立つ前に、
少しでも社会を良い環境にできるように頑張ってるつもりやけど。
焦る。あと何年だよ。
子どもが愛されて育つ社会。
父親が父親として誇りを持って、子どもに全力で関われる社会。
そして、その子どもたちが成長して、しっかり受け入れられる社会。

主語のない「組織の理論」で、
自分と組織を同一視してしまったカンチガイ人間の手にかかって、
(組織のプライドが…とか言っちゃう人間のことね)
将来、我が子が殺されたらと思うと、
言いようの無い不安い襲われる。

あー。
身近で人が死ぬと嫌だなー。
こうやって文字を書き始めると、とめどなく黒い黒い思いが溢れてくる。
もう何年も、ウジウジウジウジ繰り返し書いてるよ。
これでも、書いてから半分以上は消してます(笑)
何回同じこと言ってんだって。
というか、アナタって誰だよ。

アナタが死ぬのをやめて、社会を変えるために、
こんな感じで、みっともなくもがいてる誰かに力を貸してくれたら、
きっと少しずつ、明るい情報が増えていくと思うんやけどなぁ。
だから、アナタって誰だって(笑)

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