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”仕合わせ”の積み重ね

COVID-19の話題に加え、贈収賄、接待問題、性差別発言、いろいろてんこ盛りで、日々、いろんなことが通り過ぎていく。

そんな中、当社は無事に”今期”を終えることができ、また新たな”期”を迎えることができる。非常にありがたい話である。

常々”ご縁”は大切にしたいと考えているが、今期はこれまで以上に、様々な感謝を感じた1年だった。そして、また、生き方・経営面での考えを、新たにupdateをせねばいけないと感じた1年でもあった。

新たな”期”に向けて、自分への備忘録を記したい。

1. "人新世の「資本論」"で改めて気が付く現実

今話題のこの書籍。これまでも資本主義の矛盾を感じてはいたものの、何か奥歯にものが挟まっていた気がする。が、斎藤先生のおかげで、だいぶすっきりした。

ご多分にもれず”帝国主義的消費社会”、そして資本主義のなかで、その恩恵を受けて生活を営んでいるわけで、自己否定にも繋がるわけだが、会社経営という視点からも、少しずつ”脱成長”を前提とした経営活動・提案・ソリューション&サービス提供に務めるべきと感じざるを得ない。

確かに、”大きいことはいいこと”かもしれないが、必ずしもそうでもないと思う。

そして、ITという”技術”に携わる者として、必ずしもその”技術”が世の中を良くするわけでもないことも理解をしなくてはいけない。本当に必要なものは何か?今何をすべきか?しっかりと向き合わなければいけないと感じた。

2. Netflixの経営スタイル"No Rules"

日々、”管理なんて、するだけ無駄、極力シンプルに”、”少人数で圧倒的なアウトプットを”と考えていただけに、非常に面白く親近感のわく内容であった。

ただし、日本とアメリカでは単純に比較できない労働環境の違いなどもあり、全てをそのまま取り入れることは難しいものの、多くの部分は学び、取り入れることが可能と感じた。

”能力密度”を常に高い状態に維持し、メンバ全員がプロフェッショナルとして常に高みを目指し、行動し、その環境を満喫できる、そんな組織を作らねばならないと改めて思った。

3. "仕合わせ"

かのSteve Jobsの”Connecting Dots"は有名だが、中島みゆきの"糸"も含蓄だ。

縦の糸はあなた
横の糸は私
逢うべき糸に
出逢えることを
人は仕合わせと呼びます

。。。なるほど

実は、日々、こんなこと(=”現在時点”だったり”思考”)を考えている。

1. (地方都市で)プロフェッショナル少数精鋭でビジネスする会社で、
2. 地に足のついたIoT技術を向上させ、ソリューション&サービスを提供・実現(要するに”草の根活動")しつつ、
3. さらに、コミュニティの力を、(BlockChain的発想の)非中央集権的なプラットフォームでupdateする取り組みをしたい

"人新世の「資本論」"や"No Rules"を読んで、ふと、これまでの経験・情報が、全て”仕合わせ”として積み上がり、この"現在時点”そして”思考”を形成していると感じざるを得ない。そして、この”現在時点”が、大きく的外れな考えでもないことがわかり、少し嬉しかったりもした。

COVID-19もさることながら、そもそも地球環境が脅かされている。生き抜くバランスが、難しい時代に入っていると思う。

とはいえ、次世代にタスキをつなげなければいけない。

そのために、今、何ができるのか?

様々なご縁を大切に、常に謙虚に、真摯に、誠実に、そして向上心を持って、新しい”期”と向き合っていきたいと思う。

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