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土星期の母を、娘の視点で振り返る②親子の繋がり。ソウルメイト。

全回の続きです。
(土星期の母を、娘の視点で振り返る①)

嫌で仕方がなかった小学生時代が終わり、高校に入る頃には親友ができてとても楽しかったそうです。女子高で交際が禁止されていたのに、お巡りさんと付き合って、喫茶店に入ったら通りすがりの教員にバレてしまったこともあったとか。
それから、修学旅行当日には、急須の割れた破片で手を切ってしまい、縫うことに。痛みよりも、修学旅行へ行かせて!という気持ちが強く、そんな母が到着するまでバスが待っていてくれたとか…。
充実した金星期(16~25歳)だったようですね。
そして、高卒で地元の銀行へ就職しました。

母が、人生の中で最も楽しかったのは25~29歳の頃だったようです。
この頃は、太陽期真っ只中、日本はバブル景気でした。
ダイビングやウィンドスポーツにハマって、国内だけでなく海外へ飛び回っていました。ダイビングは海に入るまでが怖くて、入ってしまったらもう夢のような世界。一緒に潜る人と言葉が通じなくても、皆が同じ想いで楽しんだそうです。人生観が変わったと言ってました。
ナポレオンフィッシュに噛まれた時だけは大変だったみたいですが…。
(餌だと間違えて噛みついたらしいです。今も、傷残ってます)

実は、スポーツなどの嗜好についても、ホロスコープで読むことができます。一度見てみましょう。

母のチャート。

母は1月13日山羊座生まれです。山羊というのは過酷な山岳の環境に適応し、絶壁を飛び跳ねて進む性質があります。山羊・断崖絶壁で検索すると動画が出てきます。出ているか出ていないかの岩肌を、蹄を引っかけて少しづつ…。コツコツとした山羊座の姿勢を感じます。
山羊座の神話といえば、パーン(牧羊神)です。サテュロスとも。ゼウスを含む神々は、上半身が人間、下半身が山羊の半人半獣の姿を面白がり、可愛がったとか。成長したパーンは日がな一日、葦笛を吹いて踊ったり、ニンフ達と戯れたりして過ごしていました。そういう背景を知ると、山羊座って出世などの社会的な要素だけではなく、芸術性にあふれているのだなと。サビアンシンボルを見ましても、山羊座の後半度数からは、宗教や芸術に触れて、自己の精神性を高める流れとなります。

母のチャートを見ますと、山羊座に3天体…太陽・水星・土星が集合しています。度数は離れているものの、これら個人天体が11ハウスを色濃くしていることには変わりないでしょう。これをステリウムといいます。
山登りやマラソンなど、何か忍耐力を必要とするスポーツが適していると読めますが、ダイビングやウィンドスポーツもまた、アクティブな部類ではないでしょうか。「みんなで潜る」という集団性も出ていますね。小学生の頃のクラスメートと違うのは、皆が好きなことで集まっている、という点です。
ちなみに、ホットヨガを習っていたこともありましたが、私が暑すぎて気持ちが悪くなってしまうのに比べて、母は耐性があるといいますか、たっぷり汗をかいて気持ちよさそうにしてました。手芸や絵を描くことも得意です。美的センスもあるのですが、私のファッションがダサいとよく直されていました……。

太陽は自ら輝ける恒星。その人の自我・本質をあらわしますので是非、注目してみてください。

さて、銀行の仕事が性に合わず、転職をします。事務職を転々としますが、出社の最中にお腹が痛くなって困ったそうです…。今は過敏性腸症候群という病名や脳腸相関なんて言葉もありますが、当時はあまり意識されていませんでした。どうしてお腹が痛くなるのかが分からない。症状が精神面から来ていることに気付けなかったそうです。
仕事を転々としながら、そろそろ周りも結婚しているし…と焦りはじめ、30歳にお見合い結婚。33歳で出産。
東洋では女性の33歳は大厄といわれます。西洋だとサターンリターン、土星回帰が関係しています。これは「何かおそろしいことが起こるから行動を控えたほうが良い」というわけではなく「節目だから気を付けようね」ということらしいです。結婚、出産、住宅購入、昇進、別れ、体の変化…感覚は人それぞれ。母は、出産だったのですね。

内円が母、外円が私。

ダブルチャートにしてみました。
子どもの誕生日は、母親の視点からは出産した日となり運命的な一日なのです。

母子のダブルチャートは、まるで創造の源から魂を引っ張ってきたかのように、アングル(ASC,DES,IC,MC)とノード軸が絡みやすいです。魂の強烈なつながり、いわゆるソウルメイトだと分かります。公開鑑定で他にも母子のチャートを見たことがありますが、生命の神秘といいますか、本当に感動します。
母と父を通じて、まずはサウスノード(前世の影響)を生きはじめ、前世で縁のあった人との出会いと別れを繰り返し、やがてノースノードの人生へと移行していくのです。

私のMCと幸運点が母のASCと合、お互いの太陽と金星が合というのも面白いです。ここまで絡むのか、というくらい絡みます。
それから2人とも、1ハウスに月が入っているのです…。何かとくっついて離れない。例えるなら、胴体に見えないゴム紐が巻かれていて、遠ざかるとバチン!と元の距離に戻されてしまうみたいです。そこまで干渉しないでほしいのにな、しつこい、ファッションくらい自由にさせてくれてもいいのに(1ハウス・自分自身。何かと構ってくる)と思うこともしばしば。
けれど、こう考えるとどうでしょうか。

「生理でしんどい時も、食堂で働かされた。娘には同じ想いをしてほしくない」
「食堂が忙しい環境で、幼少期から栄養のある食事が取れなかった。自分の歯の状態が悪かったから、しっかり食べさせて丈夫な歯にしてあげよう」
「自分は過敏性腸症候群だったから、娘にだって起こりえる。無理はさせないように」

自分が受けた月の傷(土星水星と月の180度)を、娘にはさせたくないと想うのです。星の視点でみるのなら…月の蟹座って母性が溢れてしまう。蟹座のマークはブラジャーや胸の形と習いました。月は蟹座の支配星。年齢域的にも授乳の時期が含まれます。

仕事柄、母子の姿を見ることが多いのですが、赤ちゃんってお母さんとテレパシーで会話してるんじゃないかと思う時があります。子どもが成長しても、自我が芽生え始める9歳頃まで、母子は見えないへその緒で繋がれているんだとか。月期から水星期の移行期間ですね。

沢山食べさせたい、面倒をみたい、自分から満たしてあげたい。だから、不機嫌な時は立てて欲しい。
蟹座の神話は悲しく、仲間のヒドラを庇った時に敵の足に踏みつぶされてしまいます。愛する人のためなら、勇気を振り絞って、自分を犠牲にしてでも全力で庇う。
蟹座が"ヒステリー"という感情と結び付けられるのは、臆病だけど守りたいという気持ちの裏返しだと思っています。

「私はあなたのことを想ってやっているのに…。どうして受け取ってくれないの?」

そんなの自己満足でしょ、という会話を繰り返し、数えきれないくらい喧嘩をしましたが、占星術を知った今、以前より向き合うことができます。

それから、私が宇宙のことや占星術を勉強するようになったきっかけは…父の影響が強かったのではないか、と最近思っています。
父は、飛行機の整備士です。仕事が忙しくて、中々一緒にいられない父。
私は幼いころから空を見上げて、父の整備した飛行機が飛んでいないかなと、見ていました。

空って、宇宙を透かした色なんです。
宇宙って案外、直ぐ側にあるのかも…と。

続きます。

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