恋はシャッフル
恋について。
「愛」については、自分の人生の最大のテーマだと思っているので、よく考えるのだが、恋については、さほど考えたこともなかった。
最近、ちょっとだけ、「恋」の感覚を思い出したので、その時の初々しさを少し縁取ってみたいと思う。
こんな言葉が浮かんだ。
恋は「こわい」と「うれしい」の掛け合わせ。
踏み込まれるのがこわい。
自分の内面を知られるのがこわい。
交わされる言葉や笑顔。
それだけでうれしい。
そして、本当はもっと知りたいし、知ってほしい。
矛盾した二つの感情を併せ持つ「恋」の始まりに遭遇すると、思考はそっちのけ。
感情が大きく、自分を支配していく。
そりゃそうだろう。
自分でも、矛盾していて、説明もできないし、感情の操縦の仕方もわからないのだから。
恋の始まりから、愛に至るまでの経緯で、自分じゃないような、自分の一面を発見し、嫌になったり、傷ついたりもする。しかし、最終的には、恋こそが本当の自分を知るきっかけを与えてくれる。
表向きの自分の内面がシャッフルされてゆく。
新たな自分を知り、認めていく。
そして、愛していく過程。
そうは言っても、その過程は生易しいものとは言えないだろう。自分の感情にも、相手の言動にも、翻弄され、身動きできないのだから。
ただ、そんな不自由さすら、好んで、手を伸ばしてしまうくらい、魅力的なのだ。
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