不登校から大学生へ:人は変わる人生には様々な曲がり角があります。 特に若い頃は、大きな変化を経験することが多いものです。 私が最近経験した出来事は、まさにその典型的な例でした。 先日、かつて不登校だった生徒と再会する機会がありました。 大学生になった彼から飲みに誘われ、久しぶりに会って話をする時間を持ちました。 なんと彼は私におごってくれました。 高いワインやステーキを頼んでおきました。 思えば数年前、彼は夏の間、一度も家から出ないほどの引きこもり状態でした。 外の世界
こんにちは。今日はフリースクールについてです。 フリースクールだと将来が心配という声があります。 しかし、私のデータですと復学した子もフリースクールに行った子も同じような大学に進学しています。 MARCH、関関同立、日東駒専、産近甲龍あたりです。早慶や国立もいます。 ただ、これは私の関わったご家庭の話であり、データとしては不完全であることはご注意お願い致します。 フリースクールに行くタイプ さて、学校とフリースクールだと「どちらがいいのか?」という議論がありますが
不登校経験者の中から多くの有名人が輩出されていることはよく知られています。 テレビを見ていると、元不登校の芸能人を目にしない日はないほどです。 星野源、指原莉乃、成田兄弟、マツコ・デラックス、小栗旬などなど枚挙にいとまがありません。 しかし、多くの人々はこれらの成功者を「特別な才能を持つ例外」として片付けてしまいがちです。 「うちの子がそうなれるわけではない」と。 私はこの考え方には疑問を感じざるを得ません。 例えば、私たち日本人は大谷翔平選手や三苫薫選手のような才能豊
希望の道筋:元不登校生の大学合格が教えてくれること昨日、かつて不登校だった生徒が大学に推薦で合格したという嬉しいニュースを耳にしました。 中学生の頃から見守ってきた彼の成長を目の当たりにし、深い感動と共に、不登校支援に携わる者として多くの思いが胸に去来しています。 思い返せば私が初めてその生徒に出会ったのは、彼が中学2年生の時でした。 教室に入ることができず、保健室や相談室で過ごす日々が続いていました。周囲の期待と自分の気持ちの狭間で苦しみ、自信を失っていく姿を見ていまし
不登校支援に携わる中で、多くの生徒たちと出会いますが、時に心に深く刻まれる出会いがあります。 今回ご紹介するのは、当時は中学2年生のBさんの復学への道のり。 Bさんの事例は、「自分のペース」を貫くことの重要性と、それを支える周囲の理解の大切さを教えてくれました。 Bさんが不登校になったのは、中学1年生の3学期から。 きっかけは複合的で、学業のプレッシャーや人間関係の変化など、さまざまな要因が重なっていたようです。 当初は完全に学校から足が遠のき、家族も学校も、そして本人
不登校になると、見守ることと背中を押すことのバランスに悩みます。 基本的に思春期になると、大人に干渉されたくはありません。 とはいえ、不登校という難局で自分一人で自発的に動き出せるかというと微妙なところです。 このバランスは人によってかなり違います。 人によっては「殴ってでも動かしてくれれば良かった」と後で文句を言う人もいます。 逆に「一切、干渉してくれるな」という子もいます。 難しいのは言葉で明確に説明してくれることは「少ない」ということです。 行動や表情などから読
「うちの子はどんな高校に行ったらいいのかしら?」 そう悩むことはありませんか? 私は不登校家庭の支援をしておりますが、私も悩みます。 親御さんや本人に中学の先生なども悩むでしょう。 というのも、最近は昔に比べて選択肢が増えました。 ・通信制高校 ・チャレンジスクール(都がやっている不登校の子向けの都立高校) ・高卒認定試験 ・留学 ・普通の全日制高校 さて、ここで補足しておくと、不登校で出席日数が0でも普通に全日制の高校に合格します。 当日の点数さえ良ければ首都圏の私
不登校ビジネスってどうなのでしょうか? スマホを開けば不登校ビジネスの広告が盛りだくさん。 A社「不登校解決率100%です」 B社「復学率100%です」 C社「2週間で復学できます」 D社「超短期で復学できます」 魅力的なメッセージをたくさん目にします。 しかし、そうしたメッセージを目にすればするほど、 闇の部分が気になるのもまた人情。 「本当に改善するのだろうか」 「騙されてしまったらどうしよう」 「最近、話題のスダチさんってどうなの?」 「人の不安につけこんでお
少年は怒り狂っているように見えた。 とある高級マンションのロビー。 ある少年がソファーで不貞腐れて、アイパッドでゲームをしている。 たしか13歳。黒人の少年。 イライラが10メートル先まで伝わってくる。 近藤は思った。 「今回のクライアントはこの少年か。電話では聞いていたが。」 「大人の言うことは聞かないぞという顔つきだな。」 少年はこちらには気づかずにアイパッドを凝視している。 近藤豊。34歳。 何の因果か不登校支援業をしている。 今日は横浜市の新規のクライアント宅に
元不登校の人には成功している人も多いことが知られている。 芸能界だと指原莉乃、千原ジュニア、マツコ・デラックス徳井義実など。 実業界だと家入一真、大前研一や山口絵里子などがいるし、 文芸の世界だと赤川次郎や金原ひとみなどがいる。 もちろん誰もが成功するわけではない。 しかし、リスク低くチャレンジする土壌は今の時代は整っている。 例えば、最近はお笑い界などはほとんどが大卒である。 元不登校の子でもお笑い芸人志望がいるが、 彼らは大学でお笑いコンテストなどに参加して世に出る
こんにちは。早野です。 今日もお読みいただきありがとうございます。 今日は今話題の東近江市長の発言についてです。 怒り心頭な意見はたくさん見ますので 感情論はそちらにお任せして私なりに考察してみました。 ★議論の前提 議論の前提として「教育と国家」の知識が必要です。 日本の現在の教育は国家主義的教育(の名残り)です。 明治以降、植民地にならないために富国強兵を目指した。 それに伴い学校が誕生したわけです。 自由主義的教育をして植民地になるくらいなら 国家主義的教育の
こんにちは。早野です。 今日もお読みいただきありがとうございます。 今日は元不登校で、今はカウンセラーとしてご活躍の 髙橋亜由子 さんに当時のことをお伺いしました。 髙橋さんは自己対話カウンセラーで私の先生でもあります。 私自身、コンディションの維持が難しかったため、 髙橋さんに何度もお世話になりました(笑) また、私は早野Aと早野Bが争いをしていることが長年の悩みでした。 早野Aは新しいことにチャレンジしたい。 冒険的で、楽しいことが好きな人。 爆発的な
第1部が星野源などの出身校の自由の森学園の校長先生の講演会で、 第2部が参加者の親御さんも入れてのディスカッションになります。 お時間が合う方はぜひお越しくださいませ。
こんにちは。 早野です。 こちらにご訪問頂き有難うございます!! 今日はオススメブログをご紹介します。 日々、難しい状況に直面する不登校のお子さんや親御さん、その周りの方が、 苦しくなった時に立ち返る原点となる考え方です。 いわば、砂漠の真ん中や海の真ん中で孤独と疲労で途方にくれる時に頼りになるコンパスや北極星のような存在です。 ぜひ繰り返しよまれてみてくださいませ。 新学期の勝負どころこそ登校できるかよりも成長をゴールにすべし 少しづつ良くなってきた、少し
元不登校の子や親にいろいろとインタビューをしてきましたので、 こちらにまとめますね。 インタビューを見返して改めて感じるのは自殺未遂率が高い。 お子さんを理解しようという粘り強い理解が大事なのだとあらためて思います。 親ももちろんものすごい大変なのですが。。。 ★不登校を乗り越えた親御さんに聞いてみた 不登校を乗り越えてしばらく経ってからのインタビュー1 不登校を乗り越えてしばらく経ってからのインタビュー2 ★早野の元生徒にインタビューしてみた 早野先生のこ
健太はふてくされてゴロンと横になった。 健太は中学3年生、身長185センチ、体重85キロの巨漢である。 「あーむかつく」 今思い返しても腹が立つ。 起き上がり壁を殴る。 穴が空く。 『ズボッ』という音が鳴る。 ドアを蹴る。 ドアが吹っ飛ぶ。 『バカーん』 流石に不味いとおもったのか、健太はドアを元に戻す。 ドアの構造は意外にシンプルなものだ。 再び、健太はベッドに寝転がる。 そこに猫のたまがドアの空いた穴から入ってくる。 「にゃーオー」 ドアは穴