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【本のこと】『仕事に「好き」を、混ぜていく。』

はじめに

皆さま、こんにちは。

この記事を書いている9月18日(日)の朝7時37分、私の住む地域では、台風の接近によって、どこか不安げな空気が漂っています。何事もなく台風が通り過ぎることを願いながら、ゆっくりお家で過ごそうと思います。

連休を前に、何冊かの新刊漫画を買いに本屋さんに行ってみたところ、気がついたら想定の1.5倍の量をカゴに入れていました(笑)。結果、ほとんど悩まず全て購入。「好きな漫画を買いたい時に買える幸せは忘れちゃいけないな」と感じた出来事でした。


インターンシップがきっかけで

さて、今回は、2022年の75冊目、電通Bチーム著『仕事に「好き」を、混ぜていく。』(株式会社翔泳社)をご紹介します。

「電通Bチーム」という名前は、知らない方が多いかもしれませんね。簡単に説明すると、電通Bチームは、株式会社電通の中に実在する特殊クリエーティブチームで、広告業(=A面)以外に、個人的なB面(=私的活動、すごい趣味、前職など)を持った社員が集まって組織されています。

私が電通Bチームを知ったのは、大学3年生の時。WEBでの1Dayインターンシップに参加したことがきっかけです。

その時の登壇者は、キリーロバ・ナージャさん。サンクトペテルブルクご出身で世界6カ国で育ってきたナージャさんは、ロシア、アメリカ、フランス、イギリス、カナダ、日本の教育を全て体験している、Bチームの「世界の教育担当」です。

正直なところ、インターンシップの具体的な内容は覚えていないのですが、電通Bチームという面白いクリエーティブチームの存在は、私の脳内にくっきりと刻まれたのでした。

そんな電通Bチームの本が2020年に出版された際、「いつか読みたい!」と思ったのですが、2年越しでようやく実現できました。

この本は、「読者が電通Bチームの57人目として活動する」ことを想定して執筆されています。ワークをやってみたり、メンバーの考えを教えてもらったりすることで、自分のB面について考えるようになるのが特徴です。

さて、ここからは、読み進める中で出合った印象的な文章を3カ所、ご紹介しようと思います。

才能というのは、1人1人に神様から与えられた宝物。……才能こそが、世の中を豊かにし、未来をより良くするための、人類の資産。

『仕事に「好き」を、混ぜていく。』120ページ

「優秀さ」とは誰か・何かにとっての比較優位としての有用性でしかなくて、それはそれで大事なことですが、結果的に自分の身をすり減らしていっていることに気がつきました。

『仕事に「好き」を、混ぜていく。』145ページ

週5日仕事している会社員、ではなく、週7日生きている「山田茜」として向き合いたいと思えるようになりました。

『仕事に「好き」を、混ぜていく。』159ページ
Bチームメンバー・山田茜さんの言葉

本はまるまる覚える教科書ではなく触媒なので、「この本を読めば自分の中でB面が見つかって、明日からパワーアップできる!」というわけではありません。

でも、A面でしか自分を見つめたことのなかった景色の中に、B面が加わることで、何というか「自分らしさ」を諦めなくていいんだな、という救いを手にできる気がしています。


おわりに

今回は、電通Bチーム著『仕事に「好き」を、混ぜていく。』(株式会社翔泳社)をご紹介しました。「自分の新しい可能性を見つけてみたい」と感じている方に、ぜひオススメしたい1冊です!

この記事が、皆さまの読書生活をより楽しくできれば嬉しいです。それでは、良い1日をお過ごしください!

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