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いつか、あなたへ贈りたい

文章によって救われた経験が何度かある。
自分が必要なときに、必要な文章に出会うようになっているようにも思えるほどだ。

大学生時代には、圧倒的な孤独感と何に対しても信じることができない絶望感に打ちのめされていた時期があった。
そんな中、救われたのはある人が書いていた文章だった。

「あぁ、自分と同じように感じている人もいるんだ」

と、勝手に共感して、勝手に希望を感じて、ちょっと信じてみようかなと思うようになって。
そこから、少しだけ道が開けた。

教員時代にも、さまざまな文章に支えられた。家族や友達、同僚にも、なかなか言えないことがあるもので、ひとり悩んでいる先生も多いだろう。わたしもその一人だった。

本当に辛かったときは、教員をされている方のブログを読ませていただき勇気をもらった。

「世の中には、こんなに輝いている先生もいるんだなぁ」

わたしにとっては、それは光のようでまぶしくて、読んでいるだけで少しほっとして。

その人たちは、きっと誰かを幸せにしようとか、希望を与えようとか、そんなことは思っていないだろう。
ただ、その人自身の生きざまがまっすぐと心に突き刺さってきて、その人の生きざまがわたしにとって生きる指針になっていた。

自分が文章にこだわるのも、この救われた経験にもとづいているのだと強く思う。

恩を返すことは難しいかもしれない。

ならば、せめて恩を贈りたい。

必要なひとへ、
必要なときに、
必要な文章という形で。

サポートとそのお気持ちは、創作や家族の居場所づくりのために還元できたらと思ってます。