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不登校とドラゴンボールと桃色クローバーZ


今では不登校支援をしているハヤトは、


20代の後半、、、


少し困惑していた。


それはまだハヤトがサラリーマンだった時のことである。


もうすぐ春だが、


まだ冬の寒い日であった気がする。


都内のカラオケボックスには会社の人間が20人ほどいた。


さらには遠方からお越しいただいた取引先の方が5人くらい、、、


いらした。


それはエンターテイメント業界では日本有数の企業の経営者と、


その経営者が命がけで心血を注いで育ている社員であった。

テレビにバンバン取り上げられている経営者であり、


さらには若くして自分の限界に絶望しながらも、


必死に元気に明るくそこについてきている社員達である。


◯◯◯◯◯宮殿や◯◯◯の夜明けなどの経済番組に、


朝の◯◯マーケットや◯◯ナンデスに、、、


さらには、日本有数の経済系の新聞や雑誌に、、、


その会社は日本でもそこそこ有名なベンチャー企業であり、


卒業生が活躍しているランキングで日本で4位だった会社である。


もう夜、2時。。。


早く帰りたい。。。


が、ハヤトはそこで学校や恋愛やサッカーや受験や仕事などでは掴めなかった何かを掴めそうな気もしている。

とはいえ、ハヤトはそこまで自分をさらけ出せる人間ではない。


歌はそこまで下手でも無いが、


今の場で求められていることはそれではないのだよ。ワトソンくん。


ふと、平安時代に貴族が和歌の読み合いをしていたことを思い出した。


というのも、


貴族社会では今夜は無礼講と言いつつも、


まさか歌を歌わないわけにはいかない。


しかし、あまりとんちんかんな歌を入れるわけにも行かない、、、


場がしらけるのだ、、、
(実際にはしらけるような気がしていた)


別に高校中退のハヤトとしては場がしらけても別に良い気もするが、


時代を読むのに日本有数の感覚を持った人にしらけられると、、、


ハヤトは「やはり自分はダメな人間ではないか、、、」


という気がしてくるかもしれない。


あくまで想像であるが、


そうなると、


自分はもう二度と立ち上がれないのではないか、


という気もしてくる。


ちっぽけではあるが、、、やはり大事な自信やプライドは守りたいのだ。


かといって、空気を読んで真面目なお利口さんであることは許されない状況でもある。


平成という平和で豊かな時代とはいえ、


この世のそれなりの修羅場をくぐり抜けてきた百戦錬磨の人間たちはバカではないのだ。


が、それですぐにどんなペナルティーがあるというわけでもない。

結論としては、


結局は人生はいつだって自分の好きなようにやるしかないのだ。

とは言うものの、


自信があるのはとても良いことではあるが、


この世の不幸はその自信満々の人が引き起こしているのだ。


とも思う。


というのも、自分を疑わない人間には進歩がないからだ。


時間と空間の絶対性を疑ったアインシュタインに、


空は飛べるのではないかと思ったライト兄弟に、


人間の無意識を開拓してきたフロイトにユングにエリクソンに、


逆に、、、


この平成でもいまだ憂き世の様々なことを疑わない社会的地位のある学校の先生に大金持ちのどこかの社長には、


「裸の王様」という童話をハヤトが特別に講義してあげたいくらいだ。


とはいえ、好きなだけ自信を持って疑えば良いのだが(それが学問というものであるかもしれないし憲法でも保証されている)、


いつかは決断を下さねばならない。


サイコロを投げなくてはならないのだ。


未来はわからない。サイコロなんかで決まるのはやりきれない。


ハヤトは酒を飲まされまくりながらも、


ほぼ、しらふである(身体の中の化学反応式は多少は変化はしているだろうが、しらふのつもりではある)。


そもそも、こんなところで負けるわけにはいかないのだ。


ハヤトは思う。


私はバカではあるかもしれないが、


必死に生きてきたし、


親に祖父母に一族に先生に先輩に上司に仲間にとそれぞれの想いと期待を背負っているのだ。


それは高校を共に辞めた奴もいれば、


若くして世を去った奴も含む。


別に私が背負う必要もないのだし、


逆に迷惑かもしれないのだが、、、


そんなことを考えていたとはと一人苦笑する。


が、それを上司に見つかる(見つかったような気がする)、、、


コイツはやはり手強い漢(おとこ)だ。


コイツにだけは負けたくない!!!


必死にそして冷静に慎重にとはいえ、


それを見抜かれないように、


この場の傾向と対策を読む。


選曲されている曲を分析し続けると、、、


ほぼ、アニメ「ドラゴンボール」の主題歌であった。


「CHA LA HEAD CHA LA」


「WE GOTTA POWER」


「ひとりじゃない」


「摩訶不思議アドベンチャー」


「ロマンティックあげるよ」

傾向と対策の分析のプロ中のプロのハヤトとしては、、、


そこは分析するまでもないことであった。。。


しかし、なぜドラゴンボールなのか???


あと、ももいろクローバーZも歌われていた。


ハヤトは長年心理学を学んでおり、


日本や世界のアニメや映画の作者に深い感銘を受けるようになった。


鳥山明氏にやなせたかし氏、冨樫 義博氏、宮崎駿氏、和月氏に、手塚治虫氏。。。


映画だとエヴァンゲリオンにスターウォーズ、黒澤明にディズニー。


もとはといえば、、、


そもそもドラゴンボールは孫悟空の物語である。

ハヤトはしばしの熟考の末、


ドラゴンボールのエンディングの「僕たちは天使だった」をリモコンでリクエストした。


そしてハヤトの歌う番が来る直前、、、


会はついにお開きとなった(笑)


そのことに誰も気づかなかったが、


ハヤトの上司はしごく残念そうだった。


やはり神経を研ぎ澄まして見ていたのだ。


修行は楽ではない(気がする)


ハヤトは少し残念がりつつも、


大きな満足感を得たのであった。


分かり合えた気もするので大きな安心感もある。


もしくは命拾いしたのか(考えすぎなのだが)。。。


しかし、死ぬまでゲームは続いていくのだ。


やってやろうではないか!!!


https://www.youtube.com/watch?v=GeyqG9PnsnY


To my friends,


if you are believing our future,


this desert will change forest we like.


This is why we are angel make the world happy.


thats why we were angel the world are loving.

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