早野智則

不登校高校中退から大検を取得して早稲田大学に進み、現在は不登校支援をしています。小説や…

早野智則

不登校高校中退から大検を取得して早稲田大学に進み、現在は不登校支援をしています。小説や不登校に関する記事を書いています。 https://twitter.com/hayano14071?lang=ja http://futoukou123.com/

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元不登校の方へのインタビュー記録(まとめ)

元不登校の子や親にいろいろとインタビューをしてきましたので、 こちらにまとめますね。 インタビューを見返して改めて感じるのは自殺未遂率が高い。 お子さんを理解しようという粘り強い理解が大事なのだとあらためて思います。 親ももちろんものすごい大変なのですが。。。 ★不登校を乗り越えた親御さんに聞いてみた 不登校を乗り越えてしばらく経ってからのインタビュー1 不登校を乗り越えてしばらく経ってからのインタビュー2 ★早野の元生徒にインタビューしてみた 早野先生のこ

    • 東近江市長の発言を不登校支援者が考察

      こんにちは。早野です。 今日もお読みいただきありがとうございます。 今日は今話題の東近江市長の発言についてです。 怒り心頭な意見はたくさん見ますので 感情論はそちらにお任せして私なりに考察してみました。 ★議論の前提 議論の前提として「教育と国家」の知識が必要です。 日本の現在の教育は国家主義的教育(の名残り)です。 明治以降、植民地にならないために富国強兵を目指した。 それに伴い学校が誕生したわけです。 自由主義的教育をして植民地になるくらいなら 国家主義的教育の

      • 元不登校のお母さんカウンセラーの高橋亜由子さんにインタビュー

        こんにちは。早野です。 今日もお読みいただきありがとうございます。 今日は元不登校で、今はカウンセラーとしてご活躍の 髙橋亜由子 さんに当時のことをお伺いしました。 髙橋さんは自己対話カウンセラーで私の先生でもあります。 私自身、コンディションの維持が難しかったため、 髙橋さんに何度もお世話になりました(笑) また、私は早野Aと早野Bが争いをしていることが長年の悩みでした。 早野Aは新しいことにチャレンジしたい。 冒険的で、楽しいことが好きな人。 爆発的な

        • 12月4日不登校に関するイベント開催

          第1部が星野源などの出身校の自由の森学園の校長先生の講演会で、 第2部が参加者の親御さんも入れてのディスカッションになります。 お時間が合う方はぜひお越しくださいませ。

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        元不登校の方へのインタビュー記録(まとめ)

          不登校で心折れないためのオススメ記事

          こんにちは。 早野です。 こちらにご訪問頂き有難うございます!! 今日はオススメブログをご紹介します。 日々、難しい状況に直面する不登校のお子さんや親御さん、その周りの方が、 苦しくなった時に立ち返る原点となる考え方です。 いわば、砂漠の真ん中や海の真ん中で孤独と疲労で途方にくれる時に頼りになるコンパスや北極星のような存在です。 ぜひ繰り返しよまれてみてくださいませ。 新学期の勝負どころこそ登校できるかよりも成長をゴールにすべし 少しづつ良くなってきた、少し

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          不登校の修理屋さん

          健太はふてくされてゴロンと横になった。 健太は中学3年生、身長185センチ、体重85キロの巨漢である。 「あーむかつく」 今思い返しても腹が立つ。 起き上がり壁を殴る。 穴が空く。 『ズボッ』という音が鳴る。 ドアを蹴る。 ドアが吹っ飛ぶ。 『バカーん』 流石に不味いとおもったのか、健太はドアを元に戻す。 ドアの構造は意外にシンプルなものだ。 再び、健太はベッドに寝転がる。 そこに猫のたまがドアの空いた穴から入ってくる。 「にゃーオー」 ドアは穴

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          不登校の復活は早いほうが良いのか??

          不登校からの復帰は早いほうが良いのか?? 早期教育が良いのか?? 何事も早いほうが良いでしょうか?? 私はそこに関して持論があります。 例えば、 大人気漫画キングダムに王翦というキャラクターがいます。 秦の始皇帝が天下統一した時の最大の立役者の将軍です。 その将軍の名セリフがあります。 「俺は絶対に勝てる勝負しかしない」というものです。 男の漫画だと英雄たちが無鉄砲にバンバン戦うのですが、 キングダムの名将は李牧などを含めて基本的に慎重なんですね。 臆病

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          不登校とドラゴンボールと桃色クローバーZ

          今では不登校支援をしているハヤトは、 20代の後半、、、 少し困惑していた。 それはまだハヤトがサラリーマンだった時のことである。 もうすぐ春だが、 まだ冬の寒い日であった気がする。 都内のカラオケボックスには会社の人間が20人ほどいた。 さらには遠方からお越しいただいた取引先の方が5人くらい、、、 いらした。 それはエンターテイメント業界では日本有数の企業の経営者と、 その経営者が命がけで心血を注いで育ている社員であった。 テレビにバンバン取り上げられ

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          不登校の子の部屋に入るということ

          ハヤトは高校を辞めた。 そしてしばらくブラブラしていた後に定時制高校の試験を受けた。 当日高校の最寄りのバス停を降りて歩いていると、 ふと中学校のサッカー部の奴らを何人も見かけた。 サッカー部は不良の巣窟で高校を辞めている奴らがたくさんいたのだ。 少年院に行った奴もいた。 試験前の教室内で少年院で同じ部屋だった話とかをしていて、 ハヤトはドン引きしたものである。 「お勤めご苦労さまです!!」 ハヤトはさらにドン引きした。 お前らお勤めというよりかは他人に迷

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          出版社から見た雲

          ハヤトは大手町のあるビルの20階に着いた。 東京のビル群が見える。 目の前をせわしなく歩く靴の音が聞こえる。 少し緊張している自分を感じる。 気を取り直して、何歩か歩き、 受付の女性に要件を伝える。 その後、にこやかな女性が現れて、 広い会議室に案内された。 うーむ、都心の一等地に広い会議室。 さらに、円卓の机に椅子が20ほどある。 スゲーな。 さすがは日本有数の出版社である。 そこに専務、役員2人があらわれた。 「いやー、ハヤトさん。よくおいでくだ

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          心臓の音と波の音

          佐藤由美子は冷蔵庫の音を聞いていた。 時計をふと見ると、 時間は深夜1時を回ったあたり。 時計のカチッカチッという音が聞こえてくる。 椅子の感触が心無しか硬い。 けっこう高い椅子なのだが。。。 苦笑しつつ、胃がキリキリと痛い。 肩も凝っている。 「あーマッサージに行きたい」 由美子は「はー」とため息をつく。 「なんでこんなことになっちゃったんだろう、、、」 「考えても仕方がない。明日も早い。早く寝よう。」 長男の大輔が書いた絵やトロフィーが目に入る。

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